映像2015.03.26

バーチャルの鼻をつけることで…

皆さんは、VR(Virtual Reality、仮想現実)を体感した事があるでしょうか。 CGや音響を使って、コンピューター上の世界を現実のもののように体感することができる技術ですが、問題点の一つに「VR酔い(シミュレータ酔い)」があります。 映し出された映像・音と、人が普段感じている感覚とのズレから生まれるもので、乗り物酔いのようか症状が出るそうです。 この問題に対して、米パデュー大学コンピューター・グラフィックス学部の学部生Bradley Ziegler氏が、「バーチャルな鼻」を表示することを提唱しました。
バーチャル鼻

バーチャル鼻

私たちは普段、無意識のうちに、視界の隅で自分の鼻を見ています。それを再現するために、画面の端に鼻のようなオブジェを置いて、41人の被験者に鼻の存在を伝えずにVRを体験してもらったそうです。 その結果、鼻を付けたVRを体験した被験者は、鼻なしのものを体験した被験者よりも長く画面を見ていられたそうです! 酔いを抑えるメカニズムはまだ不明のようですが、小さな工夫がユーザーにとってはとても大きな変化と感じることがあります。 サービスをどこまでも向上させようという飽くなき探究心は、分野に関わらず、私も大切にしたいと思いました! パデュー大学公式サイト: http://www.purdue.edu/newsroom/releases/2015/Q1/virtual-nose-may-reduce-simulator-sickness-in-video-games.html m.k

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