プロダクト2018.03.05

ユニバーサルデザイン

年齢、性別、国籍、個人の能力にかかわらず、はじめからできるだけ多くの人が利用可能なように、利用者本位、人間本位の考え方にたって快適な環境をデザインすることを「ユニバーサルデザイン」と言います。

このユニバーサルデザイン生活の様々な場面に存在します。

例えば、シャンプーとリンスの容器。一見同じ容器のように見えますが、実はシャンプーの容器にのみ側面に凹凸がついています。これは化学メーカーの花王が、消費者の方々からの意見をもとに開発したデザインです。消費者の方々からは、目が不自由だから容器に工夫してほしいという意見、洗髪時に目をつぶっていても区別がつくといいという意見があったようです。

 

凹凸を取り入れた商品(左がシャンプー)/花王

 

確かに、容器の形に違いがあると、手の感触だけでシャンプーかリンスか判別できますね。花王が開発したこのデザインは、業界に広まったようです。皆さんも今度、シャンプーとリンスの容器の違いを確かめてみてはいかがでしょうか。

 

 

シャンプーの他にも、生活上の様々な製品がユニバーサルデザインの視点から工夫されています。

パナソニックが販売した「ななめドラム式洗濯乾燥機」もそうです。洗濯機と聞くと、縦型のものをイメージする方が多くいるでしょう。しかし、子どもや高齢の方、車いすを利用する方は、どうしても縦型の洗濯機では使いづらいと感じることがあります。入り口が高く、届かないのです。

一方で、入り口を斜めに傾けた「ななめドラム式」の洗濯機だと、入り口が低い位置になったことで、背の低い子どもでも車いすに座ったままの姿勢でも、簡単に衣服を入れることができます。幅広い世代の人にとって使いやすいですね。

 

ななめドラム式洗濯乾燥機/Panasonic

 

今回紹介した、シャンプーの容器やななめドラム式洗濯乾燥機は、目が不自由な人、こどもや高齢の方のための特別なデザインというわけではありません。シャンプーとリンスの容器に違いをつけておくことで、目をつぶりがちな洗髪時、多くの人が「使いやすい」と思うはずです。洗濯機の入れ口を低くしたことで、多くの人が楽な姿勢で衣服の出し入れができるはずです。このように、ユニバーサルデザインとは、何かしらの不自由がある人のためのものということではなく、誰にとっても使いやすいように工夫されているものなのです。

 

ここに挙げたユニバーサルデザインの製品は、ほんの一部です。私たちが気に留めていないだけで、快適な暮らしのなかには多くのユニバーサルデザインが隠れています。そして、そのデザインの裏には製作者の、利用者への思いやりが隠れているのだと思います。

 

ユニバーサルデザインの取り組み/花王

の中の使いやすさの究極をめざして~ユニバーサルデザイン~/Panasonic

 

クリステ編集部 西村英子

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