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Web技術『地域NO.1』を目標に 組織の地盤を固めつつ さらなる飛躍を目指します

仙台
アンデックス株式会社 代表取締役 三嶋順氏
仙台市の起業家支援プログラムを活用し起業して5年が経過。順調に業績を伸ばすアンデックス株式会社は、IT事業において産学連携プロジェクトや企業間コラボレーションを推進する気鋭の企業。今回は、ビジネスの土台をしっかりと固めつつ邁進する代表の三嶋順さんに今後のビジョンをお聞きしました。

立ち上げたばかりの組織で「経営とは何か」を学んだ日々 礎を強固にすることで、組織は安定する

仙台市の創業支援プログラムを活用されたそうですね。

はい。起業から約5年間、仙台市が提供する創業支援フロアに入居していました。入居期間が契約満期になり、現在は引っ越しをしてオフィス街のビルに入居しています。

三嶋さんは、IT業界とは全く異なる業界のご出身と伺いました。

ええ。新卒で働き始めた会社は食品会社です。6年ほど営業として働いた後、食品輸入加工会社に転職し、東南アジアからのエビの輸入に関わりました。定期的に現地に赴き、現地スタッフに研修や指導などを行っていましたね。 ちょうどそのころ、Windows95が発売されたこともあり、IT時代においては変革期となりました。90年代後半に立ち上げたばかりのシステム受託開発の会社に誘われ、再度転職。数名の小さな会社で、私は営業や販売、管理、マネジメントを行っていました。そこで10年以上、会社を動かす仕組みを学ばせてもらいました。

3社目のソフトウエア会社に勤められた経緯が、御社を起業されるきっかけとなったのですね。

そうです。立ち上げたばかりの会社に一員として迎えてもらい、じっくりと経営について学ぶことができました。財務や労務など、組織の基盤となる領域について実際に運営側からアプローチしていましたね。アンデックスを始めることになったのは、その時の関係先にサポートしていただいたからです。

起業される際は、長く務められた食品系の企業ではなく、IT会社にされることに迷いはなかったのでしょうか。

第一世代のスマートフォンが発売された頃でした。スマートフォンのアプリなどで、確実にIT 企業が必要とされ、発展するという見込みと、スマートフォンの登場によって「何か面白いことができる」と強く感じていたんです。IT業界の中でそれまで主流だったソフトウエアの受託開発から積極的な製品開発が可能なのでは、と思いました。

大学との共同研究や企業間連携なども積極的に 自社製品の開発に注力しています

マプコミ|人と物の移動に役立つITS防災アプリアワード 最優秀賞を受賞!

マプコミ』|人と物の移動に役立つITS防災アプリアワード 最優秀賞を受賞!

現在はどんな製品を開発されているのでしょう。

まずは、東北工業大学クリエイティブデザイン学科の堀江研究室と共同で、観光と街周遊を促進する観光支援アプリ『マプコミ』を開発しています。すでに商品化していますが、継続して研究を進めているプロジェクトです。ユーザーが興味関心を持つテーマのマップを自由に作り、ユーザー同士でコミュニケーションができるアプリとなっていて、今はユーザーがどのような行動をするのか、実証実験を積み重ねているところです。

使う人が思い思いに発展させられる、自由度の高いアプリですね。

はい。気になる場所をスポット登録したり、オリジナルマップを公開したり、公開中マップのスポットにコメントをしたりと様々なことができます。ユーザー独自のマップを作成し、他人とコミュニケーションをとることができるので、「穴場のスポットを知りたい」と思っている方や「街歩きが好きでスポット情報を誰かと共有したい」と思っている方に使っていただきたいアプリです。

 
物流・商品管理システム「Smatra(スマトラ)」|基本システム

物流・商品管理システム『Smatra(スマトラ)

他にはどのようなアプリを開発されていますか?

食品加工事業者に向けた『Smatra(スマトラ)』という、原材料の入荷、食品の加工、商品の出荷に至るまでの過程を、業務用スマートフォンを使って、記録や保存、参照ができるトレーサビリティ(流通経路追跡)支援システムを開発しました。中小企業には導入コストの面で敷居の高い、高度なトレーサビリティを支援しています。

ご自身が食品加工会社にお勤めだったことを参考にされた商品ですね。

そうです。ご存知の通り、食への安全・安心のニーズは年々高まっており、産地や流通だけではなく、加工業者にとってもトレーサビリティを実現することが求められている。このプロジェクトは、クラウドや業務用タブレットなどのITを使って、よりコンパクトに小規模加工業者のトレーサビリティを実現したものです。24年度のみやぎ認定IT商品として、県からの後押しもいただきました。

起業してすぐにリーマンショックや震災を経験 立ちはだかる壁が契機に

創業されてまもなくリーマンショックや震災を経験されたのですね。

大変でした。創業してすぐにリーマンショック、そしてリーマンショックから立ち直る時期に震災がありました。震災後は全てのプロジェクトがストップし、やることがなくスタッフの手が空いてしまった。ただ、逆に言えば、時間も技術的なリソースも十分な状況でもありました。その時に時間をかけて企画したものが、今つぎつぎと実現しているところです。

なるほど。ものづくりに必要な時間を確保できたのですね。

ええ。弊社はソフト会社ですから、ソフトを活用いただくには、ハードが必要なんです。ハードの面で強い味方が欲しいと思っていたその頃、ご縁がつながり、モトローラ社との業務提携を結ぶことができました。現在は『スマトラ』などで提携しています。震災後はつらい時期でもありましたが、会社を強くしてくれた時期でもあります。

社名「ANDEX」は「INDEX(人差し指)」の造語 スキルで地域NO.1を目指す

起業されてから5年半でスタッフもかなり増えましたね。 クリエイターに期待することを教えていただけますか。

10名ほどでスタートしましたが、現在のスタッフ数は当時の倍の25名になりました。組織が大きくなるにつれて、同じベクトル、同じマインドで物事を考えられる柔軟性のある人材を求めるようになりましたね。もちろん個人スキルが高いことはなによりですが、システムエンジニアは柔軟性があると武器になると思います。

なるほど。御社ではスタッフ研修にも時間を割いているとか。

はい。これは、これまでの私のキャリアから学んだことですが、組織が大きくなるにつれて社内コミュニケーションがとりにくくなる。一貫性がなくなってしまうことで、スタッフのモチベーションが下がってしまうことも多いです。顧問社労士や顧問税理士に協力してもらい整えた会社の基礎があり、その上にスタッフ相互間のコミュニケーションのとりやすい環境を整えます。会社のルールや仕事への考え方など、外部講師を招いて話をしてもらう機会を設けています。

そうですか。御社の離職率が低いのも三嶋さんのそのようなお考えがあるからなのでしょうね。 最後に今後のビジョンを教えていただけますか。

はい。今後は関東にも拠点を置き、2拠点体制で運営をしていく予定です。そのための現地スタッフもすでに動き始めています。東京支社として中央からの情報網も整えつつ、仙台本社はさらにしっかりとした安定した組織にしていきたいですね。それから、東北エリアでは現在、JRとのディスティネーションキャンペーンが活性化していますが、それに合わせて東北みち会議では弊社開発の道の駅のアプリなども活用していただくことになっています。これからも地域一番を目指し、積極的な商品開発を行って参ります。

取材日:2014年4月28日

アンデックス株式会社

  • 代表取締役:三嶋順(みしまじゅん)
  • 設立年月:2009年1月
  • 資本金:600万円
  • 事業内容:コンピュータソフトウエアの設計、製造、企画、調査及びコンサルティング/Webシステムの設計、製造、企画、調査及びコンサルティング/Webシステムパッケージの販売/インターネットによる情報提供の企画/インターネットによる設計、製造及びコンサルティング/コンピュータシステム技術者の派遣/特定派遣業 特04-300606/iPhoneアプリ開発/Androidアプリ開発/スマートフォン人材教育事業
  • 所在地:仙台市青葉区大町1丁目3-2仙台MIDビル5階
  • TEL:022-397-7988
  • FAX:022-397-7989
  • URL:www.and-ex.co.jp
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