自家栽培の野菜料理が自慢のお店で、秋の味覚を楽しむ

広島
コピーライター、エディター
Kyoko Kittaka
橘髙京子

秋のお彼岸が明け、日ごとに秋の深まりを感じる今日このごろ…暑い暑いと、毎日のように言っていた日々が幻のようだ。秋といえば「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」などなど、いろいろな代名詞があるが、美味しいものに目がない私は、やっぱり「食欲の秋」は外せない。スーパーに買い出しに行くと、色とりどりの秋の味覚がズラリとならんでいるではないか。そして、なじみの居酒屋さんでも…コレは困った! ダイエットどころじゃない(笑)。

メインの写真は、ミシュランガイドにも掲載されたことがある居酒屋さん「自彩菜酒処 渓(じざいなさけどころ・けい)」の一品「無花果(イチジク)の揚げ出し」。このお店は、常時60~70種類を取り揃えた日本酒と、自家菜園で育てている無農薬の野菜を使った料理が自慢。私の大好きな、日本酒&野菜料理をリーズナブルに楽しめるので、お気に入りのお店のひとつだ。

今の時季、イチジクといえば、洋菓子屋さんのショーケースに並ぶタルトやショートケーキのイメージが強いのだが、揚げ出しになるとは! 初めて食べたとき「こんなに素敵な料理になるのか!」と驚いた。このイチジクも、もちろん、自家菜園で育てたもの。まだ収穫には早い熟す前の果実を使ったアイデア料理だ。上品な味のお出汁が程よくしみていて、イチジクの風味も生きている。季節限定だから、今のうちにリピートしなければ!

そして、秋といえば、日本酒ファンお待ちかねの「ひやおろし」が出回る季節。「ひやおろし」とは、春先に絞ったお酒を、夏の間に熟成させて秋に出荷する日本酒のこと。私はキリっとした辛口が好きだが、ひやおろしならではの、まろやかな味わいも嫌いじゃない。スッキリと味わいたい時は冷酒で。コクと旨味を味わいたい時は燗で。同じ銘柄でも、温度によって香りや味が劇的に変化するのが日本酒の面白いところ。また、米の品種によっても味が全く違う(写真は「龍勢」の飲み比べセット)。今更ながら、日本酒の奥深さに感動している。

「期間限定」やら「今がチャンス」と言われると、まんまとのせられるタイプの私(笑)。しかし、季節を感じられるもの、旬のものを味わうことは、私たちにはとても大切な気がするのだ。人間も自然の一部なのだから。

 

撮影協力:自彩菜酒処 渓(じざいなさけどころ・けい) 広島市中区堀川町4-4 右近ビル2F

お店の詳細はこちら↓ 店主 ごんべさんのブログ
https://ameblo.jp/kei-2010/entry-10657408304.html

 

プロフィール
コピーライター、エディター
橘髙京子
大学卒業後、広告代理店のコピーライターや出版社の編集者・ライターとして勤務。現在は映像業界のプロデューサー、フリーライターとして活動中。

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