映像2021.06.25

広告@映像業界の動向と「構成」のお話

自宅スタジオ
映像編集者
秘密のチュートリアル!
野辺五月

ようやくエンタメ業界も少しずつ動き出し、広告は微妙ですが横這いで移動中の六月。
今日は最近の映像関連業務の流れと「構成」のお話。
映像が大きなプロダクション以外、どんどん小さいところに降りてきていて「まるっと一人で仕上げる」「内製化」という流れが増えているように思います。
ツールも誰もが触れる3D=Blenderであるとか、CC入っていれば使えるAftereffectsで敷居が下がり、コロナの中で新しいプレイヤーが増え……本当に一般化しつつあるなという印象。
もちろんまず形として仕上げることが重要になってくるのでしょうが、玉石混交の中で、ずれちゃいけないなと最近自分に言い聞かせてる軸=広告構成のお話をちょこっとまとめてみたいなと。

広告には大きく「ブランディング広告」と「直接購買行動に向ける広告」があります。
前者は長期的であることが多く、その会社やブランドのメッセージ、貫いている哲学を発信して浸透させていくもの。後者は直接的に売るためのものです。

個人的に見てきた経験からいうと、前者は代理店(ないし代理店出身の人や事務所)が引き受けることが多いようにおもいます。
というのも、ツールの話ではなく、広告のあり方が重要だからです。
予算関係もあり、小さく個人でも経験をひろげてきたパターンも確かに見受けるのですが、その場合は本人の作る色とブランドの色が一致しているから出来る場合が多いのも特徴です。

じゃあ、広告ってどういうこと?というと、創始者の思想/購買層の好み/社会性/導線や発表場所との組み合わせが大きなポイントです。
毎度難しいなと思う案件は、「アイディア出してください」という丸投げ依頼/現場の人に考えてもらってそれぞれに作ってもらうというパターンのものです。
名目はクリエイター……になりがちなのですが、顧客データも揃っていない中ちゃんと成果をだそうとすると「調査」スタートになりかません。かといって、そこからの予算は確保できていないことも多い現状をよく見ます。
「指示があってそれどおりだけで出来る仕事はない」という意見も聞きますが、最低限の材料を提示されているのか、材料から取りに行く仕事なのかで大分違います。

この辺りの区別を付けるためにも、長く、幅広い制作を続けたい場合、ある程度規模のあるプロジェクトにかめる現場に入る必要を感じています。

例えば制作について大きな括りを知って腕をあげたいならポスプロ、もう少し大きな座組で企画からみたいならば代理店・代理店直付の制作会社などなど。
今になってみれば「先にそっちに就職しておけば」と思う場所も正直少なくないので、若い人ほど、最終的な出口や規模感は意識するといいなぁと思います。

このコラムは中途向け名目にしていますが、異業種からの転換になるとおもいますので「自分のこれまでの経験をいかにいかせるか」すり合わせがきく中での規模感になるかなと。
一億総クリエイターのような言葉をよく聞くのですが、自分の制作でなくて、「仕事」をしたいなら、「仕事の仕方を知る」必要があります。場所=会社、業界によってどうしても癖はありますし、合う合わないの大事さを最近とみに感じています。
波がきて個人で始めやすくなっている映像ではありますが、もうそろそろ追加で何かないと生き残りにくいステージになってくるように思います。
例えばこの数か月で、デザイナー向けのAe講義や講習会がものすごく増えました。
元素材を作れる前提での仕事になるので、強いです。広告デザイナーであれば広告のいろはを今更勉強する必要はないので、即戦力が見込めます。アニメーターからのモーショングラフィッカーや、カメラマンばたからの編集者など隣接しているプロは本当に増えています。
そういったスキル×スキルの生き残りをお勧めしてきていますが、あまり注目されないスキルの中に「構成」も含まれます。
経験とカンはありつつ、「構成」は実に理論的です。
私は重要なポイントとして「エンタメ」なのか「広告」なのかがあると思っています。
大きな意味では同じだけれども、サービスや商品がメインである点を忘れては広告は成り立ちません。※ただし上で述べたブランディングメインの場合は成り立つのがややこしい点です。

広告の構成はどう考えるか。
まず「尺」が大きいと思います。広告は商品の魅力を伝えるOR覚えてもらうためのモノ。どこでどうやって流すかにより「尺」と「メイン」が変わります。

ビジュアルを覚えてもらうのか、シチュエーションを覚えてもらうのか……この辺を決めたうえで尺の中で比率を考えていく…のが定石ではないかなと。比率のいろはについては長くなるので今回は省きます。

また動画マーケティングの本をいくつか紹介する予定だったのですが、残念ながらドンピシャでいいなというものがなかったので、先送りします。
代わりにSNSをメインに映像周りを考えたい人にお薦めしたいのがこちら

『僕らはSNSでモノを買う』飯高悠太


前も一度おススメしたのですが、どちらかというと今になって浸透してきた感じがするので再度プッシュします。

ちょっと前までメジャーだった「ガンガン宣伝売っていけば流行るという志向」ではなく、「新しいクチコミ=SNS」を見直す、というスタンス。これから仕事するのならばこの辺を分かったうえで進むといいかなと思うので、ぜひチェックください。

またもうちょっと上流のマーケティングから考えたい方にお勧めしたい本も増えてきたので次回以降で軽く触れたいと思います。

プロフィール
映像編集者
野辺五月
学生時代、研究の片手間、ひょんなことからシナリオライター(ゴースト)へ。 HP告知・雑誌掲載時の対応・外注管理などの制作進行?!も兼ね、ほそぼそと仕事をするうちに、潰れる現場。舞う仕事。消える責任者…… 諸々あって、気づけば、編プロ・広告会社・IT関連などを渡り歩くフリーランス(コピーライター)と化す。 2015年結婚式場の仕事をきっかけに、映像畑へ。プレミア・AE使い。基本はいつでもシナリオ構成!のひと。コロナで趣味の飲み歩きができず、近場の映画館へ入り浸り中。

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