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新潟出身のマンガ家が描き下ろした作品を12月14日(土)より新潟空港で展示開始

新潟
メディア芸術×文化資源 分散型ミュージアム 事務局

 

世界的にも稀有な数と多様性を誇る “佐渡島の伝統芸能”と

豊かな米どころが生み出す“新潟の酒蔵”をテーマに

新潟出身のマンガ家が描き下ろした作品を

12月14日(土)より新潟空港で展示開始

文化庁による訪日観光客向けの新事業「空港等におけるメディア芸術日本文化発信事業」を開催しています。

 

 


 

 

【新潟空港 開催概要】

日時:令和元年12月14日(土)〜

場所:新潟空港(新潟県新潟市)国際線1F到着ロビー,国際線到着コンコース

内容:「佐渡島の伝統芸能」と「新潟の酒蔵」をテーマにマンガ家・小川悦司と新潟まんが事業協同組合(通称:ガタまん)所属の若手マンガ家が描き下ろし作品を展示。

公式ウェブサイト:https://jmadm.jp/

新潟空港国際線1F到着ロビーで「佐渡島の伝統芸能」をテーマにしたマンガ作品を,国際線到着コンコースで「新潟の酒蔵」をテーマにしたマンガ作品を令和元年12月14日(土)より展示します。

佐渡島は国指定文化財,県指定文化財,市指定文化財,国登録文化財あわせて409件の文化財があり,島そのものが文化財と言える土地です。特に佐渡島の鬼太鼓(おんでこ)や佐渡おけさ,小獅子舞などの伝統芸能は地域に密着しながら多様な進化を遂げ,他の地域では見られない広がりと歴史的背景を持つものです。こうした佐渡の歴史と芸能の貴重な資料は佐渡博物館でも見ることができます。

また豊かな米どころとして日本一の蔵元数を誇る新潟県内には,登録有形文化財(建造物)に指定されている酒蔵が数多くあります。酒造りの様子を見学できる酒蔵も多く,新潟市内では,今代司酒造株式会社などがその1つとして挙げられ,インバウンド観光客にも対応しています。伝統的な酒造りは,新潟県が誇る文化の1つです。

新潟空港に到着した来訪者に,土着的とも言えるアグレッシブな表現法と深い精神性を持つ佐渡島の伝統芸能をわかりやすくダイナミックに伝え,また昔ながらの酒造りの様相を残す酒蔵の街へ誘うため,現代新潟の重要な文 化資源である「マンガ」がイマジネーションの架け橋となりました。新潟は国内でも屈指のマンガ家輩出県であり,新潟市マンガの家や新潟市マンガ・アニメ情報館などのマンガ関連施設も充実しています。

マンガが本来持つ親しみやすさや饒舌さ,受け手を選ばないわかりやすさは,国際的な場所でこそ表現力が発揮されるはずです。マンガ独特の「吹き出し」などの語り口や,背景線による印象効果,登場人物の表情は,訪れたことのない土地の音や匂い,湿度までも伝える共通言語として機能するでしょう。人々の暮らしとともに培われ長い年月をかけて育まれてきた伝統芸能や酒の文化を,マンガにより表現し,楽しく,かつ,知的好奇心を刺激する 展示を目指しました。是非ご覧ください。

文化庁では,「空港等におけるメディア芸術日本文化発信事業」のプロジェクトの一環として『メディア芸術×文化資源 分散型ミュージアム』を国内の空港10箇所で順次展開中です。

本プロジェクトでは,日本各地域の土壌が育んだ豊かな文化資源をアーティスト・クリエイターたちがその魅力を新たな視点で表現し,各地域の玄関口である空港等で展示いたします。展示されたメディア芸術作品をきっかけに,訪日観光客を日本文化の新しい魅力に出会う旅へと促します。

 

 

【新潟空港における実施概要】

■テーマ:佐渡島の伝統芸能

■作品:『好(よし)!助け打ちだ!』解説

佐渡島の伝統芸能は,地域の中に根付き,それぞれ独自の進化を遂げ多様性に富んでいるにも関わらず,島という地理的条件や,限られた期間にしか見ることができない希少性の高さから,広く知られていません。この貴重な文化資源を,多くの訪日観光客に知ってもらうきっかけになればという願いから,アジア圏でも人気の高い小川悦司先生を起用し,代表作『中華一番!』のキャラクターたちが「鬼太鼓」の魅力に誘われ助け打ちする場面を描き下ろしていただきました。

 

■展示場所:国際線1F到着ロビー

■テーマ:新潟の酒蔵

■作品:『飲みきれんのう!』,『伝統に感動!』解説

酒蔵が日本一多い県として,数々の銘柄を創り出している新潟県。日本の伝統的な酒造りの文化を酒蔵見学などで気軽に体験できるということをマンガで表現していただきました。小川悦司先生の代表作『中華一番!』にも通じる「物創り」,特に人の糧となる飲食物を創造することへの探究心や愛情が表現された作品となりました。

 

 

■展示場所:国際線到着コンコース

■マンガ家:

小川悦司

 

週刊少年マガジン増刊『マガジンフレッシュ』(1995年)掲載の『KING OF TOWER』でデビュー。代表作品には,『中華一番!』シリーズ,2007年第31回講談社漫画賞児童部門受賞の『天使のフライパン』がある。現在,週刊少年マガジンのアプリ「マガポケ」にて『中華一番!極』連載中。新潟県長岡市出身。祖父は栃尾出身の洋画家・椿悦至(元『太平洋美術会』会長)。TVアニメ『真・中華一番!』MBS/TBS"アニメイズム"枠にて毎週金曜深夜2:25~放送中!BS-TBS"アニメイズム"枠にて毎週土曜深夜1:30~放送中!

本人コメント:中国舞台の拙著『中華一番!』のキャラクター達と我らが郷土新潟の文化を組み合わせる構図で,海外からの旅行客の皆様に新潟文化と出会い感じていただきたい高揚感をイメージして描きました。佐渡の鬼太鼓祭りの絵は,舞う鬼達とこだまする太鼓に誘われ助け打ちに参加したマオとシロウを描いてみました。酒蔵見学の絵二点は,マオ達を引率して見学するルオウとシェル(酒好きキャラ)が日本酒の世界に魅了される様子を表現してみました。

 

 

■テーマ:佐渡島の伝統芸能

■作品:《“SADO” Island Showcases Japan's Traditional Arts》解説

佐渡市指定民俗文化財である「小獅子舞」,伝統芸能である「鬼太鼓」,「佐渡おけさ」の躍動感のあるイラストをアニメーション化しデジタル映像として表現しました。新潟市の紹介により,新潟まんが事業協同組合(通称:ガタまん)を起用し,ガタまん所属の若手マンガ家によるオリジナリティ溢れるタッチや色彩で,佐渡の伝統芸能の独特の動きを描き下ろしていただきました。

■展示場所:国際線1F到着ロビー

■マンガ家:

ミサト

新潟県出身。マンガクロス(秋田書店)で『佐渡島ときどきラジオガール』,月刊プリンセス(秋田書店)で『ほしのこぐま』連載中。

本人コメント:限られた枚数で鬼太鼓の躍動感や軽やかさを表現するために,くるりと1回転させました。それにともない髪の毛は振り乱れ,襷(たすき)はひるがえり,どんどんと鬼太鼓らしい動きになっていきました。こだわった箇所は,撥(ばち)を持つ手の美しさです。荒々しくも繊細で美しい鬼太鼓の舞い。その魅力が伝わるよう,力を込めて描きました。

 

necoco

第18回にいがたマンガ大賞にて,一般部門コママンガの部最優秀賞・魔夜峰央賞などを受賞。組合や企業案件を中心に,イラストやマンガ制作を行う。Twitter(@sirokuronecoco)では,動物や日本の武将などのイラストを発信。

本人コメント:お仕事を通して,佐渡の素敵な文化に触れることができまして,とても嬉しく思っております。ぜひ実際に佐渡で見てみたいと思います。小獅子舞の体の波柄は浮世絵をイメージし,日本海の荒い波を表現しました。

 

奈々緒サオリ

新潟県長岡市出身。マンガ家,クリエイター,巫女。新潟まんが事業協同組合副理事。行政や企業のPRパンフレット等のマンガ制作実績多数。

本人コメント:佐渡おけさを大勢で連なったり円になって踊る姿は,まるで日本海の波のような美しさがあります。あまりオリジナリティに走らず波模様の着物にし,伝統的な良さを伝えたいと考えました。笠に隠れた顔が,時折りチラリとのぞくところに独特の色気があると思うので,その雰囲気を醸す表情を意識して描きました。

 

■クリエイティブ・プロデューサー:フジハネ(藤原羽田合同会社)

Drawing by Chikara Matsumoto

寺田倉庫アート事業の立ち上げを行った2人の女性によるアートプロジェクト運営デュオ。アートプロジェクトのディレクション,プラン策定,作家や作品の選定,コンサルティングを(主に)企業向けに行う。主なプロジェクトは,寺田倉庫株式会社アート事業,スパイラル/株式会社ワコールアートセンター(TOKYO ART FLOW 00,蒐集衆商,スパイラルアートラウンジ他),RIMOWA JAPAN株式会社銀座旗艦店オープンアートイベント,文化庁アートサミット事務局,株式会社ピーオーリアルエステート(POLA)アートスタジオ企画,羽田天空橋エリア水辺活性化イベント実行委員会(大田区新たな水辺のにぎわい創出関連事業),桶田コレクション展覧会,WOW inc.とのアートミュージアムの制作など。

 


 

■佐渡博物館について

古い歴史を持つ佐渡。その佐渡の成り立ちを示す岩石や化石。そして大いなる海と豊かな自然にはぐくまれた動植物と海洋生物。縄文時代から古代へとつながる考古学上の遺跡。さらには歴史上,多くの貴人,文化人が流され独自の文化を育てた佐渡。そして我が国の財政の源の一つとなった金銀山の開発など。そのような佐渡の持つ貴重な自然,風土,考古,歴史,美術,芸能などの資料を総合的に収集,展示する総合博物館です。また,日本画の巨匠・土田麦僊の資料,赤玉石など佐渡の岩石を集めたロックガーデン,旧浅島家住宅(移築した茅葺屋根の古民家)なども展示しております。

名称:佐渡博物館

住所:〒952-1311 新潟県佐渡市八幡2041番地

電話:0259-52-2447

 

■今代司酒造について

1767年創業。新潟駅から徒歩圏内にあり,酒・味噌・納豆・醤油などの発酵食製造業が古くから集まる「沼垂 醸す地区(ぬったり かもすちく)」に位置する酒蔵です。見学も毎日行っており,日本の伝統である酒造りの世界を今に伝えています。今代司酒造では,米から造る酒という日本酒本来の姿を求め,2006年からアルコール添加を一切行わない全量純米蔵になりました。仕込みには名水「菅名岳の湧水」を使用し,料理を引き立てる淡麗な酒を醸しています。また,2010年には今では全国的にも大変貴重となった木桶仕込みの日本酒を約60年ぶりに復活させており,全部で3基ある木桶は実際に見学することができます。

名称:今代司酒造株式会社

住所:〒950-0074 新潟県新潟市中央区鏡が岡1丁目1番地

電話:025-245-0325

[酒蔵見学ツアー詳細]

見学料金 :無料

定休日  :年中無休(但し12月31日~ 1月3日のみ休業)

所要時間 :約30分

試飲   : あり

ご予約  :1~7名は予約不要。8名以上は事前問い合わせにて予約。

英語ツアー:土・日・祝を除く平日14:00 ~。1~7名は予約不要。

      英語,中国語(繁体字・簡体字),韓国語の見学ツアーガイドパンフレットあり。

 

■新潟市マンガの家について

新潟ゆかりのギャグマンガ家の作品世界を再現するとともに,マンガの制作体験ができる施設です。赤塚不二夫先生,魔夜峰央先生,新沢基栄先生,えんどコイチ先生の代表作の紹介に加え,キャラクターと同じポーズで撮影ができるコーナーやキャラクター等身大フィギュアなどがあり,作品の魅力に触れることができます。また,制作体験の場として,マンガ講座「マンガのいっぽ」を毎日開催。「マンガの部屋」ではいつでもマンガを読むことができます。

名称:新潟市マンガの家

住所:〒951-8063 新潟市中央区古町通6番町971番地7 GEO古町通6番町 1階・2階

電話:025-201-8923

 

■新潟市マンガ・アニメ情報館について

数々の人気マンガ家やアニメクリエーターを輩出している「マンガ・アニメのまち にいがた」の情報発信拠点です。新潟ゆかりのマンガ家・アニメクリエーターのプロフィールや代表作,マンガ・アニメが出来上がるまでの流れなどを紹介するほか,人気キャラクターと遊べるコーナー,声優体験コーナー,ミニシアターなど,マンガ・アニメの魅力がいっぱい詰まったミュージアム。一年を通じてさまざまな企画展も開催します。

名称:新潟市マンガ・アニメ情報館

住所:〒950-0909 新潟市中央区八千代2丁目5番7号 万代シテイBP2 1階

電話:025-240-4311

 

新潟空港開催概要 [詳細]

日時:令和元年12月14日(土)~

   ※公開時間は新潟空港開館時間に準ずる。

場所:新潟空港国際線1F到着ロビー,国際線到着コンコース

   ※国際線到着コンコースの作品は,ご利用のお客様のみご覧いただけます。

マンガ家:小川悦司,ミサト,necoco,奈々緒サオリ

クリエイティブ・プロデューサー:フジハネ(藤原羽田合同会社)

協力:新潟空港ビルディング(株),新潟県,公益社団法人新潟県観光協会,新潟市,佐渡市,一般社団法人佐渡文化財団,佐渡学センター,今代司酒造(株)

主催:文化庁「令和元年度空港等におけるメディア芸術日本文化発信事業」

 

【記念セレモニーについて】

令和元年12月20日(金)に記念セレモニーを実施予定です。鏡開きに振る舞い酒,フォトセッションなどを予定しており,今回の展示作品に携わったマンガ家も参加いたします。

 

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