映像2021.07.13

林遣都&中川大志が演じる!笑いあり、号泣必至の映画『犬部!』試写会に一足早く行ってきた!

東京
クリエイターズステーション編集部
editor.W
編集者W
拡大

拡大

拡大

拡大

片野ゆかさんの『北里大学獣医学部 犬部!』(ポプラ社)を原案とした映画『犬部!』が、2021年7月22日(木・祝)に公開されます。

クリステ編集部は映画公開に先駆けて、試写会に参加してきました!

映画『犬部!』は、青森県北里大学に実在した動物保護サークル「犬部」をモデルにした、命を繋ぐ物語。「犬部」を設立した獣医学部の主人公が、“仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去”と、“獣医師となって一人で新たな問題に立ち向かう現代”という2つの時代構成で描かれています。

信念を曲げずに突き進む“犬ラブ”主人公と、「犬部」のメンバーたちの熱い想いと奮闘を描く、笑いあり涙ありの感動ストーリー。主人公役を林遣都さん、親友役を中川大志さんが務めます。

 

■登場人物/俳優

 

花井颯太(林遣都)

 

主人公・花井颯太(はないそうた)は、「犬のためなら死ねる」というほどの“犬ラブ”な青年。獣医学部の大学生で変わり者な彼は動物愛護をライフワークとしており、一人暮らしのアパートには保護動物がいっぱい。多くの動物を救うため、保護活動サークル「犬部」を設立しました。

颯太を演じるのは林遣都さん。NHK連続テレビ小説「スカーレット」や、リモート撮影で第58回(2020年度)ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した「世界は3で出来ている」での“1人3役”が話題となりました。映画『私をくいとめて』に出演し、今後は『恋する寄生虫』の公開も控える、今乗りに乗っている俳優さんです。

演技力に定評のある林さん。特に、目の表現が豊かで、『犬部!』劇中でもまなざしが感情に合わせて変化していきます。颯太の動物を見る優しく愛情深い目、芯のある青年の目、途方に暮れた目、怒りに震える目…。そのまなざしは本当にリアルで、颯太という人物の感情が鏡のように映し出されます。まるで林さん自身が颯太として生きてきたかのように振舞うので、冒頭から映画の世界にスッと入り込んでしまいました。

 

柴崎涼介(中川大志)

颯太の親友で犬部の設立に協力する、柴崎涼介(しばさきりょうすけ)。颯太に負けず劣らずの“犬ラブ”で、卒業後は動物保護センター職員という道を選びます。

演じるのは、NHK連続テレビ小説「なつぞら」で国民的人気を獲得した中川大志さん。『砕け散るところを見せてあげる』で石井杏奈さんとのダブル主演を務めました。

平成生まれの筆者は、「家政婦のミタ」で長男役を演じていた当時13歳の大人びた雰囲気の中川さんが懐かしく思い出されます。現在は当時の演技力に更に磨きがかかり、まじめで弱い部分のある柴崎を見事に体現。中でも保健所での迫真のシーンは素晴らしかったです。辛い体験を経た柴崎を演じ切っており、筆者は柴崎の気持ちにすっかり入り込んでしまい、追体験するとともに胸が締め付けられる思いで、柴崎演じる中川さんの姿に釘付けになりました。

 

佐備川よしみ(大原櫻子)

颯太の心意気を慕う後輩で、犬部の“猫担当”。彼女は犬部でのある出来事をきっかけに、研究者の道へ進みます。演じるのはアーティストとしてはもちろん、映画・ドラマ・舞台で女優としても活躍する大原櫻子さん。筆者にとって大原さんは「歌手」というイメージが強かったのですが、演技もとても魅力的で、彼女の気丈で元気なキャラクターに惹き込まれました。

 

秋田智彦(浅香航大)

教授の手伝いで実習用の動物を世話する後輩。卒業後は、父の動物病院で獣医師として働いています。演じるのは映画『滑走路』やドラマ「君と世界が終わる日に」など数々の話題作に出演してきた浅香航大さん。病院の医師としての立場と「助けたい」という感情の間で揺れる智彦の葛藤を見事に演じます。

その他、脇を固める田中麗奈や酒向芳、螢雪次朗、岩松了といったベテラン俳優も映画『犬部!』を盛り上げています。

 

■スタッフ

メガホンをとるのは、『花戦さ』で第41回日本アカデミー賞・優秀作品賞を受賞、『起終点駅 ターミナル』『影踏み』なども手掛けてきた篠原哲雄監督。

実は監督にとって、犬と猫には特別な思い入れがありました。監督は自主映画監督時代に犬を、一人暮らしを始めた際には猫を飼っていたそう。しかしその後、犬は怪我が原因で衰弱死、猫は心不全で急死させてしまった過去がありました。監督は可愛がっていた2匹を「きちんと看取れたのだろうか?」と自問自答し、後悔の念が心の底にずっとあったそう。

その気持ちがあったからこそ今回の話が来た際、動物のかわいさや感動の押し付けに終わらない、飼い主の責任を考えさせる「犬部!」のテーマに自然と興味を持ったと言います。

ちなみに監督は2019年の映画「影踏み」公開の際にクリステ編集部で取材しています。その記事はこちら→(http://www.creators-station.jp/jobcat/broadcast/59022 ―俳優には「君だったらどう感じる?」って聞くようにしています。役をつくるのは俳優ですから)

脚本は、映像業界で最も犬猫保護事情に詳しい山田あかねさんが担当しました。過去に『犬に名前をつける日』の監督・脚本・プロデューサーや、CX「ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側」NHK BSプレミアム「家族になろうよ 犬と猫と私たちの未来」の総合演出を手掛けています。

主題歌は、Novelbrightが『犬部!』のために書き下ろした新曲「ライフスコール」。動物を愛し、動物達のために戦う優しい心と葛藤をイメージして制作したという楽曲は、幾多の苦難もひたむきに乗り越えようとする「犬部」を後押しするようなメロディーとなっています。なお、Novelbrightが映画主題歌を務めるのは今回が初となります。

筆者も実際に劇場で聞いてみて、頑張る人へのエールになる、この映画にピッタリな曲だと感じました。軽やかなメロディーが心地良く、爽やかで、明るく前向きにさせてくれる曲で、邦ロック好きな筆者には深く刺さりました。

 

■主な感想

・リアルで残酷な動物保護問題

この映画の魅力を支える大きな要素として、リアリティへの深いこだわりが挙げられます。

現実で未だ解決しない「動物保護」という難しいテーマ。この社会問題に対して向き合う大変さが、深い現実味を帯びて描かれています。

例えば、劇中に登場する元ペットショップ経営者でブリーダーの、久米さんの例。多頭飼育崩壊の現実、またそこに至る背景をシリアスに伝えます。劇中では颯太がペットフードを持って久米さんのところに足繁く通うことで信頼関係が生まれ、譲渡会を開くに至りますが、きっと現実では通うことすら難しいケースも多くあると思います。

また、犬部が再集結するきっかけとなる、犬猫を預かった颯太が「窃盗罪で警察に通報される」という話は脚本を担当した山田さんの、実際の経験に基づいたアイデアだそうです。

保護活動にシビアな対応が描かれる動物病院では、積極的に動物保護活動ができない理由も説明されます。幾つも要因がある中の一つとして、良かれと思って保護をした犬猫が、感染病を他の健康な犬猫に移してしまった場合、病院の責任を問われる危険性があるため保護に踏み切れない病院も多いのです。

何故、動物保護問題が未だに解決しないのか。何が難しくしているのかを、登場人物それぞれの異なる立場から、リアルに描いていきました。

主人公颯太のモデルとなった太田快作( おおた かいさく)医師は今でも、精力的に保護活動を続けています。太田医師が学生だった当時は「獣医師を志す者が動物保護を行うなんておかしい」という風潮すらありました。そんな逆境の中でも、「生きているものは全部救う!」と信念を曲げずに挑戦し続け、犬部はずっと、社会を変えるため立ち向かって来ました。

例え自分のやることは正しいと思っていても、一筋縄ではいかず、批判は必ず来る。だからと言って何もしなかったら何も変わりません。

『犬部!』の颯太が自分の信念を貫き通す中で「自分のしたことは何かの役に立っているのかな?」と悩み途方に暮れ、そこを乗り越えて「1人じゃ世の中は変わらない。でも変えようと思う人がいなければ変わらない」と気づき、周りを巻き込みながらまた立ち上がって歩き出します。その姿は、信念を持ち今も挑戦し続ける人の背中を強く押します。そして、「希望を捨てず小さなところから変えていけば、社会はやがて変わっていく」という大きなメッセージを私たちに与えてくれます。

 

・泣けるのは動物たちの名演技あってこそ

実力派俳優陣の魅力に加え、動物たちの感情的で豊かな表情も映画の魅力を押し上げます。林さん中川さんは過密スケジュールの合間を縫って犬用宿舎に通い、犬たちのお世話を積極的に行ったそう。そこで築いた本物の信頼関係が映画にも十分に反映されていると感じました。

筆者は、映画冒頭に登場する犬「ニコ」の演技が特にすごいと感じました。過去に怖い思いをしたことが伺えるような震えるニコの様子、元の飼い主へ戻される時に必死に抵抗するニコ。一方で、颯太の家の前で安心しきった自然な笑顔を見せるニコの姿。

表情がすごく豊かで、終わってみて「本当に演技だったの?」と不思議に思ってしまったくらい、自然でした。

劇中には「処分対象」となった犬のシリアスなシーンも出てきます。和やかなシーンの楽しげな表情、心配する表情など犬猫たちの演技が素晴らしいことはもちろん、そこを引き出すトレーナーさんのすごさと努力に思いを馳せてしまいました。

この映画には、一人でも多くの方に、「保護動物について考えるきっかけを与えたい」という想いが込められています。そういった社会性の強いテーマに加え、学生だった若者たちが大人になっても信念を貫き通し、幾つもの社会の障壁を越えていくといった青春群像劇の側面も色濃くあります。

社会性の強いテーマを様々な層に広く届けるためには、現実感を基盤にしつつ、ドラマ面の味付けも必要不可欠です。だからこそ、厳しい現実だけを突き付けるのではなく、動物と人間の“感動モノ”でも終わらない、バランスの取れた映画となっていると感じます。

犬猫大好きだけど、今まで実際に飼った経験はない筆者でも映画を見て、

「もし今後飼うとしたら、ペットショップだけでなく譲渡会も選択肢に入れよう」
「動物保護問題に、何かできることはあるのかな」

と小さな一歩かもしれませんが、動物保護問題に意識が向くようになりました。

ご覧いただくと分かると思うのですが、命が一番大事だからこそ、「飼いたい」気持ちと、「無理しない」ことが本当にどちらも大切だと教えてくれる映画です。

見終わった後、保護犬・保護猫が飼いたくなる。地元の譲渡会について調べてみようと思える。そしてどんな形であっても自分たち1人1人がやってきたことは、明るい未来にきっと繋がっている。そう思わせてくれる作品だと感じました。

家族と、恋人と、友達と。動物好きは勿論ですがそうでない人とでも、一緒に行って楽しめる映画になっています。ぜひ劇場に足を運んでみてください。筆者は観賞中堪えきれず何度も号泣してしまったので、ハンカチの用意はお忘れなく。登場する犬猫たちの愛くるしさにもぜひご注目くださいね!

 

ストーリー
青森県十和田市に、一人の変わり者がいた。花井颯太(林遣都)22歳、獣医学部の大学生。子どもの頃から大の犬好きで、一人暮らしのアパートには保護動物がぎっしり。周りからは変人扱いされても、目の前の命を救いたいという一途な想いで保護活動を続けていた。ある日颯太は、心を閉ざした一匹の実験犬を救ったことから、ひとつでも多くの命を救うため、動物保護活動をサークルにすることを思いつき「犬部」を設立。颯太と同じく犬好きの同級生・柴崎涼介(中川大志)らが仲間となり動物まみれの青春を駆け抜け、それぞれの夢に向かって羽ばたいていった。颯太はひとつでも多くの命を救うため動物病院へ、そして柴崎は動物の不幸な処分を減らすため動物愛護センターへ――。

「犬部」から16年後。獣医師となっても一途に保護活動を続けていた颯太が逮捕されたという報道をうけて、開業医として、研究者として、動物愛護センター所長として、それぞれの想いで16年間動物と向き合ってきたメンバーたちが再集結するが、そこに柴崎だけがいなかった……。

出演:林 遣都 中川大志

大原櫻子 浅香航大 / 田辺桃子 安藤玉恵 しゅはまはるみ 坂東龍汰

田中麗奈/酒向 芳 螢 雪次朗 岩松 了

 

監督:篠原哲雄

脚本:山田あかね

原案:片野ゆか「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)

主題歌:「ライフスコール」Novelbright(UNIVERSAL SIGMA / ZEST)

配給:KADOKAWA

上映時間:115分

©2021『犬部!』製作委員会

公式HP:inubu-movie.jp

SNSアカウント Twitter:https://twitter.com/inubu_movie

インスタグラム:https://www.instagram.com/inubu_movie

 

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

TOP