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クリエイターをサポートする 新しいWebサービスを提供

仙台
株式会社セカイネット 代表取締役 中園良慶氏
27歳で起業した株式会社セカイネット代表の中園さんは、新しい感性を活かしたインターネットサービスを続々と展開。クリエイター専用ポートフォリオサービスや、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)により創作作品をオープンソースとして二次利用ができる仕組みを提供しています。震災後の仙台で起業して1年あまり。現在の取り組みについてお聞きしました。

会社員のころは、自分のスキルを使ってやりたいことをやる時間がなかったんです だから辞めることにしました

中園さんは28歳とお聞きしました。起業されたのが27歳のときになりますね。起業のきっかけは?

九州から東京に出て、20歳から東京のシステム会社でプログラムを担当していました。ある時、長く頭の中にあったアイデアについて同期の同僚と休日に研修室を借りてじっくりと話し合ったんですが、アイデアを共有できてすっきりし、「じゃあ、いつまでにやろう」と、二人で期限付きのプロジェクトとして動き出したんです。本当に運が良くて周りの方に支えていただいているな、と思います。

それはお仕事とは別に、ですか。

そうです、仕事とは全く関係ありません。スキルを活かした趣味のようなものです。しばらく仕事と並行して続けてましたが、プロジェクトがなかなか進まない。やりたいことができない。それならば会社を辞めようと思いました。当時の上司に退職の事を話すと社長に呼ばれ、いろいろ聞かれました。同僚と二人でこういうことを進めていると話すと、出資するから会社をやってみろ、という話になったんです。

すごいですね。社長から出資すると言ってもらえたのですね。

そうなんです。私は退職するつもりだったので驚きましたし、とてもありがたいと思いました。光栄なことです。それから株式会社セカイネットを設立しました。

クリエイターがネット上で表現できる場を提供したい 友人のイラストレーターを応援する気持ちがはじまり

御社で提供されているサービスについてお聞きします。

はい。まずは、『リブレスター』という創作作品をオープンソースとして二次利用できるサービスを提供しています。音楽、イラスト、グラフィック、写真など、クリエイターがまず自分の作品をオープンソースであるリブレスターにアップします。そして、リブレスターでは、Aという人が自分のイラストの背景にBの画像を二次利用し、Cの音楽を付けて自分のブログ上にアップすることを可能にしているんです。ネット時代の著作権ルールであり、作者が権利を意思表示できるクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(以下CCライセンス)を使用することで、創作物に広がりが生まれます。

クリエイターはオープンソース上で自分の作品をアップし、CCライセンスの意思表示をしておく。するとそれが他者の手によって、別の作品に使用される、ということですね。

そうです。インターネット時代の著作権とはとても危ういものです。しかし、CCライセンスの表記をしっかりと行うことで二次利用によるトラブルを未然に防ぐだけでなく、安心して活用していただくことで創作の発展につながれば、と思っています。

クリエイターのためのサービスを提供されているのは理由があるのでしょうか。

ええ。友人がイラストレーターをやっていまして、彼の話を聞くうちに「こういう事ができるのでは」とアイデアを膨らませたんです。

なるほど。実際にアイデアがビジネスに昇華したということですね。もうひとつのサービスについても教えていただけますでしょうか。

もう一つは『ガレーリオ』というWEB上のクリエイター用のポートフォリオサービスです。クリエイターにとってポートフォリオは自分の作品を表現するとても重要なものですが、1冊では足りない。Web上にアップできる仕組みをつくれば、手間は一度だけです。さらにアップしたデータから簡単に冊子を制作できるを付加サービスも検討しているところです。クリエイターは手間をかけずにポートフォリオを公開することができ、さらにクリエイターを探すのも簡単です。 具体的には、画像ファイルをまとめて一気にドラッグ&ドロップするだけでポートフォリオが作成できるのですが、私が競合サービスを調査した限り、ここまで簡単にポートフォリオが作れるサービスは他にはないと自負しています。

クリエイターとクライアントのマッチングの機会を提供しているのですね。

そうですね。イラストレーターの友人の「仕事がない」という話を聞いて、なんとかできないかと思ったことがはじまりです。クリエイターの方の中には自分で積極的に営業するのが苦手な方もいるでしょうから、手軽に手間をかけずに作品を公表できる場所を作ることができれば、あとは自由に使っていただけるだろうと思いました。

仙台の街は、いま活気があります 多くの方のエネルギーを感じています

中園さんは九州のご出身、東京で仕事をされてきました。 仙台で起業されたのは何か理由があったのでしょうか。

出資してくれた元の会社が仙台支社を出すことになり、「一緒に行ったらどうか」という話を受けてのことです。それまで東北には縁がありませんでしたが、震災後のこの街の活気を肌で感じることができるのはとてもいい経験だと思っています。

今の仙台には、中園さんのようなパワフルな方が多くいらっしゃるのかもしれませんね。

ええ。自分のことはわかりませんが、出会う方々から刺激を受けています。震災前から仙台に居た方も、私のように震災後に仙台に居る方も、みなさんエネルギッシュに活動されていますね。交流会に参加することも多いのですが、さまざまな会社の方に弊社のサービスを知っていただきたいと思っています。

無料サービスからマネタイズへ 会社としての発展を目指します

中園さんの今後のビジョンを教えていただけますか。

まずは『リブレスター』『ガレーリオ』とともに無料サービスですが、カスタマーを増やしてマネタイズを行っていきます。今はサービスをより魅力的にし、顧客を獲得していく時期だと考えていますので、安定したサービス提供の中で、収益事業化できる仕組みを模索しています。

新しいサービスも開発されているのでしょうか。

そうですね。アイデアはいくつかあります。構想から実際のサービス運用まで約半年から1年ほどかかりますので、ひとつずつスピーディーに実現して行きたいですね。

最後に、社名の由来を教えていただけますか。

セカイネットの『セカイ』という言葉は、世界(World)ではなく、地域や業界、団体を指し示す言葉として使っています。一つの業界や団体に絞って、そのセカイをより良くすることを目的として活動していこうというのが由来になります。その業界がより有益になるような動きができる会社であり続けたいですね。

取材日:2014年1月16日

株式会社セカイネット

  • 代表者:中園良慶(なかぞのりょうけい)
  • 設立年月:2012年10月23日
  • 資本金:970万円
  • 事業内容:Webサービス企画・開発・運営、アプリケーション開発
  • 所在地:宮城県仙台市宮城野区榴岡5-8-11
  • TEL:022-781-9256
  • URL:http://www.sekainet.co.jp/
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