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発想を売る会社

  アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルトに本拠を置くデザインコンサルタント会社IDEO。 ideo アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルトに本拠を置くデザインコンサルタント会社IDEO。 換気扇のようなCDプレイヤーを創り出した有名なデザイナーである深澤直人氏もIDEOに所属していました。 この会社は発想を売る会社です。 私達の周りの物の使用は習慣化されており、簡単にはその習慣は崩せません。 実際にIDEO(アイディオ)のゼネラルマネージャーであるトム・ケリー氏のビジネス書から具体例を挙げてみます。 「普通の練り歯磨きのチューブは、口の部分のねじ山に古い練り歯磨きがくっついて固まってしまうのをご存じだろう。そうなると、キャップは簡単に閉まらず、なくしてしまったり、ただ使わなくなったりする。先端に乾いた歯磨きがくっついた使いかけの練り歯磨きのチューブほどうんざりするものはない。P&Gのエグゼクティブは最初の会議で言った。「わられわれはこの製品を長もちさせたい」 ワンタッチで開閉するキャップはどうだろう?ねじ山をすっかりなくしてしまうのだ。頂部をぎざぎざのない円錐形にして、簡単に拭えるようにする。 わたしたちはいくつかのプロトタイプをつくり、観察を開始した。ところが最初に目にした光景に心底驚いてしまった。人はワンタッチで開くキャップをひねって開けようとするのだ。そこにねじがないと気づいていても、そうだった。ひねって開け閉めするキャップを何十年もつかってきたため—ほとんどの人が何千回もそうしてきたので—キャップとはそうするものと思い込み、深くしみこんだ習慣になってしまっていた。練り歯磨きのチューブのキャップはひねって開け閉めしなければならない。 私たちは最初、誰でもワンタッチのキャップにすぐ慣れるだろうと考えた。しかし、それは容易に崩せない習慣だった。そこで、別のソリューションを考え出した。一度ひねるだけのキャップである。拭いやすい頂部のなめらかな円錐形は残した。しかし今度は下部にねじ山が何筋かついていた。 私たちが観察した人びとは、この折衷タイプの方が気に入った。そして、消費者向けの製品パッケージに関して多少の経験があったP&Gも、これが気に入った。というわけで、私たちはイノベーションを半分だけ採りいれることになった。(中略) イノベーションを成功させるには、人がつねに「正しい」行動をとるわけではなく、慣れ親しんだものと全く新しいアイデアのあいだの溝を飛び越えてくれるとはかぎらないと認識する必要がある。」 (ARTS&SCIENCEから引用) このように、違った発想により不快感を解消すると共に、習慣を解消させない。 要するに、使った後の不快感を解消し、且つ使っているときの便利さをなくさず使っている際に不快感を与えない。 IDEOはイノベーションは必要だと感じつつも、100%のイノベーションはユーザーに認められない可能性があるということの実証です。 さて、これとクリエイティブと何が関係あるのか。 それは、何かを創るということはユーザーに使って欲しい、楽しんで欲しいという気持ちで創っています。 そのため、新しい取り組みをしなければと思われがちですが、慣れ親しんできたものから逸脱したものはメリットもありますが、非常にリスキーです。ましてや、反発を買うかもしれません。 私は、人々に受け入れられ、支持されるために、必要な人間の持つある習慣にまで戦略的に巻がる事がクリエイティブに必要な事だと感じるような気がします。 IDEO | A Design and Innovation Consulting Firm K・O

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