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映画『獣道』

ただのヤンキー映画だと思って手に取った『獣道

同年代の役者さんがW主演を務めていることで興味を持ちましたが、ただのコメディー作品ではなく、奥深い作品でした。

 

主人公の愛衣は地方都市に生まれ、信仰ジャンキーである母から疎まれ、愛に飢えた幼少期を過ごします。

そんなある日、愛衣は宗教施設へと送られ、7年もの間、学校へも通えず、社会から隔離された生活を送ることになります。

幼少期から自分の居場所をずっと探していた愛衣にとって、宗教施設での生活は疑似家族を作り上げていくようで、幸せな時間を過ごしていました。

しかし、その幸せな時間も長くは続かず、宗教団体が警察に摘発されると、愛衣はまたも自分の居場所を失います。

その後、実家に戻る愛衣ですが、既に別の宗教に心酔していた母のもとへ居場所などもちろん無く、

中学に上がった愛衣は初めて学校というものに通いますが、クラスにも馴染めず、社会からドロップアウトしていきます。

万引きと生活保護で生きるヤンキー一家や幸せなサラリーマン一家を転々とし、風俗の世界にも足を踏み入れながら、愛衣は必死に自分の居場所を探します。

そんな愛衣にも、彼女に一途に想いを寄せ、見守り続けてくれる存在がいました。中学で出会った亮太です。

しかし亮太もまた自分の居場所を探し続けている少年でした。

亮太はヤンキーとヤクザの中間のような存在、半グレの世界で居場所を見つけるも、

普通の学生としてのバランスを保ちながら冷ややかに生きていくこととなります。

 

誰かの人生の途中をそっと切り取ったような、

最初と最後がはっきりしているというよりも、この世に生きている誰かの心の闇を描いたような、

誰の身にも起こり得そうなことを描いた作品だと感じました。

もちろんこの話がそのまま私たちの身に起きると言えばそうではないと思いますが、

似たような感覚を味わった、自分の居場所が見つかったときの安心感、等は、共感できる箇所が多々あるのではないかと思います。

あまり重く捉え過ぎずに、観て頂ければなと思います。

 

※少々過激な描写をしているシーンもありますので、心の準備をしてご覧ください。

 

公式サイト:『獣道

画像:公式サイトより

クリステ編集部 今朝丸仁美

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