沖縄の定食は素敵、だけど恐ろしい

沖縄県
ライター
沖縄あれこれ
仲濱淳

「定食」というものを、沖縄に来る前まではほとんど食べてこなかった。嫌いと言わけではないのだが、ただなんとなく、いつもあるからか、注文しそびれていた。

しかし、なぜか沖縄に移住してからは、「定食」が気になって仕方なく、ちょくちょく注文する。なぜなら、沖縄の定食は、驚くほどお安く、そして暴力的な量が入っているから。

昔ながらの定食屋が、沖縄各地に結構な数ある。メニューを見てみると、生姜焼きや鯖味噌、唐揚げなど、内地で定番のものも多い。或いは、ゴーヤーチャンプルーやフーチャンプルーなど、沖縄の家庭料理も。しかし中には「みそ汁」という名前の定食もある。これは、読んで字のごとくみそ汁がメイン。丼になみなみと具だくさんのみそ汁が入って、それを置かずにご飯を食べる。小鉢がセットの場合も。

その定食も、正直量が多すぎる。ご飯は茶碗にもりもりだし、おかずの量ときたら、、、唐揚げなら、1人前で鶏もも肉2枚分はある。たいてい食べきれないくせに、そのお得感につられてついつい頼んでしまうんだよね。食べきれない場合は、お持ち帰りさせてもらえるので、無駄にもならないし。

そしてついに先日、ものすごい定食に出合った。「とうふんぶさー」という、豆腐の炒め煮がメインの定食である。このお店は手作り豆腐が名物で、その豆腐はとってもおいしい。が、この量。豆腐一丁分はあるね。おかずだけで、お腹いっぱい。そして汁物はみそ汁、、、ではなくて、沖縄そば。この恐るべき、やりすぎともいえるサービス精神。ありがたや。けど食べきれなくて、ほんとごめんなさい。

プロフィール
ライター
仲濱淳
雑誌・WEBマガジン編集職を経て、11年前に沖縄に移住し、3年前よりフリーランスライターとして沖縄県で活動中。アラフォーだけどいつまでも厨二病が抜けないのが悩み。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP