その他2019.12.04

2020年の色は、豊かな感情と身体の躍動を象徴するレッド

東京
一般社団法人 日本流行色協会

 一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA、所在地:東京都千代田区、理事長:太田九州夫)は、毎年、「今年の色、来年の色」として、それぞれの年を象徴する色を発表しておりますが、この度今年(2019年)と来年(2020年)の色を発表いたします。これらの色は、単に流行した色、あるいは流行する色という意味ではなく、その時代のムードを象徴するさまざまなキーワードを包含した、その年の「テーマカラー」と言えるものです。なお今回、「今年(2019年)の色」についてはWEBサイトにて一般の方に投票を行っていただき、決定しました。

 

 

■「来年(2020年)の色」は、
“豊かな感情と身体の躍動を象徴するレッド”


<色名> ヒューマンレッド Human Red
          マンセル値:6.5R5/14  系統色名:ビビッドレッド

2020年の色は鮮やかなレッド。デジタル化が進む中、人間らしさに注目し、人ならではの豊かな感情や身体の躍動感を象徴する色として選定しました。その選定理由として以下のキーワードをあげて解説いたします。
 

2020年の色Human Red

[豊かな感情]
仕事、生活、様々な場面がデジタルで管理されるようになっています。その便利や効率性を享受する一方で、個々人の気持ちが置き去りにされていることへの不安が募ります。共感する気持ちや、人ならではの感受性、本来人間が持つ創造性が失われる危機かもしれません。デジタル化が加速する今、人間らしい心の交流が求められます。2020年の色はヒューマンレッド。人間の豊かな感情を表すかのような「人間らしい」赤です。

[未来を創る行動力]
若い世代が自分たちの未来のために行動を始めています。環境問題や社会問題などを黙って見過ごすのではなく、この先どういう世界を創っていくべきかを考え、決断する時がやってきました。未来を創る一歩を踏み出す時には、血の通った行動、血の通ったモノづくりが共感を得るでしょう。ヒューマンレッドは循環する血の色、未来へ進む人々の命の色です。

[スポーツそして高揚感]
2020年は東京オリンピックが開催されます。日本の国旗に使われている赤を目にする機会が多くなるでしょう。スポーツの試合は選手のパワーと応援する側の熱気が混じり合い、大きなエネルギーを生み出します。お祭りのような非日常感もあり、人々に高揚感を与えます。

●カラー選定/「今年の色、来年の色選定委員会」(小森美穂子〈JAFCA専門委員〉+ JAFCA)

※マンセル値=マンセル・カラーシステムによる色の数値表現。マンセル・カラーシステムは、色を数値的に表すための表色系のひとつで、色を色相・明度・彩度の3つの属性で表現しています。また系統色名とは、色相、トーンなどにより系統的に分類した色名です。



■「今年(2019年)の色」アンケートで選ばれたのは、
新しい時代への期待を表すオレンジ

2019年の色オレンジ

 

今回初めて、WEBを使った一般からの投票により、「今年(2019年)の色」1色を決定しました。
選ばれたのは「オレンジ」で、全体の15.1%となりました。その理由として最も多くあげられていたのは、令和という新しい時代を迎えたことで、フレッシュさや未来への期待を感じることができ、それに相応しい色だと思うという意見でした。また新天皇の誕生をお祝いする気持ちは、オレンジの明るさ、温かみにつながるものがあったというものも。そしてオレンジは2019年市場の人気色で、今年よく身につけたし、目についた色だったというのも多くありました。

ちなみに、2位に選ばれたのは「茶色」14.7%です。自然災害の多かった2019年、改めて自然の脅威を思い知ると同時に自然の大切さを感じた人が多く、土などのイメージから茶色が選ばれたようです。また天皇陛下が即位礼正殿の儀でお召しになった黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)が茶色系であったこと、そして茶色も市場の人気色であったためよく目にしたといった意見があげられていました。なお、オレンジと茶色は組み合わせとしても、2019年市場で多く見られました。


[2019年の色選定について]
WEBによる一般の方からの投票結果となっています。予め選んだ15色より、「今年のムードを象徴すると思う色」1色を選び、その理由もあわせて回答いただき、数の多かった色を今年の色としました。


●一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)とは/1953年創立以来、産業界に向けたカラートレンド予測情報の選とし、カラーに関する様々な活動を行っている団体です。
https://www.jafca.org/

●「今年の色、来年の色」とは/ 流行する色が、その時代の生活者の気分と密接に関わっていることを広く知っていただき、色への関心を高めることを目的とし、毎年1回年末に、その年とその翌年のムードを象徴する色を発表しています。2015年からはじまり、今回で5回目になります。今回「今年の色」については、WEBによる一般からの投票で決定しました。

 

本記事に関するお問い合わせ:一般社団法人 日本流行色協会

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