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アートはもっと 身近なものでいいはずですし 身近になれるはずです

東京
GIANT MANGO ジャイアントマンゴー 代表者 倉爪純氏
 
倉爪純さんが「ジャイアントマンゴー」名義で展開している、アートプロデュース事業を紹介します。倉爪さんは大学卒業後、2007年までの6年間、外資系証券会社でトレーダーとして活躍していた方。 セレクトしたアーティストの作品を展示し、来場したお客様に投票していただくイベントを定期的に行う「EXHIBITION」、アーティストと企業、アーティストとギャラリーを繋ぎ、新たなる商品の企画・提案とアーティストのさらなる活動のサポートを行う「ART DIRECTION」、学校・カルチャースクールにて子供たちにアートの楽しさを伝える「EDUCATION」を3つの柱に、ユニークな活動を展開しています。

日本に帰ってみると、 いわゆるアートの状況があまり活発ではないのが気になりました。

2007年に証券会社を辞めて、2008年にジャイアントマンゴーの活動を始めた?

4月1日に周囲に宣言し、4月2日には会社に伝えました。外資系企業なので、その場で受理されて、オフィスには出入りできなくなりました(笑)

トレーダーをやっていたそうですね。

はい。大きな資金を運用し、より大きな利益を上げる仕事です。

そんな方が、なぜそんな行動を?(笑)

まず、もともとアートが好きだったというのがあります。ニューヨークで生活していたせいで、アートを楽しむ機会が多く、それが助長された側面もあります。 そして、日本に帰ってみると、いわゆるアートの状況があまり活発ではないのが気になりました。仕事をつづけながらも、良い作家や良い作品を発掘する活動にとても興味を持つようになりました。

好きだから、始めたということですね。

そうですね。それに尽きます。

それで会社を辞めて、1年間は充電期間?

何をする、何ができるということに関してまったく準備ができていませんでしたから。主にヨーロッパをまわり、アートフェアなどの実際を見聞するのに1年かけました。そして1年後に、リアルなアートイベントを開催するところからジャイアントマンゴーを立ち上げました。

とはいえ、いきなり作家、つまりアーティストを集めるのは簡単ではないと思いますが。

日本の作家さんたちとの交流は、会社員時代からありました。イベント、個展などに足を運んだ際に、積極的に名刺交換したりしていたのが役立ちました。

アーティストの方って、名刺交換ってしてくれるものですか?

皆さん、ちゃんと名刺はお持ちですし(笑)、人と知り合うのには積極的ですよ。いろんなことを知りたいという好奇心を持った方も多いです。

アートはもっと身近なものでいいはずですし、 身近になれるはずです。

ジャイアントマンゴーとギャラリーとは、どこが違うのですか?

ジャイアントマンゴーはギャラリーのような専用スペースは持ちませんし、賛同してくれる作家さんたちと一緒につくる感覚でイベントを運営します。

その活動がここまで成功してきているのは、コンセプトが新鮮だったからでしょうか。

もっとも大きいのは、先ほど触れた作家さんたちの交流の中で、彼らの問題意識や希望などをちゃんとリサーチし、分析して企画を進めていることだと思います。 「なぜ日本のアートは隆盛しないのか、なぜ日本のアーティストはもっと活躍できないのか」という、アートファンとしての素朴な疑問が原動力で、推進力として当の作家さんたちの思いや願いを集めた。そういう手作り感が、皆さんに伝わっているのだと思います。

めざしているのは、どんなところ?

アートはもっと身近なものでいいはずですし、身近になれるはずです。友人の誕生日に、気軽にアートを購入し、贈るようなことがもっと増えていい。 僕には、日本の作家さんたちは、まだまだ情報が発信しきれていないと感じます。海外のアーティストとくらべると、明らかに情報発信が足りません。 場所や売り方、作家のアピールの仕方など、改善の余地はたくさんありますし、僕に手伝えることがあると考えています。

作家さんとは商品ラインナップのバリエーションについて 話し合います。

そこばかり注目されるのは不本意でしょうが、証券会社勤務の経験をアートのビジネスに生かせば、いろいろな可能性がありそうですね。

あまり耳ざわりは良くないでしょうが、アートに限らず、ある業界、ある世界が長くつづいていくには、ビジネスの側面は絶対に無視できません。そういう部分で僕にできることはあるでしょうし、できることを精一杯やっていきたいと思っています。

たとえば、もっと気軽にアート作品を購入してもらうには、どんなアイデアが?

マーケティングを考えればいいことです。具体的には、作家さんとは商品ラインナップのバリエーションについて話し合います。大型の作品ばかりでは、飾ったり鑑賞したりできるスペースのある購買者はそうそう現れるはずもなく、販売の機会は少なくて当然です。大きさのバリエーション、平面作品が得意でも立体作品もつくってみる等、チャレンジしてみるべきことはいくつもあり、そういう努力が「売れる」という実績につながります。

作家さんの意識改革をうながしていることになりますね。

たとえば、雑誌の表紙などだけが仕事だと信じていたイラストレーターの方に、書き下ろした作品を額に入れて展示販売することをアドバイスしたところ、売れた。とても新鮮な感覚を得たようです。

アドバイスは、作家さんの個性ごとに変えますか?

もちろん、変えます。やりたいように活動し、できあがった作品から何かを感じ取ってもらえればそれでいいという作家さんもいます。そういう方には、無理にバリエーションなどを勧めたりはしません。

3つの柱のひとつになっている「EDUCATION」とは?

簡潔に言えば未来のアートファンをつくる活動です。私自身がアート講座の講師として教育機関に出向きますし、イベントのある日曜日には家族連れに参加していただけるワークショップなどを開催し、アーティストに直接触れたり、自分も創作を経験したりできるようにしています。

マーケットは、日本だけ?

幸いにして僕には海外に何人もの知人がいて、中にはアート関係者もいます。今、徐々に打診をつづけているところですが、事前に考えていた以上に海外には日本のアーティストに関する興味が潜在します。海外市場には、かなりの可能性を感じています。

(取材日:2011年5月)

GIANTMANGO ジャイアントマンゴー ボランティアスタッフを募集しています
  • 内容: イベントスタッフがメインです。取材、撮影、企画・運営のお仕事のサポートなども。
  • 活動日: イベント会期中、10:00~18:00くらい。 週2日~、平日を含んで決まった曜日に活動できる方。 ※交通費・昼食代のみ支給。
  • 応募資格: 大学・短大・専門学生。 1年生からでも参加できます。 積極的にチャレンジできる、アートに興味のある元気な方。
  • 詳しくは http://giantmango.com/ で!

事業名:ジャイアントマンゴー(GIANT MANGO) ※近日、法人化の予定

  • 代表者:倉爪純
  • 設立:2008年3月
  • 事業内容:
    • アートイベントの企画運営
    • 国内外におけるアーティスト活動のサポート
    • 国内アート文化の育成
    • 国内アート市場の拡大促進
  • ホームページ:http://giantmango.com/
  • 所在地:〒226-0029 神奈川県横浜市緑区森の台19-1-215
  • 連絡先:090-5504-6580
  • E-mail:info<at>giantmango.com <at>を@に変換してから送信

倉爪純さんプロフィール

1978年生まれ 1991-1997 セントメリーズインターナショナルスクール 1997-2001 コロンビア大学 2001-2007 UBS証券会社 2008-  ジャイアントマンゴー(Giant Mango)
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