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市民と関係住人が主催の街なか芸術祭「すみだ向島EXPO2021」を開催

東京
すみだ向島EXPO実行委員会
すみだ向島EXPO実行委員会は、2021年10月1日(金)より一か月に渡り「すみだ向島 EXPO2021」を開催いたします。コロナ禍において、物理的な距離だけでなく心の距離までも離れつつある中、感染対策の徹底と地域住民の理解のもと、長屋文化の残る “すみだ向島” で「隣人と粋でいなせな日」を実現します。
■すみだ向島EXPOとは
すみだ向島EXPOは、東京の下町で独自の進化を遂げ続けてきた、すみだ旧向島エリアを舞台にした街なか芸術祭です。「新しいまちづくり」と「アートフェスティバル」の融合を試み、第一回目となる昨年は約二か月間の会期中に3,000名に及ぶ方々に訪れていただきました。

本EXPOでは、向島エリアに多く残る住居同士を板で仕切った一棟建ての集合住宅=「長屋」が戦前から育んできたユニークな生活文化の価値を、社会が変革する今あらためて評価しながら、 現在まで受け継がれてきた風景や文化をアップデートし次世代に継承していくため、建築と人・芸術を通じてその価値を内外に発信いたします。


■開催の背景
向島エリアは、江戸の庶民の暮らしを引き継いだ戦前の長屋がもっとも多く残る地域です。人口の多い東京だからこそ生まれた長屋文化は、お互いを受け入れる “隣人との幸せ” を形成してきました。

一方で、古くからの木造建築が密集するため、防災や街づくりの観点でも長年課題を向けられてきた場所です。だからこそ、2000年に開催された「向島博覧会」を皮切りに、約20年も前から国内でも先進的な取り組みとして、まちづくりとアートの試みが行われてきました。すみだ向島EXPOは、これらの地域課題とコロナ禍における課題の双方の解決に繋がることを目指しています。

■すみだ向島EXPO2021テーマ「隣人と粋でいなせな日」

 


長引くコロナ禍の影響により地域交流が希薄化する中、ニューノーマルな形で街に賑やかさを取り戻したいという想いから「隣人と粋でいなせな日」を今回のテーマに設定しました。「粋といなせ」は小意気で気っ風がよく、人情厚い人々を表した江戸時代に使われた言葉です。

すみだ向島とつながりのある “市民” で形成されたフラットなチームは、今後シビックテックの仕組みも取り入れていき、コロナ禍で変革するこれからの社会に必要な共同体を、東京の下町で実現します。

昨年はコロナ禍で東京の芸術祭が軒並み中止される中、本EXPOが無事に会期を終了することができたのは、この街の地域性や住民との関係、20年前から続くまちづくりノウハウの貯蓄、三密回避を考慮した人数限定の受け入れ体制など、一筋縄ではいかない関係構築と仕組みによるものです。

今年は来場者数を1日200名限定とし、「観光地ではない一般市民の住むエリア」で、無理なく安全に楽しんでもらえるよう設計いたします。

なおこの活動は、今年発足予定の空き家の有効活用を通じた景観保護・文化継承に取り組む「八島花文化財団」へと続きます。すみだ向島EXPOは一過性のイベントではなく、この街へのゲートです。人と人とが親密な関係になる体験を提供します。見落とされたら消えてしまう価値を、本EXPOに関わる全員で残し、豊かさを次の世代へと引き継いでいくことを目指します。

■すみだ向島EXPO2021開催概要
【企画名】すみだ向島EXPO2021
【テーマ】「隣人と粋でいなせな日」
【開催期間】2021年10月1日(金) - 10月31日(日)
【開催場所】東京都墨区旧向島エリア
【受付】墨田区京島3丁目50-12 京島駅(元米屋)
【チケット】前売:2,500円 / 一般:3,000円 / 学生応援価格:1,000円 / 小中学生:500円
 ご購入はこちら▶https://sumidaexpo.peatix.com/
【企画内容】街中でのアーティストプロジェクト、様々なテーマ展、大学と連携した研究発表、地域内外の人びとやスペースを繋げるプロジェクトやツアー、宿泊などの体験プログラムなど
【ランドスケープ】明治大学山本俊哉研究室、千葉大学dri環境デザイン研究室 等
【コンプレックス】七軒長屋, 京島駅, 三軒長屋旧邸, 爬虫類館分館 等
【参加アーティスト(第一弾)】 さわひらき、サイドコア、タノタイガ、村尾かずこ、北野謙、田原唯之、クサムラマッドラット、市川平 等

さわひらき

初期の頃より一貫して「領域」への関心をテーマに制作している映像作家。無人の自宅内を舞台に、無数の模型の飛行機が飛び交ったり、小さな木馬やラクダや足のあるヤカンが動いていたり、映像のなかを静かに浮遊するような虚構と現実の間の世界はどこか親しみを覚える。近年は旅の思い出をモチーフした作品、天文台で撮影したプラネタリウムの作品など、展示空間と映像が互いの領域を交差するような作品も取り組んでいる。


SIDE CORE

2012年より活動開始。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。ストリートカルチャーを切り口に様々なアートプロジェクトを展開している。「風景にノイズを起こす」をテーマに、都市や地域でのリサーチを土台としてアクションを伴った作品を制作。ギャラリーや美術館で展覧会開催の他に、壁画プロジェクトや街を探索する「ナイトウォーク」など野外空間での活動も展開。全てのプロジェクトは、公共空間における視点や思考を転換させ、表現や行動を拡張することを目的としている。近年参加した主な展覧会に「大京都芸術祭2020 in 京丹後」(2020年/京都府)、「生きている東京展」(2020年/ワタリウム美術館,東京)、「under pressure」(2021年/国際芸術センター青森, 青森)など。

タノタイガ

多様な表現手法によって、法律やルール、社会システムや制度と言ったテーマを記号性と媒体性を誇張した風刺的表現をおこなう。作者自身を媒体化しながら日常に埋もれた社会や集団の倫理性を表出させ、作品の中にはユーモアと毒を兼ね備える。「あそびのじかん」(2019年/東京都現代美術館)、「札幌国際芸術祭」(2017年/北海道)、「かかわりの色いろ」(2011年/水戸芸術館)などの展覧会のほか、ワークショップなどを多数おこなっている。

【主 催】すみだ向島EXPO実行委員会
代表 後藤大輝/GOTO DAIKI
墨田に移住したのは、2008年。当時は映画制作のため面白い街を探していたところ、墨田に出会いました。スカイツリー建設を前に開発されていく地域。一方で戦前の長屋が多く残っているという情報があり、新旧入り混じる街が魅力的に見えました。そして、2010 年より墨田区京島にて複合長屋拠点「爬虫類館分館(BUNKAN)」を開始。戦前戦後の物件を様々な用途の拠点として、運営しています。すみだ空き家案内人。すみだ芸術不動産。京島長屋文化連絡会会長。

芸術監督 ヒロセガイ/HIROSE GAI
1994年より関西で毎年個展を始める。2003年頃よりミヅマアートギャラリーで居候を始めた屋上を改装し2005年ミヅマアクションを作る。 近年は、関西の巨大な廃墟や東京の下町をベースキャンプとして活動している。 この事で、日々の自身を取り巻く環境や偶然出会った事柄は、ハードコアで、鑑賞者も含め、すべてが "作品” に見えている。 退廃的な世界に身を置く事で、過去と未来がループしている。その核となる装置を作ることが面白くなっています。 活動歴:ネパールレストランとアート表現「Art & Nepal 」を2018年開店。六甲ミーツアート2019、すみだ向島EXPO2020に参加。


■チラシイメージ

 


アートディレクター置田陽介氏によるデザインのチラシは、3種類のサイズの用紙にそれぞれ3種類のビジュアルを用意し、ランダムに選び取ってひとまとめにしたユニークな形式に。多様な共同体としてのすみだ向島を表現しています。

■すみだ向島EXPO2021パートナー募集中!
開催にあたり様々な業界の皆さまとのコラボレーションを受け付けております。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。


その他コラボレーションのアイデアも歓迎いたします。
皆さまと一緒に「すみだ向島EXPO」を作り上げたいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。
本記事に関するお問い合わせ:すみだ向島EXPO実行委員会

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