沖縄の中のアメリカ

沖縄県
ライター
Jun Nakahama
仲濱淳

先日、浦添市の中学校の校庭に、米軍ヘリの部品が落下した。このニュースはどの程度本土で扱われているのかわからないが、沖縄の新聞やテレビでは結構大きく取り上げられている。ついこの間も似たような事故があったし、なんだかなあ。。と、政治的信条はともかく、不安になるし、子を持つ親としても心配だ。こんな風に、沖縄にいると米軍絡みの事件事故がすぐそばで起きて、他人事ではない。

一方、沖縄には、アメリカ統治時代の名残が暮らしの中に溶け込んでいる。観光客にも人気の「外人住宅カフェ」や、アメリカナイズされた街並み、紙おむつ全般をパンパースと呼んだり、歯磨き粉といえばコルゲート、キャンベルの缶スープは常備、などなど、至る所で「アメリカ」を感じる。

アメリカと共に暮らさざるを得なかった時代を経て、アメリカは、生活の一部になった。そして今、脅威をもたらす「アメリカー(アメリカ人とか、アメリカのもの、という意味)」も確かにある。

このアンビバレントな状況。10年以上沖縄に暮らしているけど、未だに違和感を感じるし、その理由をうまく説明できない。でも、ウチナーンチュである夫やその家族を見ていると、実に淡々と、普通に暮らしている。良い、悪いということではなく、これが沖縄なんだろうね。

プロフィール
ライター
仲濱淳
雑誌・WEBマガジン編集職を経て、3年前よりフリーランスライターとして沖縄県で活動中

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