ドイツでのフリーランスと危機の思い出
新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務、(クリエーターに多い)フリーランスや派遣社員、共働きやシングルマザー・ファザーなどの働き方にスポットが当たっています。
自分はドイツで、10年以上フリーランスのジャーナリストとして働いてきましたが、不自由だと感じたことは、ほとんどなかったです。
ドイツには、アーティストやジャーナリストなど、クリエーターに特化した公的な健康保険会社や年金機構があります。
また、申請して審査に通ると「ジャーナリストパス」がもらえます。
このパスは取材時の身分証明になるばかりでなく、ミュージアムの入場料がフリーになったり、携帯など通信費の基本料金が割引かれるなど、フリーランスが働きやすいように制度化されていることを知って感心しました。
コロナの感染拡大は早く終わって欲しいですが、自分にはこのウイルスが長年日本に根を下ろしてきた雇用形態にメスを入れているようにも思えます。
今回の危機を通して、日本も正規職員だけでなく多様な働き方をする人が、安心して働けるようになれたらな~と思います。
上の写真は、「備蓄買い」によりスーパーの棚からパスタが姿を消してしまった様子を、ベルリンの友人が送ってくれたものです。
ドイツでも各州で学校が休校になったり、イベントの開催が禁止されるなど、新型コロナウイルスの危機対策がはじまったようです。
写真を見ていたら、日本の震災の時にドイツ人が言ってくれた忘れられない言葉が蘇って来ました。
2011年の東日本大震災の時、自分はベルリンに住んでいました。
震災直後にマンションの下に住んでいる、普段は挨拶をするだけの隣人が自分のところにやって来て、「Joshy(ヨシ)の家族を全員日本から呼びなさい!うちには部屋があまっているから住めばいい」と言うのです。
友人も心配してくれましたが、あまり近い関係ではなかった人たちが同じように、「住居を提供するよ」と声をかけくれたことに驚くとともに感激したものです。
ドイツ人はよく理性的で冷着だと言われます。
ラテン系の人に比べるとそういった面もあるけれど、社会意識の高さは自分が大いに評価するところです。
そしてなんといってもベルリン子は温かいんですよね~(完全なる主観^^)