個展が開催された場所は、高山額縁屋さんというところで初めて行く場所だった。私が行った日の一週間ほど前には、サイン会やトークショーでご本人が来ていたらしい。

 

残念ながらご本人には会えなかったが、ぜひお会いしてみたかった。

 

私が初めて浅井健一のことを知ったのは椎名林檎の曲だった。高校生のとき、椎名林檎が大好きでよく聴いていた。

 

丸の内サディスティックという曲に、ベンジーという名前で出てくる。ベンジーって誰だろうって気になり、ブランキージェットシティーにたどり着いた。

(ベンジーは浅井健一の愛称)

 

私はブランキージェットシティーの音楽はあまり詳しくないが、浅井健一の絵が好きだった。

 

ベンジーの絵は色彩が豊かで、どこか架空の街を描いているようだった。アメリカンなテイストで描かれた絵は、自分もその世界に入り込んだ気分になる。

 

ベンジーの絵の魅力を知り、実際に見てみたいと思っていた。高校3年のとき、Jet Milk Hill to Sherbet Streetという個展がパルコであったので、現地まで行ったが入場の時間に間に合わず見れなかったのだった…。

 

ちょうどその頃私は、学校に行けなくなってしまっていた。進路が決まらず、勉強もせず、本当にどうしようもない中で、鬱々とした時間を過ごしていた。

 

あれから、15年…今回初めてベンジーの絵を見た。

 

ベンジーの絵を見ていたら、もう一つの世界や居場所があると感じることができた。

 

 

芸術や音楽が、心を癒してくれてそして人にパワーを与えてくれる存在だと再確認した日だった。

 

浅井健一 個展「Beauty of Decayed Trans Am – NAGOYA」
会期：2022年9月2日(金)〜 14日(水)12:00-19:00 ＜定休日7⽇(水)＞
場所：高山額縁店 納屋橋Komore
〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南一丁目1-17
TEL: 052-541-7813
HP: https://nayabashi-gakubuchi.jp/publics/index/18/