2020.05.13

「自粛 マジしんどい」って本音でしょうね

Vol.14
編集&ライター
Juzooo
じゅーぞー

 あいかわらず「コロナ禍」が深刻な社会問題になっていますね。かつては「ゴールデンウィーク」と呼ばれた大型連休も終わりましたが、「緊急事態宣言」の最初のピリオドの目標だった5月7日(木曜)過ぎたあたりから、“緩み”も指摘されるようになりましたが、みなさんの周辺の状況はいかがでしょうか?
 たしかに以前よりは朝の通勤時間帯の電車も、少し混むようになった気がしますし、耐えきれなくてぼちぼち営業を再開する飲食店も、職場の周辺ではチラホラと見られるようになりました。
 写真は、そんなある日の昼休みに、職場近くで見つけた看板です。
「自粛 マジしんどい」
 シンプルなメッセージですが、個人経営の飲食店オーナーの気持ちを代弁しているように感じました。
 その店には入ったことはないのですが、そこのオーナーの顔は知っています。そこは食材を持ち込んで自分たちで調理した料理を仲間と楽しむシステムの少し変わった「持ち込み居酒屋」で、店が提供するのは場所と酒(日本酒のみ)だけです。
 ビルの2階にあるのですが、その建物の入り口の脇には、隣の建物の1階の飲食店が店前に灰皿を置いてくれているので、喫煙者の溜まり場みたいになっていました。
 ある日、そこで知らない人たちに囲まれながら昼休みのタバコを吸っていると、ちょっとした騒ぎが起きました。自分の店が入っているビルの入り口の方まで喫煙者が広がっているのを見た「持ち込み居酒屋」のオーナーが「邪魔だ!」といって喫煙者を追い立て始めたのです。コロナの影響で客がこなくなり、きっとイライラしていたのでしょう。
 そして普通だった看板が「自粛 マジしんどい」のメッセージポールに変わったのは、その数日後でした。
 イラついた様子で喫煙者を追い立てていたオーナーを見たとき、「嫌な奴だ」と思ったのですが、閉まった店とあのメッセージポールを目にするたびに、少し可哀想になってきている今日この頃です。

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