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外資系広告会社と海外起業の経験を生かしクライアント視点で成果を上げる

福岡
株式会社トレジャーハント COO・クロスコミュニケーションプロデューサー 三浦 秀次郎 氏
外資系の大手広告会社でキャリアをスタートして、アメリカで起業。40代半ばで地元の福岡に戻った三浦秀次郎さんが、2008年に設立した株式会社トレジャーハント。誰もが知っている有名企業からスタートアップまでさまざまな業種のクライアントを擁し、主にデジタル分野で成果を上げるためのマーケティング戦略をサポートしています。同社を象徴するキーワードは「PDCA」と「誠実さ」。三浦さんにこれまでのキャリアから会社の強み、今後の展望までじっくり伺いました。

大手広告会社、米国での起業を経て、地元福岡へ

三浦さんのキャリアを教えてください。

私は福岡市で生まれ育ち、西南学院大学の文学部英語専攻に進学しました。卒業後は学んだ英語を生かしたいと思い、外資系の広告会社マッキャンエリクソンに入社。ちょっとアメリカ好きが高じまして(笑)。東京で、アカウントディレクターとして18年ほど勤務しました。いろいろなブランドを担当した中で、一番長かったのはケンタッキーフライドチキンさん。14年半にわたって、お世話になりました。300店舗から1000店舗になる過程で、2部上場もされて、広告や広報、マーケティングまで、ありとあらゆる分野を担当させていただきました。クライアントが成長される中で、KFCだけではなく、その後ピザハットブランドもサポートさせていただき、併せて17年以上、自分自身も楽しく勉強させていただき、そのときの経験が今のベースになっていると思います。

18年勤務して、なぜ退職されたのですか?

いずれは福岡に帰ろうという思いがあり、40歳で退職しました。ただ、もともと行きたかったアメリカで新しい経験やネットワークを作って福岡に戻ったほうが、その後のビジネスにもいいだろうと考え、渡米を決意しました。まずは大学で1年学び、日系の広告会社に就職して、そこの社長さんと一緒にグラフィック系の広告を扱う会社を立ち上げることに。多様な国のスタッフたちと働いて、アメリカでトータル4年過ごした後、福岡に戻りました。父親の体調が思わしくなかったからです。
福岡のウェブコンサルティング会社に入って2年ほど働いているとき、マッキャン時代にお世話になった先輩と「オンライン・オフラインを問わず、クライアント視点で成果を上げるために、マーケティングの戦略を実行していく会社を作ろう」と話が盛り上がり、2008年に私が代表となり株式会社トレジャーハントを設立しました。

オンライン・オフラインを問わないというのがポイントでしょうか。

そうなんです、クライアントの視点に立てば、オンラインかオフラインかは関係ない。垣根をなくし、トータルでサポートして成果を上げたいと考えたのです。

マーケティングでPDCAを回し、成果を上げる

現在の事業内容について教えてください。

今「何の会社ですか?」と聞かれたら、「デジタルマーケティングエージェンシー」と答えています。クライアントの成果視点で、クライアントと共にPDCAを回していく、デジタルマーケティングのパートナーです。この11年、当社に営業スタッフはいなくて、基本的にはご紹介で仕事が続いています。設立当初からオン・オフを問わずに仕事をしてきましたが、デジタルの波は大きく、最近ご紹介いただくクライアントはほぼデジタル系の課題を抱えています。
クライアントは大手企業からスタートアップ、行政まで、業種もプロ野球やプロレス、アニメ、化粧品、健康食品など幅広く、B to BとB to Cがあります。エリアとしては福岡から東京、京都、大阪、佐賀、鹿児島、北海道など。海外からの案件もあり、アメリカ本社で⾹港にAPACのヘッドクオーターがある会社が⽇本で展⽰会出展や広告をされるときのサポートを行ったりもしています。

御社の強みはどこにあるのでしょうか。

2つあると思います。ひとつは、ブランディングとデジタルマーケティングを融合して、クライアントの成果拡大のための戦略サポート全般を行っているところです。デジタルマーケティングを大きく分けると、集客戦略、集客した後のコンバージョン転換戦略(サイト上のアクションをどう高めるか、B to Bなら問い合わせをどう増やすか、eコマースならウェブサイトの売上をどう増やすかなど)、CRM戦略(顧客の情報を管理し、営業戦略にどう活用するか)の3分野があり、いずれかを専業でやっている会社が多い。当社は全てをカバーし、成果視点で必要な戦略を組み合わせて実行できるところが特徴ですね。
もうひとつは、その全てにおいてPDCAを回していることです。PDCAを回すというのは、Plan→Do→Check→Actionの4段階を繰り返すことによって、より効果的な方法を追求していく手法です。マッキャンに在籍していたとき、デジタルマーケティングはまだ一般的ではなく、マスマーケティングでPDCAを回すことはなかなか難しい状況でした。それでも当時からマッキャンでは結果を見るために電話・対面・FAX調査などを⾏い、数字をもとにPDCAを回していました。

外資系は、数字や結果にこだわりそうな印象があります。

そうなんです。クライアントのパートナー的なスタンスで、ユーザーの視点でどのように人々とコミュニケーションを取っていくかという話だからこそ、PDCAは大切だと思います。福岡に戻り、デジタルマーケティングの会社に入ったら、全てが数字で見えるのでPDCAが回しやすく、そこに楽しさを見出しました。

これまでの経験を生かされているのですね。

はい、それに私自身が海外でビジネスをしていたので、海外における広告の配信やキャンペーン展開、eコマースサイトの制作や運用もできます。最近はインバウンドが増えていて、観光業界との仕事で、各国の事情に合わせた広告配信なども対応しています。

知見のあるスペシャリストが誠実にサポート

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現在スタッフは何人いらっしゃいますか。

約10名です。幅広い仕事があるので、その都度、案件に合わせて社内外のスペシャリストでチームを組んでいます。例えば、ウェブ広告の運用や最適化、解析やSEO、マーケティング、グローバルなビジネスのプロフェッショナルなどがそろっています。クライアントが各地にいて、私自身は出張に出ていることも多いですね。

会社を設立後、一番印象に残っている仕事は。

当社はいつもクライアントサイドに立ってPDCAを回しているので、成果が上がったものはどれも印象に残っています。どれかひとつと言われれば、最初のクライアントでしょうか。音楽業界で会員確保のためにデジタルマーケティングの最適化を行ったところ、結果として目標の高いペースで会員を獲得できました。PDCAを回すためにはクライアントをはじめ多くの方々の協力が必要で、皆さんに感謝しています。

ご紹介だけで仕事を続けてこられた秘訣は何でしょう?

知⾒があることと、徹底してクライアントサイドに⽴つことでしょうか。デジタルの世界は技術などの移り変わりが激しく、クライアントが自社のサイトだけで知⾒をためて⽣かしていくことはなかなか困難かと思います。私たちのような 第三者は、いろいろな業界や会社の事例を踏まえて、クライアントの成果に結び付くようなご提案ができます。先ほどPDCAを回すというお話をしましたが、⼤⼿でコンサルタントを⼊れていらっしゃっても、クライアントさんに専門的なご経験がないと、どこまで何を計測できるのか、すべきなのかがわからないため戦略方向性が⾒いだせていないケースもあります。私たちはクライアント視点でどこまでどう計測すべきか、またそれをどう活かすべきか、クライアントと⼀緒に考えて進めています。

なるほど、その姿勢が信頼関係につながりそうですね。

そうかもしれません。きちんとPDCAを回していこうとすると、クライアントとは数年の長いお付き合いになります。PDCAは結局、数字で表れるもので、極論すればどうにでも解釈できます。当社は数字をどう読み解くかという点も含めて、いつもクライアント視点で誠実にやってきたつもりです。常に、クライアントにとってより良いサービスの質を追求していきたいと思っています。

「Fun・Fruit・4U」で自ら成長できる人と働きたい

会社の今後の展望について教えてください。

創業のときの精神に⽴ち戻って、オンラインとオフライン の垣根を越えて、サービスを強化したいと考えています。(編集部注:取材後、サービス強化のためにオフラインを主体とする企業グループとのM&Aによる統合を12月に実施)日本企業が海外展開する際のサポートなども展開していきたいです。
創業から掲げている当社のミッションステートメントは「Fun・Fruit・4U」。Funは楽しく、Fruitは成果を上げて、4U(For you)はお客様のために。仕事をしているとFunをついつい忘れがちですが、クライアントも自分たちも一緒に楽しんで成果を上げる仲間と思ってもらえるとうれしいです。
背伸びして、会社を大きくしたいという思いはあまりなく、一つ一つのクライアントを大事にして、結果として規模の拡大につながるのが一番いいと思っています。

三浦さんは一緒に働くスタッフにどんなことを求めますか。

まずは会社のミッションステートメントを共有できる人。それから、向上心と吸収力があり、自分で成長できる機会をうまく活用して、どんどん成長してくれる人がいいですね。教えられるのを待っていてはつまらないし、クライアントのサービスや商品を理解して好きになってくれる人のほうが、クライアントの視点で一緒に仕事ができますから。 長く会社にいればスキルがたまっていかないと困りますが、入社して数年はまっさらな状態でどれだけ吸収できるか、その中で自分の強みをどう構築していけるかが大切だと思います。

取材日:2018年12月18日 ライター:佐々木 恵美

株式会社トレジャーハント(SHINWA Group)

  • 代表者名:代表取締役 木村奨
         取締役社⻑ 兼 COO・クロスコミュニケーションプロデューサー 三浦秀次郎
  • 設立年月:2008年7月
  • 事業内容:マーケティングサポート、およびコンサルティング
  • 所在地:⼤名Digital Marketing Lab 〒810-0041 福岡県福岡市中央区⼤名1-4-23 ロワールマンション⼤名402
        福岡Satellite Office 〒810-0041 福岡県福岡市中央区⼤名1-9-45 藤和⼤名コープ401
        東京Satellite Office 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町12-3 ニュー渋谷コーポラス305
  • URL:https://www.treasurehunt.co.jp/
  • 電話:092-791-6625
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