父の感染

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつら ひさこ

昨年からずっと、書くことといえばこのことになってしまっているが、なかなか遠出などしにくい状況なのでお許しを。

 

遠方に住んでいる70代の父が新型コロナウィルスに感染した。

 

父はその日に2度目のワクチン接種の予定だったのだが、いろいろあって病院に行ったその場で検査になり、結果陽性となり、そのまま入院となった。

 

知らせを受けた時、ああとうとう身内にも来たかという気持ちと、父は年齢的には後期高齢者だし、遠方に住んでいて簡単にお見舞いも行けないし、電話して看護師さん達に説明を求めてもご迷惑だろうしと、ひとしきり焦った。

 

父は有難いことに入院して治療をしていただくことができたが、「入院ができない、救急車を呼んでもたらい回しにされる」というニュースを目にするたび、今も悲しい気持ちになる。

 

現在はというと、おかげさまで快調に向かい、近々一般病棟に移動する予定との知らせを受けてホッとしているのだが、こういう時に「不要不急に外出はNG」と言われてしまうと、「いやこれは要で急だろう!」と思う自分と、「せめて自分のワクチンが2回終わってからでないと動いてはまずいのでは」と思う自分がせめぎ合った。

 

「普段の営んでいる通常の生活」は、何という綱渡りの上に成り立っているのかと思い知る。

 

そんなわけで私自身、昨日2回目のワクチン接種を済ませ、現在副反応真っ最中である。

微熱と体の節々の痛みに耐えつつ、とりあえず原稿が書けることに感謝なのだが(もっと早く進めておけという話なのだが)、皆様もどうぞご自愛ください…。

 

 

プロフィール
ライター
かつら ひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、7年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP