水で「廻腕法」にトライ!

東京
書道家・ライター
Tohku
桃空

上海で買った水書きグッズで「廻腕法」を

数年前、友人を訪れるため上海に旅行しました。そのときに手に入れたのが水書きのグッズ。今回は、これを使って「廻腕法」という書法を体験してもらいました。

廻腕法は、楊守敬が日本に持ち込んだ書道の技法で、日下部鳴鶴巌谷一六松田雪柯らに伝授されたということで、私は日下部鳴鶴の流れを汲む書道の学校で、この廻腕法を学び、師範を取得しているので教える資格は一応あります(笑)。

ということで、今回はみんなで筆を持ってみる、ということをやってみたのですが、これがなかなか難しかったようです。

まず、筆をほぼ真っすぐに、そして人差し指、中指(薬指は添える程度)、そして親指で力の入らないよう、指先で持ちます。

手の中には「卵を持っている」ような形にし、親指の付け根は水平にするために何かを載せ、落ちないようにする、といったフォームで書きます。

馴れないうちは難しいのですが、慣れればできるようになります。

「津田永忠碑」をすべて臨書しました。終わりの頃はだいぶ上手にかけるようになりました。この碑の起筆はかなり鋭角に入ります。それが、特徴の文字ですが、すっと、力を入れないということでその鋭角さが出るのではないかと思います。

このような練習が、今のわたしの書の基本となっていることは間違いありません。

基本の大切さは、今更になって知る、ということでしょうか。

桃空書庵のなかでは筆の使いかたをとくに丁寧に教えています。

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津田永忠碑の教本。この本を一冊全て臨書しました。

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中身はこのような文字で「起筆」が鋭角に際立った文字です。

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楊守敬が日下部鳴鶴に送った手紙の一部

プロフィール
書道家・ライター
桃空
桃空 都内で「桃空書庵」を開催。独自の書道教室を開き、歴史や基礎を伝えながら楽しく指導しています。 https://www.street-academy.com/myclass/67798

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