グラフィック2016.01.06

お客様とは、ハローからグッバイまで どんなことでもお付き合いしていきたい

仙台
株式会社ハローグッバイ 代表取締役 中村 亮介氏
仙台市にある小さな広告代理店ハローグッバイ。代表の中村亮介さんは、広告マンとして、制作ディレクターとして、さらにはカメラマンやインタビュアーとして、一人で何役もこなすオールラウンドプレイヤーです。2012年に起業してから現在4年目、広告代理店としてクライアントのニーズに細かく応え続ける、そのこだわりの経営方針について伺いました。

経営を経験した後のサラリーマン時代 会社との経営方針の違いから再び独⽴を決意

まず、中村さまのこれまでについて教えていただけますか。

はい。私はこの会社の代表になる以前、仙台市太白区の長町で、古着と雑貨を扱う女性向けのレトロなカフェを経営していました。その店は女性のファッショントレンドの大きな移り変わりを感じ、残念ながら閉じることにしました。その後、イベントプロモーションの会社で、音楽フェスティバルの開催に携わったり、大手企業様への広告提案を行っておりました。私自身、店を経営しておりましたので、経営的視点からもクライアント様が求める仕事については、かけたコストよりさらに高い利益(価値)を感じていただけるような提案を心がけていました。営業と一口にいっても、様々なコンテンツの知識がないと信頼していただけませんので、現場のことや制作のことはよく勉強した上でご提案することをモットーに、クライアント様の信頼を得るように努力していました。

そもそも独立志向はお持ちでしたが?

ええ、そうですね。もともと、私は東京出身なのですが、カフェを開業することを目指して仙台に来て、6年ほどフリーペーパーの広告営業をしていました。フリーペーパーの営業を通し、多くの個人事業主様の経営スタイルや広告のあり方を学びたかったからです。独立して店がオープンするとファンの方も付いてくださり、ありがたいことにテレビやラジオの取材も多く、当時はかなり話題になりました。その店舗経営後サラリーマンとしての再スタートに選んだのが、イベントプロモーションの会社です。そこでさらにフリーペーパー以外の多種多様な広告の知識やイベント運営のノウハウを学び、その後 お誘いのあった古くからあるデザイン事務所に営業として入社しましたが、私自身の多岐に渡る広告提案の営業スタイルと求められた営業方針などの違いで3カ月ほど在籍させていただきましたが、独立にいたりました。

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デザイン事務所を辞められてからは、すぐに独立されたのですね。

2012年1月~3月まで、そのデザイン事務所に勤めさせていただき、ハローグッバイとして3月末には起業しました。本当に辞めてすぐでしたね。 ここに来るまでには、いろいろな広告に関する仕事を経験させていただいていましたので、次のステージに進むことに、恐れというか心配はあまりしていなかったのかもしれません。なんとかなるだろうと。 付け加えておきますと、そのデザイン事務所には今も仕事で大変お世話になっています。

周囲との信頼関係あってこその 制作物のに対するクオリティへこだわり

実際にはどんなクライアントのお仕事をされているのですか。

パンフレット、チラシ、ポスターなど紙の仕事が、約半分を占めています。その他にもぬいぐるみの製作、撮影やインタビュー、ウェブ制作やラジオ番組まで多岐にわたります。イベント会社に長く居たこともあり、音楽やイベント関係の提案も少なくはありません。 クライアント様は、大手自動車販売店から、外食チェーン、飲料メーカーまで幅広く、趣味の音楽でつながりのあるお客さまなどもいらっしゃいます。 さまざまなジャンルのお仕事を⼿掛けていらっしゃるのですね。 ええ。本当にジャンルレスな仕事をしています。例えば、大手自動車販売店様は、あるプロスポーツチームの公式スポンサー様になっているのですが、なかなかファンの方にも、ご来店されるお客様にも浸透していない状況がありました。試合会場で何ができるのか?お店ではどんな広告が効果的なのか?などつねに現場に立って考えた提案を行っています。

制作は、外注されているのでしょうか。

ええ、ほぼ外注です。私は自分でデザインソフトは使えませんし、音楽も作れません。しかしクライアント様のニーズに合わせて、ディレクションに専念し、ひとつひとつの仕事のアウトラインを描き、その上で最終的にプロに制作を委ねるのが私の仕事です。制作物のクオリティにはこだわりがありますので、とても手間がかかりますが、そこは譲れません。一緒に仕事をしてくれるデザイナーさんにも妥協のないデザインをお願いしています。デザイナーさんとのやり取りも、クライアント様がOKと言っても、私が納得しなければ仕事として成立させない場合もあります。

現在の様々なトレンドに常にアンテナを張ることも 仕事にとっては重要です。

今は、一人で運営されているとの事ですが、今後、スタッフの採用の予定はありますか。

ええ、もちろんです。一緒に働いてくれる営業職の方を採用したいと思っています。 広告営業には、明確な答えがあるわけではありません。雑談のなかからウォンツを探り出すテクニックなど、学んで欲しいことはいろいろあります。でも一番大切なのは気配りができる、感謝の気持ちを持てる人であることが、営業スタッフにもっとも大切な要素だと思っています。

最後に御社の今後の展望を教えていただけますか。

仕事の大小を問わず、クライアント様には、つねに去年以上の満足度を提供したいと思っています。自分の中にリミットを作らずに、本当にこれでいいのか?自問自答することが大事だと思っています。そうして生み出された企画や制作物には、期待以上に共感してもらえることが多くありますから。そのためにも情報収集は欠かせません。流行のものは、なるべくチェックします。各クールの連ドラもチェックしています。自分の趣味趣向を問わず、どれだけ多くの旬な情報を持っているかということが営業活動の財産になります。 社名の由来にもなりますが、お客さまとはA to Z(何でも)、ハローからグッバイまで(末永く)、お役に立てればという気持ちを忘れずこれからも頑張ってまいります。

取材日:2015年11月18日 ライター : 影山祥子

企業名 株式会社ハローグッバイ

  • 代表者名(よみがな): 代表取締役 中村 亮介(なかむら りょうすけ)
  • 事業内容: 広告代理業(デザイン・印刷・HP制作・イベント・CM制作)、通信事業、音楽関連事業、社会貢献活動
  • 所在地: 〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡4-6-22 ノーブルビル3F
  • TEL: 022-781-9233
  • FAX: 022-781-9232
  • URL: http://hellogoodbye.co.jp
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