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原動力は飽くなき探究心。あらゆるニーズをシステム開発で解決する京都イノベーションの実態に迫る!

京都
京都イノベーション株式会社 代表取締役 河村 竜幸 氏
「京都イノベーションって、いったい何をしている会社!?」それがインタビュー中で何度も浮かんだ疑問でした。しかし、「クライアントごとのニーズに応えてきました。」と話す代表取締役の河村竜幸さんの言葉で腑に落ちました。まさに京都イノベーションは企業のあらゆるニーズに、システム開発という分野で応えてきた会社なのです。それこそ、博士号とMBAを取得した河村さんのなせる仕事。「世の中にない新しいものを生み出すのが楽しいんです。」と飽くなき探究心をのぞかせるその言葉に、企業としての底知れない可能性を感じました。京都イノベーションが設立され、どのようにして今に至り、どんなビジョンを描いているのかをお伺いしました。

生まれ育った京都に貢献したい

河村さんの起業までのキャリアについて教えてください。

「格好いい」という憧れからロボットやAIの研究がしたくて、大学・大学院で工学を学び、博士号を取得しました。その後、大学の教員として従事していたのですが、論文を書いて将来役に立つことより、世の中に貢献しているという実感を得たくて、いつか会社を立ち上げたいと考えていました。まずは勉強のために、医療と燃焼に関する研究開発を行うベンチャー企業2社を渡り歩き、その後、Canon の子会社に就職し、FA(ファクトリーオートメーション)という工場を自動化する技術開発に従事。新会社を設立することを目標に入社したのですが、グループの方針変更により、その夢が叶わなくなり、京都イノベーションを立ち上げました。MBAを取得したことや応援者・出資者が現れたことが大きな後押しとなりました。

「京都イノベーション」という社名に込めた思いを教えてください。

社名に「京都」を入れた理由の1つが、生まれ育った京都へ貢献したいという思いです。そして、もう1つの理由が若い人が集えるような会社でありたいということです。京都は大学生が多い割に、受け皿としての企業や仕事が少ないので、その部分を担いたいと思っています。そして、常に新しく、楽しいことを生み出したいという意味で「イノベーション」をプラスした社名にしました。

起業後、どのようにして今に至ったかを教えてください。

最初は京都市役所の近くに本社を構え、コンサルティングの営業を中心に行っていました。最初に受託した仕事はベンチャー企業に就職していた頃の同僚からオファーで、年商約70億円の大会社のIT部門の改善のためのコンサルティングでした。その仕事をきっかけに徐々に受託案件が増えていき、クライアントのニーズに応える形で、システム開発などの本来やりたかった業務が増えていきました。

受託案件を新たなビジネスの「種」と捉え、継続可能な新規事業を横展開させる

現在の仕事内容について具体的に教えてください。

クライアントごとに行なっている仕事内容が違うのですが、基本的には技術開発を含めたITコンサルティング業務とシステム開発の受託が主な仕事内容です。コンサルティングに関しては、業務フローにおける問題を補うシステム開発などです。例えば、動物の病気を検査する会社が扱うデータを1ストップでやり取りできるシステムや、大きな装置の部品を管理して原価計算まで行うシステム、その他、顔認証システムや手書き認証システムなど、その都度、クライアントが求めているシステムを企画・開発をします。その過程で、パートナー会社が必要であれば探し出し、マッチングを行うなど、あらゆるニーズのお手伝いをさせていただいています。受託業務に関しては、新しい事業を生み出すための「糸口」という考えで受託しています。受託こそ、クライアントのニーズそのものなので、そこから新たに生まれたシステムが業界としても必要とされていて、他社が手をつけていないものであれば、大きく育つビジネスの「種」となります。その種の中から継続可能なものを、別会社として切り離すことも進めています。

例えば、どういう会社でしょうか?

今年の4月にAir-Match株式会社という会社を立ち上げ、有料職業紹介事業向けの紹介作業支援サービスを行っています。有料職業紹介事業者の全業務をクラウドシステムと入力代行によって自動化するサービスです。将来的にはこのようなクライアントのニーズから生まれた事業をいくつか横展開させたいと考えています。

他社とは競合するのではなく、一緒に手を組み、自社だけではできなかったことの実現を目指す

システム開発の案件や新規事業が増えてくれば、人材の確保が重要になると思います。現在はどのようにして人材を確保していますか?

人材確保にはさまざまな手を尽くす必要があると思っています。現在は社員の他に30名ほどのインターンの学生が働いてくれています。若い人たちに実践的に学んでもらって、卒業後も継続して当社に就職してくれることが一番の理想です。その他の手としては、「ニアショア」での人材確保を考えています。ITの場合、「オフショア」という海外の人材を使う企業が多いですが、管理の難しさや品質面の不確かさ、海外企業との格差の減少などの問題により、当社では国内の地方に住む人に仕事を任せる「ニアショア」に重きをおきます。今後、世の中的にも「ニアショア」の需要が進むと考えています。

競合他社にはない御社の強みを教えてください。

受託だけを行なっている企業であれば競合他社との差別化は必須だと思いますが、我々は受託だけでなく、クライアントごとのニーズに向き合い、常に新しい課題に対して取り組んでいるので、他のシステム会社と競合しているという意識を持っていません。それよりも、他のシステム会社と手を組み、進めていくことで、今までできなかったことが実現できると考えています。その考えのもと、企業同士がソフトを売買できるサイト「@ソフト (http://atsoft.jp/)」を運営し、自社製品を販売したいと考えている他社のサポートを行なっています。

新事業の売り上げ比率の上昇を目指す

今後のビジョンについて教えてください。

短期的にはパートナーを増やして、受託の売り上げを安定させたいと思っています。安定した売り上げがあれば、新たに展開しようと進めている事業に多少のリスクがあっても分散できるというメリットが生まれます。そのために、定期的な人材確保と新たな組織構築を進めていきたいと思っています。長期的なビジョンとしては新事業の売り上げ比率を高めていきたいと考えています。

情報分野だけでなく、AIやロボットを駆使した事業はこれからも需要が伸びると考えておられますか?

もちろん増えるし、個人としても増えて欲しいと思っています。人がやるにはもったいないと思う仕事が多いので、それをAIやロボットに置き換えて、より付加価値の高い仕事に従事していただきたいです。特に危険が伴う仕事や劣悪な環境での仕事などはまさに人がやる必要はありません。世の中的には、人の仕事がAIやロボットに奪われると懸念されていますが、今の環境がそうさせているだけであって、環境が変われば人も変わります。頭を使わない仕事が奪われるなら、自ずとみんな、頭を使い出すのではないでしょうか。

最後に若いクリエイターの皆さんに一言、お願いします。

たとえ、ものを生み出す力があったとして、出来上がったアウトプットの品質が中途半端だとプロとしては失格です。どんな仕事でも派手ですぐにできる仕事は即座に満足感が得られ楽しいのですが、本当の意味でプロフェッショナルを考えた時、大事なことはとても地味で面倒くさいことばかりなんです。そこを怠らないことが大切だと思います。つまり、クライアントの望む以上のクオリティーで、相手から感謝されるようなレベルのものづくりをすることを早いうちから身につけたほうがいいでしょう。

取材日:9月26日 ライター:7omoya

京都イノベーション株式会社

  • 代表者名:代表取締役 河村 竜幸
  • 設立年月:2014年10月
  • 資本金:1,770万円
  • 事業内容:システム開発受託、ウェブサイト制作受託、ITコンサルティング(新規事業開発支援)、情報システムBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)
  • 所在地:京都市中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町223番地 光洋ビル 3階
  • Tel:075-221-6000
  • URL:http://kyotoinnovation.jp
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