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その人の魅力を自然に引き出し、 第一印象を決める"写真"でチャンスを広げる

京都
株式会社セルフィット 専務取締役 谷本 千尋 氏
元々、副業として学生の就職支援からスタートした「証明写真」。メディアに取り上げられ、注目され、その後、証明写真のみならずお客さまのニーズに合わせてその⼈の魅⼒が伝わる様々な写真を撮るフォトスタジオへと事業を転換した株式会社セルフィット。当初2〜3⼈だった従業員も現在は40名以上。現在のセルフィットに社名を変更し、主軸を写真撮影に移⾏していった2006年から現在まで専務取締役を務める⾕本千尋(たにもと ちひろ)さんにお話を伺いました。

就職氷河期に「証明写真」で注目を浴びる

谷本さんのご経歴と入社の経緯についてお聞かせください。

何度か転職をして、最初は職業訓練校の運営をメインにやりながら、そのかたわら財務管理、労務管理、マネージメント理論等の講師や、キャリアカウンセリングもやっていました。そういったつながりのなかで今の社長と出会い、アルバイトとしてこの会社のお手伝いを始めました。当時、会社としては別に本業がありましたが、ちょうど就職氷河期で学生の就職支援を副業的にやり始めました。最初は、例えば履歴書の添削とか面接の指導なんかもやりつつ、学生の着ているスーツのサイズが合っていないことが度々あったことから、セミオーダーのスーツをセルフィットブランドで作ったり、就職のためのコンサルティングをする会社だったんです。 本業がうまくいっていない中で、就職氷河期に面白いことをやっている会社があるということで、たまたまニュースや新聞で「証明写真」が取り上げられました。野暮ったい印象の学生が、プロの手にかかればさわやかな印象に変身できると紹介されました。当時、有名大学に通う学生でも書類選考すら通らない現状で、第一印象で損をしないようにする手段の1つとして証明写真をより良くするサービスを始めました。デジタル写真が出始めたということもあり、比較的簡単に写真が撮れるということで、カウンセラーたちが就職支援をしながら、学生の第一印象をより良く見せていく手段の一つとしての取り組みが「証明写真」のスタートでした。

写真は、「証明写真」からのスタートだったんですね。

そうです。就職支援としてではなく、「証明写真」として注目され、メインの事業としてやっていったという感じです。私がアルバイトとして入った時は2〜3人の会社で、「証明写真」を撮り始めたのですが、メディアに取り上げられたのがきっかけで証明写真ばかりクローズアップされるようになりました。ただ、なかなか証明写真だけでは会社の経営は難しく、就職支援として会社を伸ばしていくのか、写真屋としてやっていくのかを考えていた時に、「証明写真」で評価いただいたお客さまからお見合い写真とか家族写真のニーズが出てきたんです。私たちはプロのカメラマンでも何でもないので、最初は撮れませんという感じでしたが、どっちかに専念しようとなった時に、写真屋としてやっていくことを選択して、2009年に現在の場所に移転してきました。移転前は小さなオフィスビルだったので、ちょっと賭けみたいなところもありました。

京都、名古屋への出店、オリジナル着物ブランドの立ち上げ等、精力的に展開

2010年には京都に出店されましたが、なぜ京都だったのでしょうか?

京都は、最初は期間限定で繁忙期だけ試しに出店してみました。私たちからすると年間を通してオープンすることは、大きなリスクでした。期間限定で出店してみて、ある程度手ごたえを感じたので本格的に出店しました。京都を選んだのは、やはり学生が多いというところですね。元々大阪のキャパが小さすぎたというのもありますし、京都からもたくさんのお客さまが来てくださっていたので。

レンタル着物等、本格的に和装に取り組まれたのはどういったきっかけでしょうか?

「証明写真」をご利用いただいた学生の約7割が女性で、就職活動用の写真は3回生の時に撮るので、その流れで卒業式もセルフィットにご依頼いただくことが多かったのです。最初はメイクやヘアセット、着付けなどのお支度だけだったのですが、そのうちセルフィットで着物や袴をレンタルしてほしいというニーズが高まってきて始めたという感じですね。元々着物がやりたかったというわけではなく、お客さまのニーズに合わせて始めました。

【振袖をネットでレンタル】https://www.selfit-furisoderental.com/
【セルフィット袴レンタル】http://www.selfit-hakama.com/
【袴をネットでレンタル】https://www.selfit-hakamarental.com/

チヒロコレクション
http://www.selfit-hakama.com/collection/

谷本さんご自身がプロデュースされているブランドがあるんですよね。

はい。2014年に「チヒロコレクション」というオリジナルの着物ブランドを立ち上げました。業者に着物のデザイナーがいるので、ある程度自分でコンセプトやモチーフを決めて、こういう感じというのをデザイナーに伝えて、修正や変更を加えながら実際に着物として起こしてもらいます。

着物のデザインの部分まで携われるんですね!

ええ。わりと何でもします。(笑)会社のホームページも当初トップページはできていましたが、下層ぺージの制作やトップページの変更修正など、最初は私がやっていました。パソコンのインストラクターをやっていたので、多少パソコンも触れたので、梅田のデジタルハリウッドに週1くらい通って半年間勉強してやってました。

京都店の次は名古屋に出店されたんですね。

名古屋は京都店を出店してからすぐでしたね。その時は売り上げが右肩上がりのタイミングで、大阪ですと予約が1ヶ月待ちとかで、設キャパが足りないこともあって、京都店を出してすぐに出店しました。名古屋は就活イベント等、出張で依頼が入るようになり、名古屋の学校の先生方から専門的な写真屋があまりないから、名古屋にも出店してほしいという声をいただくようになって。同業他社はあまり出店してなかったこともあり、距離的に近いということもあって、次は名古屋という運びになりましたね。

年間のお客さまの変動というのはいかがですか?

1〜3月くらいは就活のニーズとか、流れはどのお店も同じです。一年中通してニーズがあるのは、お見合い写真ですね。お客さまの数で言うと、全体としては本店のある大阪がいちばん多いです。

会社組織の変化とともに、自身の仕事のやりがいも変化

お仕事をされていて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

最初は自分が第一線でお客さんを接客することが楽しかったのですが、人を教育して人が育ってきた時にやりがいを感じるようになって、今は会社組織としての成長を感じた時にやりがいを感じます。状況の変化とともにやりがいも変わってきます。最初2〜3人だった時は自分でやるのが何よりも楽しかったのですが、時代とともに会社の組織が変わってきているので、今はもう自分では受付はできないですしね。

今でも直接お客さまと関わられることはありますか?

あまりないですね。でも、あえて電話には出たりします。(笑)たまにはお客さまの生の声を聞いて感じたいこともあるので。

ホームページでお客さまの喜びの声というコーナーを拝見したのですが。

手紙やメールをいただきます。例えば、お見合い写真のお客さまなら結婚が決まったとか、そういう報告を写真を通して知ることが多いです。学生さんであれば、企業への就職が決まったので、次は社員証用の写真を撮ってほしいとか。そういうお知らせをいただくことはすごく嬉しいです。

お見合い写真も写真の印象ってすごく大事ですよね。

はい。第一印象になるものですので、より自然に撮りつつ、少しでも出会いのチャンスが広がるように考えて撮影しています。
証明写真にしても、今は携帯で適当に撮った写真で出す人も転職の市場なんかではとくに多いと思いますが、それだとどうしても信頼しにくい感じに仕上がってしまうので、ちゃんと撮ればそれだけ真剣に就活に向き合っている感じも伝わると思います。

社内の出産ラッシュを機に、組織として「働きかた」を見つめ直す

お仕事をされていて大変だと思われる点はどんなところですか?

今は自分の仕事が会社経営だったり、人の教育をしていくことだったりするので、正直、スタッフがしんどい顔をしている瞬間を見た時などは、私自身も取り組み方を色々考えて悩む時もありますし、逆に、仕事を楽しいと思ってくれている時は私も嬉しいです。
昨年末に出産したのですが、やはり時間が足りないですね。うちはスタッフの95%が女性ですが、私だけでなく社員の結婚や出産が一気に増えたんです。そういうラッシュがあった時に、私も含めてメインで働いている社員が一時的にも第一線から退かないといけないので、大変さはあります。

女性の働きかたというのも考えないといけないですね。

女性の働きかたの問題はリアルになりました。今までも考えていましたが、実際は、思った以上にタイミングが重なったことで負担が大きかったです。当然、周りの負担もありましたし、女性を採用するリスクというものを痛感しました。
私の中では、男だから女だからという理由で待遇面は変えたくないというスタンスで10年間やってきたのですが、女性特有のリスクがあるということも含めて、会社経営に対して見つめ直さないといけないと、反省もしています。

今後の展望についてお聞かせください。

店舗を増やすことは一つの目標です。大阪にもう1店舗か、東京という選択肢もありましたが、店舗展開が進みかけたところで出産ラッシュがあったので、その点で言うと、一旦その部分を埋めてから次のステップということになると思います。昨年には10周年も迎えて、会社として組織の編成も含めた働きかたについて見つめ直しているところです。より働きやすい会社づくりというのが課題で、従業員の働き方をゼロベースで全部考えているところです。例えば結婚して出産しても働ける環境であったり、従業員が多様な働きかたができるように選択肢を増やしたりして、男性も、女性もやりがいを持って働けるような組織に変えていくことで、お客さまへも還元できるんじゃないかと思います。
今までお客さんと向き合っていいサービスを提供しようとして、やってきましたが、そこを実現しつつ、より追求していきながら、さらに従業員がより働きやすい職場にするというところにも目を向けていくタイミングかと考えています。

取材日: 2017年5月2日 ライター: 垣貫由衣

株式会社セルフィット

  • 代表者名:代表取締役 蜂須賀勤(はちすか つとむ)
  • 設立年月:1986年7月
  • 資本金:10,000,000円
  • 事業内容:「フォトスタジオ セルフィット」の運営、「ヘア&メイクアップサロン セルフィット」の運営、
         「着物レンタルサロン セルフィット」の運営、「フォトスタジオナビ」の運営
  • 所在地:大阪(梅田)スタジオ 〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビル1F
        京都(四条烏丸)スタジオ 〒600-8006 京都府京都市下京区立売中之町106番地 ヤサカ四条ビル8F
        名古屋(栄)スタジオ 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-27-4 ThamParkビル4F
  • URL:フォトスタジオ セルフィット www.studioselfit.com
       ヘア&メイクアップサロン セルフィット www.salonselfit.com
       袴をネットでレンタル https://www.selfit-hakamarental.com/
       振袖をネットでレンタル https://www.selfit-furisoderental.com/
  • お問い合わせ先:大阪(梅田)スタジオ:06-6343-0770
            京都(四条烏丸)スタジオ:075-253-1888
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