幻の「練馬大根」、400年経っても消えない情熱と誇りを味わう【岩崎さんのねりぐらしVol.5 前編】

東京
フリーランス記者・作家
スーパーいわちゃんねる!クリ目版
岩崎

結論から言いましょう。

苦節3年、上京してから今日までずっと口にしたいと願っていた練馬大根を遂に入手しましたあああああああ!!!!!
いやったぁー!!!!!

 

長いよー!!! そこそこ容量あるはずの、自転車の前カゴからはみ出てるよー!!!

 

2リットルのペットボトルと比較したけど比にならない長さだよー!!! 全長1メートルくらいあるよー!!!

 

比較用に買った三浦大根(右)と比べても長いよー!!! 真ん中がポッテリしてるから「スレンダーに見えて意外と安産型」だよー!!!(?)

 

煮物にしたけどおいしかったよー!!! 水分少ないから味が爆速で染み込んで、出来たてなのに2日目の味だったよー!!!

 

酢漬け(左)と浅漬けも作ったけどおいしいよー!!! 繊維質がしっかりしてるからかパリパリでシャキシャキの食感がたまらないよー!!!

 

最初は「うわ、この量食べ切れるかな……」と不安だったけど、一人暮らしでも1週間で食べ切っちゃったよー!!!

ありがとう練馬!!!
ありがとうJA東京あおば石神井支店!!!
ありがとう生産者の井上さん!!!

岩崎はいつ死んでも……いや、骨粉になって練馬の畑に還ってもいいです!!!(早まるな、不法投棄と土壌汚染ダメ絶対)

 

「大根ごときで何テンション上がってんだよ。練馬大根なんて桜島大根と同じくらいネームバリューがあるじゃないか」と思ったそこのアナタ。
チッチッチ……甘い。生クリームの上にハチミツかけたパンケーキより甘い。

江戸時代からの歴史を誇る名産品・練馬大根ですが、実は戦後の生活の変化と疫病の流行で一度生産がストップしています。
練馬区民のアイデンティティとして練馬大根の認知は残ったものの、区内で生産される農産物は時代のニーズに合わせてキャベツやブルーベリーにシフトしていきます。

しかし! 平成の世に移り、農家さんたちの情熱と技術で練馬大根が復活。
以来、区内では収穫シーズンになると給食の献立に練馬大根のレシピが登場したり、応募者殺到の「練馬大根引っこ抜き大会」が開かれたり、飲食店でスペシャルメニューが提供されたりと、区民が練馬大根に親しめる機会がいくつも設けられています。

ですが、それでもなかなか本物にありつくのは簡単ではありません。加工品ですら入手するのがやっとです。

そんな歴史と思いがギュッと詰まった、貴重な練馬大根がこの手に……!! 感無量です。

たかが大根、されど大根。練馬に住んで本当に良かったです。

プロフィール
フリーランス記者・作家
岩崎
メディア関係の仕事を経て、書いて撮って編集・デザインして発信できる「平面系マルチクリエイター」を目指す平成元年生まれ。巳年・蠍座の女。本家ブログ&連絡先は「スーパーいわちゃんねる!」で検索。宮城県出身、東京都在住。先日、テレビ番組で足立区と練馬区が比較されているのを見て「共通点ないじゃん!」と納得いっていない。後編では練馬大根の歴史を紹介予定なのでお楽しみに。

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