砂の表情を感じる

リッチなアイススプーンで有名なLemnosにこんなデザインプロダクトを見つけました。
毎日に、砂のやさしい手触りを。というコンセプトの元、富山県高岡発の真鍮とアルミから生まれた、鋳物の道具のコレクション“IKI(鋳器)”。その全ては砂の表情を活かした鋳型から生まれます。
写真の左はスタンドの芯が通った垂直に自立する靴べらです。小振りなスタンドは玄関でも場所を取る事がなく空間に馴染む佇まいに仕上がっています。靴べらの先端部は踵と靴に馴染む優しいフォルムになっています。右側は砂の表情を感じやすい箸置きです。
砂の手触りを持つ鋳器たちは、やさしく、あたたかく、自然で、飽きません。ところどころ面を磨き上げることで、鋳肌をより美しく際立たせています。自然の心地よさを、家に上手に取り入れること。それは日本の基本的な美意識です。手に馴染み、空間に馴染み、生活に馴染む。そんな普段使いの道具をIKIは提案しています。
家のインテリアに加えることであたたかみを感じられそうです。ひとつひとつ違った表情を見せてくれるところが自然の材料をつかった最大の魅力かもしれませんね。
クリステ編集部 村上胡桃