先日、知り合いの水上卓哉さんの絵を観に行った。
水上さんは、名古屋市生まれの画家で私とほとんど同じ年だ。水上さんの絵はあたたかみのあり、私が好きなシャガールにも少し似ている。

わたしが初めて水上さんの絵を見に行ったのは、アトリエとギャラリーがオープンしたときだった。偶然ネットで情報を知り、興味を持って出かけてみた。

そこからのご縁で何回か展示会を観に行かせてもらったことがある。ここ2年ぐらいはコロナでなかなか見に行くことができなかったが、今回ガルリラペというギャラリーの5周年記念で、久しぶりに絵を見に行くことができた。

今回の展示会のテーマは、「希望の地球(ほし)」
何ができるか皆さんと一緒に考えて行きたいと思い制作したとお聞きした。

前に見たときは海の動物が多かったが、今回はライオンやコアラなどの絶滅危惧種の動物が描かれていた。

水上さんいつもonenessをテーマに制作されている。onenessとは、未来の子孫に美しい地球を残すために私たちは何をすべきか考えようというネイティブアメリカンの教えのことだそうだ。

水上さんの絵を見ていると、動物や自然の美しさを感じることができる。そして、この生命の輝きを生かすのも殺すのも私たちなんだと思う。動物も自然も人間の手で保護していかなければ、残すことはできないから。

そして今回の展示会で私が一番印象に残ったのが、秋田県の八幡平の泥火山の作品だ。平面が、後生掛自然研究路の泥火山、立体が玉川温泉自然研究路を表現している。

水上さんは制作の取材で実際に秋田県を訪れ、地球のエネルギーを実感したそうだ。玉川温泉自然研究路では入り口でゴザを買って入り、地面に直接敷いて横になると体中がポカポカしてきたという。

そこで見たもの、感じたもの、空気や熱も表現できたらといいと語っていた。

水上さんの描く動物たちや自然の絵から、私は癒しやパワーをもらった。