映像2016.02.21

映画館で映画を見る、ということ

the cinema   かつて、映画は最高とも言えるほどの娯楽でした。   しかし今、映画の市場は落ち込んでいます。 テレビが普及し、ゲームが出現し、インターネットが浸透し、過去の映画はデータとなって手軽に見られるようになりました。 映画ブームは1970年で終了。 映画館で映画を見るということは時代とともにどんどん特別になっていって、客は固定化し、各地の映画館では閑古鳥が鳴くようなところも出ています。     とまあ、業界の市場を憂えるのはこれくらいにしておいて。               今回は消費者として考えてみます。 あなたは最近、映画館に足を運んでいますか?   現在、映画のチケット代はだいたい1000円~1800円。 一回で1000円も取られてしまっては、映画館での観覧が特別になるのも順当でしょう。 かくいう筆者も、映画館で映画を見るのは多くて月5回くらいです。     映画館へ行くこと自体が珍しいのであれば、その一回一回を果てしなく特別なものにしたいところ。     そこで月並みですが、映画館で映画を見ることの利点はなんでしょうか?   ①スクリーンが非常に大きく、映画の世界に入り込みやすい ②スクリーン以外のものがほとんどなく、照明もないため、集中できる   ぱっと思いつくのはこの二点。 ※この他、ハリウッド映画や子供向けのアニメーションであれば「観客と一緒に笑ったりできる」なども挙げられますが、どの映画にも共通することではないため、ここには入れておりません。   総括すると、映画館は「映画に対して最高に集中し、入り込める空間」ということですね。       ですから、映画に入り込みたい人は、この特徴を存分に堪能できるような環境を選ぶことをおススメします。       筆者は、全国チェーンの映画館よりも街の小さな映画館を選んだりしています。 なぜって、安くて、人が少なくて、なおかつ上質な映画を上映しているから。   集中のため、できれば一人で映画館へ。 前から二列目のど真ん中に座ると視界の中に人が入らず、真に映画だけを見ることが出来ます。 照明が落ちる前は目を休めておき、照明が落ちてからは腹式呼吸。 もちろんアウターは先に脱ぎ、ティッシュはビニール音が鳴らないよう予め数枚出しておいて、手には握りしめてもいいようなもの(ハンカチ等)を持っておきます。     …………大丈夫。誰も見てませんから。 館内のルールを破らず、人様の迷惑にならず、かつ集中度合を補強できる行動は気持ち悪いくらい色々やってしまいましょう。           ここまでやると、映画館の中で自分が気にするものは映画のみ。 映画に対して、真剣な姿勢ができ上がります。   ここで感動したかどうかが、分析するかどうかの分かれ道。   どうせなら、自分が心の底から作りたいものを作り、作った自分自身をも感動させる威力を作品に持たせたいものです。   ただし、本当に作りたいと思っているかどうか、自分がどんなものに感動するのか。 これは案外、理性による明文化や理由の説明ができないものです。       映画館で映画を見ることはある種、自分の本能を問い正しているわけです。       たとえば筆者の場合、真剣に見た映画が上質だったとき、体は感動で痺れ切ってしまいます。 これが分析するかどうかのサイン。 心の底から良かったと思う映画は、のちにレンタルしたりしてノウハウを分析します。       最近で忘れられない衝撃があったのは2015年上映の「セッション」(原題:Whiplash)でした。  

(出典)映画『セッション』公式ホームページ

(出典)映画『セッション』公式ホームページ http://session.gaga.ne.jp/

  主人公ニーマンが一流のドラマーを目指して文字通り血のにじむ練習を重ねていくという、ある種サイコホラーとさえ言える作品ですが、これを映画館で見た当日は脳内麻薬大量分泌。 頭が回転するだけでなく、創作や仕事の意欲まで湧くという始末。 J.K.シモンズ恐るべしです。             ここまでやって、ようやく一つの映画が終了。 終わった頃にはセンスもノウハウも鍛えられています。 映画館で見る映画と、家で見る映画をしっかり分けると、素晴らしい映画ライフを送ることができることでしょう。   自分の本能を知るために。 感動経験の多い人間となるために。   一度、試してみてはいかがでしょうか?  

T.T2

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