その他2020.04.21

初めての試み!「第54回 蛇笏賞・迢空賞」の受賞作が決定!ネットを介したテレビ会議にて選考会を開催!!

東京
株式会社KADOKAWA

日本の文化振興に寄与するための事業を手掛ける公益財団法人 角川文化振興財団(所在地:東京都千代田区富士見1-12-15 理事長:角川歴彦)は、「第54回蛇笏賞・迢空賞」の選考委員会を2020年4月15日(水)、17日(金)に開催しました。

 

「第54回蛇笏賞・迢空賞」受賞作品

  • 「第54回 迢空賞」
  • 三枝 昻之(さいぐさ たかゆき)氏 歌集『遅速(ちそく)あり』(2019年4月 砂子屋書房刊)が受賞!
  • 「第54回 蛇笏賞」
  • 柿本 多映(かきもと たえ)氏  句集『柿本多映俳句集成(かきもとたえはいくしゅうせい)』(2019年3月 深夜叢書社刊)が受賞!

 

「第54回 蛇笏賞」選考会の模様

 この度、昭和42年に設立されて以来、今年54回を数える俳句・短歌界の最高の業績を讃える大賞、「迢空賞」(短歌部門)と「蛇笏賞」(俳句部門)の選考委員会が、新型コロナウィルス感染予防対策としてネット(Skype)を介したテレビ会議にて開催され、以上の受賞者、受賞作品が決定しました。54回目を迎える両賞の選考会としては、初めての試みとなりました。
 

「第54回 蛇笏賞」選考委員の方々

 

「蛇笏賞」「迢空賞」とは、日本詩歌の興隆に力をつくされた飯田蛇笏先生、釈迢空(折口信夫)先生の遺徳を敬慕し、世世に語り継ぎ、日本詩歌の振興に一層の努力を期すことを目的に設立された賞です。

受賞の詳細は以下の通りです。
 

  • 【第54回 迢空賞】

●2020年4月15日(水)に、新型コロナウィルス感染予防対策としてネット(Skype)を介したテレビ会議にて選考委員会を開催。

受賞

  • 三枝 昻之 (さいぐさ たかゆき)氏 
  • 歌集『遅速(ちそく)あり』(2019年4月 砂子屋書房刊)

歌集『遅速あり』(2019年4月 砂子屋書房刊)

 

『それぞれの桜』(2016年刊)に続く第13歌集。平成22年から30年の作品から、前歌集に収録しなかった作品を収録。

略歴
1944(昭和19)年1月3日、山梨県甲府市生まれ。76歳。
早稲田大学高等学院進学とともに甲府から上京。弟浩樹とともに歌誌「沃野」に入会し、植松寿樹に師事。早稲田大学入学と同時に早稲田大学短歌会に入会し、佐佐木幸綱や福島泰樹と知り合う。早稲田大学政治経済学部卒業後、都立高校の社会科教師となり、初任校で先輩教諭だった馬場あき子と交友を深める。
1969年、福島泰樹、伊藤一彦、三枝浩樹らと共に「反措定」を創刊。1978年に馬場あき子主宰の結社誌「かりん」に入会。1992年には三枝浩樹、今野寿美と共に歌誌『りとむ』を創刊、主宰。日本歌人クラブ会長。山梨県立文学館館長。宮中歌会始選者。

歌集
『やさしき志士達の世界へ』『水の覇権』『地の燠』『暦学』『塔と季節の物語』『太郎次郎の東歌』『甲州百目』『農鳥』『天目』『世界をのぞむ家』『上弦下弦』ほか

著書
『現代定型論 気象の帯、夢の地核』『うたの水脈』『昭和短歌の精神史』ほか

受賞歴
2002年 第7回若山牧水賞受賞
2006年 第14回やまなし文学賞、第17回斎藤茂吉短歌文学賞、第56回芸術選奨文部科学大臣賞(評論その他部門)、第4回日本歌人クラブ評論賞、第4回角川財団学芸賞受賞
2009年 第32回現代短歌大賞受賞
2010年 第59回神奈川文化賞受賞
2011年 紫綬褒章受章

 

●表  彰    賞状・記念品ならびに副賞100万円
●選考委員    岡野弘彦・佐佐木幸綱・高野公彦・馬場あき子(敬称略/50音順)
●選考委員選評など詳細は、5月25日発売の『短歌』6月号(角川文化振興財団発行/KADOKAWA発売)に掲載の予定です。
●贈呈式は、6月26日(金曜日)午後3時から、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて「第54回 蛇笏賞贈呈式」と併せて開催する予定ですが、中止または延期する場合は、決まり次第お知らせいたします。

 

 

  • 【第54回 蛇笏賞】

●2020年4月17日(金)に、新型コロナウィルス感染予防対策としてネット(Skype)を介したテレビ会議にて選考委員会を開催。

受賞

  • 柿本多映 (かきもと たえ)氏 
  • 句集『柿本多映俳句集成(かきもとたえはいくしゅうせい)』(2019年3月 深夜叢書社刊)

句集『柿本多映俳句集成』(2019年3月 深夜叢書社刊)

 

既刊句集完全収録に加えて、句集未収録作品1500句余りを収録。

略歴

1928(昭和3年)年2月10日、滋賀県大津市生まれ。92歳。本名は妙子。
実家は寺院の園城寺(三井寺)。京都女子専門学校(現・京都女子大学)卒業。当初は短歌に携わるが、1951年の結婚を機に作歌から遠ざかる。1976年、西部大津教室にて句作を開始。1977年、赤尾兜子の『渦』入会。1981年に兜子が没してのちは橋閒石、桂信子に師事。『草苑』『白燕』『犀』同人を経て、現在は無所属。現代俳句協会名誉会員、日本ペンクラブ会員、日本現代詩歌文学館評議員。

句集
『夢谷』『蝶日』『花石』『白體』『肅祭』『仮生』など。
著書
エッセイ集『時の襞から』『季の時空へ』

受賞歴
1988年 第35回現代俳句協会賞
2014年 第29回詩歌文学館賞
 

●表  彰    賞状・記念品ならびに副賞100万円
●選考委員    片山由美子・高野ムツオ・高橋睦郎・長谷川 櫂(敬称略/50音順)
●選考委員選評など詳細は、5月25日発売の『俳句』6月号(角川文化振興財団発行/KADOKAWA発売)に掲載の予定です。
●贈呈式は、6月26日(金曜日)午後3時から、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて「第54回 迢空賞贈呈式」と併せて開催する予定ですが、中止または延期する場合は、決まり次第お知らせいたします。

 

「蛇笏賞」「迢空賞」とは
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/dakotu/

角川文化振興財団 公式サイト
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/

 
【本件に関するお問合せ先】
公益財団法人 角川文化振興財団 
『迢空賞・蛇笏賞』係 太田
TEL:03-5211-5155/FAX:03-5211-5252
 

 

本記事に関するお問い合わせ:株式会社KADOKAWA

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