王道と変化球

愛知
事務・ライター(見習い)
創作のススメ
kaneko
 
世に溢れる創作物の中には、時折爆発的なヒットへと繋がる”大物”が誕生することがあります。
そういった作品の特徴を考えてみると、”王道“もしくは、今まで見たことのない”変化球“が含まれる物語のどちらかに当て嵌まるのではと、ふと思いました。

個人的見解にはなりますが、例えば「ONE PIECE」や「鬼滅の刃」、「韓流ドラマ」ブームなどは、それぞれの個性こそあるものの、各ジャンルにおいての所謂”王道”の道筋がきちんと存在します。

それに対し、同じくして”社会現象”や”一大ブーム”と騒がれたことのある「新世紀エヴァンゲリオン」や「おそ松さん」、「おっさんずラブ」などは、初めてその作品を見た時の”衝撃度”のみでいえば、前者よりも遥かに上回るのではないでしょうか。

後者で述べた作品について少しだけ解説をすると、ロボットもののアニメには珍しく、気弱で流されやすい少年が主人公だったり。

アニメ好きな”腐女子”層を敢えておちょくるような手法で、逆に彼女達を上手く取り込んだ作品だったり。
一般層にはまだ馴染みの薄かった“ボーイズラブ”を清々しい程のラブコメに落とし込んだドラマだったり。

ただ、そうした”変化球”で人気になった作品は、その威力をどこまで保っていられるのかが課題にも感じます。

例えば、不良達が勝手な反骨精神と姑息な手で、善良な生徒会を乗っ取ろうとするようなストーリーがあったとします。
その目新しさで人気に火がつき、ついには彼ら全員晴れて生徒会になれてしまったら。
ゴールの見えないワクワク感を楽しんでいたファンのためには、また新たな敵を作り出さなければいけません。
安全な位置にいながらも、最初の爆発力と同じくらいの魅力や目新しさをブレずに維持し続ける必要さえあります。

ゴールが目に見えていても面白い王道・ゴール不明の斬新なストーリー。
皆さんが挑戦をするなら、どちらを選びますでしょうか。

 
プロフィール
事務・ライター(見習い)
kaneko
WEB関係の会社で事務職勤務。一方で、文章が好きなことから専門学校では雑誌編集分野のコースを専攻したり、脚本に興味を抱いてシナリオスクールに通ったり。将来的にはフリーライターを目標に、現在少しずつライティング実績を積むべく奮闘中。

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