職種その他2019.11.12

武器ではなく、楽器で未来を創るコロンビアの子供たち

東京
編集ライター
映画とラテンと音楽と
JUNTO

南米のコロンビアと聞くと、みなさんはどんなイメージをもっていますか?

多くの日本人にとっては身近とはいいがたい国で、海外ドラマや映画好きにとっては麻薬組織の悪人役や危険なマフィア社会、
スポーツ好きならサッカーの強豪国、食通ならコーヒー産出国というイメージでしょうか?

 そういう私もコロンビアに渡航経験がないので同じようなイメージでしたが、
その怖くて遠い国コロンビアのメデジンという都市が、最近、変わり始めているようです。

 メデジンはかつて、巨大麻薬組織の本拠地として世界中から恐れられていました。
大人気の海外ドラマ「ナルコス」は、メデジンに君臨したパブロ・エスコバルの物語としても知られています。
彼は様々な形で映画の題材にもなっています。
映画を見る限りメデジンはあまり近づきたくない都市なのですが、
メデジンの市長や住民の努力により、スラム地域で暮らす人々の交通手段として、ロープウェイや野外エスカレーターを設置。

また、著名な建築家が公園図書館や美術館を建て環境美化に努めた結果、治安が良くなっているということです。
この取り組みは世界で注目され、2013年には米紙ウォールストリート・ジャーナル等が実施した「最も革新的な都市」コンテストで第1位に輝きました。

 メデジンは日本との関係もあります。ヤマハの「I’m a HERO Program」では、メデジンのスラムで暮らす子供たちにヤマハの楽器を提供し、サッカースタジアムで演奏をお披露目するというプロジェクトが実現し、映像化されています。

約1時間の本編はネットで見ることができます。(予告編本編

 武器よりも楽器を持つほうがカッコイイ。
そう思える子供たちが世界中に増えることを願っています。

(写真はイメージ)

プロフィール
編集ライター
JUNTO
普段は固めの記事広告ライター。ときどき映画やラテン絡みでもお仕事してます。 10年前に2年ほどブラジルに滞在して以来、ラテンカルチャーを日本で広めようと奮闘中。 写真は建築家オスカー・ニーマイヤーが設計したリオのニテロイ現代美術館。

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