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テレビ界の未来を見据え 100%ノンリニア編集で"勝負する"

東京
株式会社 D・Dファクトリー 代表取締役社長 橋本元康氏
今回ご紹介するのは、株式会社 D・Dファクトリー。今年(2016年)7月に設立された、映像の100%ノンリニア編集でポストプロダクション(以下、ポスプロ)を行う会社です。番組ディレクターから会社経営者となった代表取締役社長の橋本元康(はしもと もとやす)さんに、設立のきっかけやノンリニアに特化した理由、社名の「D・D」に込めたある思い、さらに、技術と人材でノンリニア編集を牽引する未来のビジョンまで、ポジティブな意欲に満ちたお話を伺いました。

チームを率いてビジョンを伝え、共にゴールを目指す 総合演出と会社経営の共通点

株式会社 D・Dファクトリー

D・D ファクトリーを設立したきっかけを教えてください。

当社はホールマングループの一社です。グループには、進化社、テレビ番組制作のホールマン、人材派遣のSPGホールマン、アイドルDVD販売のラインコミュニケーションズがあります。私はホールマンの代表を兼ねておりまして、そこから派生する形でポスプロ(編集・MA作業)を行うD・Dファクトリーを作りました。 今まで、ホールマンが制作した番組のポスプロは外部に発注していましたが、当然、コストが掛かっていました。 ポスプロ業界は今、過渡期を迎えています。テープで編集・納品・オンエアをするリニア編集から、データ編集のノンリニアの時代に変わりつつあります。おそらく2〜3年後には100%ノンリニアになると思います。そこで、グループのメリットを活かし、100%ノンリニアのD・D ファクトリーを設立しました。

橋本さんが現在の仕事に至った経緯を教えてください。

25年前、フリーのディレクターをしていた頃、進化社の代表・白川(白川健夫さん)がホールマンを立ち上げ、仕事を手伝うようになり、その後、ホールマンに入社しました。ディレクター、プロデューサーを長年務め、15年前に白川からバトンタッチして、私が代表になりました。

ホールマンに入社して、ご自身が2代目の代表になると思いましたか?

全く思っていませんでしたね。

では、キャリアを積んで、いずれは会社を立ち上げたいという思いはお持ちでしたか?

それはありました。いずれ自分で会社を作るだろうなとは思っていました。そこを先読みされたのか、私が「独立する。会社を作る。」と言い出す前に、「(代表を)やったらどうだ。」と声を掛けられたので、それも面白いなと思い代表になりました。

仕事が、制作から会社経営へシフトする中で、ご苦労はありましたか?

ディレクターとして、私がやっていた総合演出という仕事は、会社経営に非常に似ていると思います。総合演出は、チームを率いて作ろうとしている番組のビジョンをスタッフに伝え、番組を作り上げます。会社も一緒で、ビジョンを社員に伝えて、作り上げていくところは非常に似ています。そう感じたのは、ホールマンの代表になって、すぐの頃でした。制作会社の社長には、総合演出をやっていた人が多くいます。違和感やストレスなく、これまで楽しくやってこれました。ですから、苦労という苦労はありませんでした。もともと楽天的なんです。

前向きな考え方でいられる秘訣はありますか?

いいことと悪いことは、半々でやって来ます。よくないことがあった時は、「次はいいことがある。」と考えます。これは、スタッフにもよく言っていることですが、秘訣は「笑顔」ですね。辛い時に辛い顔をするのは、よくないです、カッコ悪いですよね。

100%ノンリニア編集のシステムを支えるスタジオ。

100%ノンリニア編集のシステムを支えるスタジオ。

「D・D」は、ダブル・ダウン、倍掛けの意味 社名に込めた「勝負する」という挑戦の思い

「D・D」はチップを「倍掛け」する「ダブル・ダウン」の略。「ここで勝負する」という思いが込められた社名。

「D・D」はチップを「倍掛け」する「ダブル・ダウン」の略。「ここで勝負する」という思いが込められた社名。

社名の由来を教えてください。

D・D ファクトリーの「D・D」は「ダブル・ダウン」の略で、ギャンブル用語です。チップを「倍掛け」するという意味で、勝負手のことです。D・D ファクトリーを設立するにあたって、「ここで勝負する」という意味を込めて名付けました。

D・D ファクトリーの事業内容について教えてください。

100%ノンリニアのポスプロスタジオです。先ほども言ったように、ポスプロは、リニアとノンリニアが混在しているのが現状です。ホールマン経由でお仕事をいただく事が多いテレビ東京さんが、民放ではいち早く、ノンリニアを導入されましたので、それを見込んでテレビ東京さんの新社屋のすぐ近くのこの場所に100%ノンリニアのスタジオを構築しました。

テレビ業界の将来を見据え、 ノンリニアに特化した編集、人材の育成を目指して

D・D ファクトリーを今後、どのような会社にしたいとお考えですか? 目指していること、今後の展望、将来のビジョンなどを教えてください。

現在はホールマンからの仕事がほとんどで、いくらでも仕事はありますが、すべてを受け切れているわけではありません。それは人材不足が原因で、ノンリニアに精通しているクリエイターが非常に少ないため、フェローズさんのような紹介会社の協力も得ながら、充実させていきたいと思っています。あとは、D・D ファクトリー自体のスタッフを底上げして、来年(2017年)には黒字化したいと考えています。

さらに将来へのお考えはありますか?

ポスプロには大手の企業がたくさんあります。そこと勝負するのではなく、むしろ人を派遣することを目指しています。と言いますのは、おそらく2〜3年後は今よりも人材が不足する状態になります。今でさえ、ノンリニアに対応できる人材が少ないうえに、さらにニーズが増えるからです。そこで、当社では今から人材を育てていきたいと考えています。「ノンリニアに特化した編集」「ノンリニアに精通した人材派遣」この2つの柱の確立を目指しています。

一緒に働くスタッフに対して、会社としてどのようなことを求めますか?

「プロフェッショナルに。」ということにつきると思います。入社したばかりだろうと、半年だろうと、1年だろうと、お給料をいただいている人はプロです。プロとしての仕事を全うしてもらいたいと思っています。そこを強く望んでいます。立ち上げたばかりの会社ですから、まだ発展途上の人が多かったり、元々クリエイターではない人を雇って育ててもいるので、プロになり切れていない人もいます。彼らには、一日も早くポスプロのプロとして、仕事ができるようになっていただきたいと思います。

株式会社 D・Dファクトリー

取材日: 2016年12月8日 ライター: 保坂久美

株式会社 D・Dファクトリー

  • 代表者名: 代表取締役社長 橋本 元康(はしもと もとやす)
  • 設立年月: 2016年3月
  • 資本金: 1,000万円
  • 事業内容: 映像・音声の編集、特殊映像効果等のポストプロダクション
  • 所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木3-1-30 A・Bビル4F
  • URL: http://d2-f.com/index.html
  • お問い合わせ先:上記HPの「Contact」より
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