職種その他2020.05.03

元号、をかし!

新潟
ライター&コピーライター
いと、をかし。
丸山智子

新しい元号「令和」が始まって約1年が経ちましたね。

この「元号」という制度を使っているのは、実は世界中で日本だけなんです。

 

とはいえ元号は、もともと紀元前140年に中国(当時は前漢)で誕生したもの。中国では清の時代に消滅して、朝鮮半島やベトナムでも使われた時期がありましたが、現在でも使用しているのは日本だけになります。

 

日本における元号は、遣唐使が中国の文化や制度と一緒に持って帰ってきたことに始まり、645年の「大化」から約1300年の間に248個も使われてきました。

昔は天皇即位のタイミング(代始め改元)だけではなく、吉兆が現れたから改元する(例:650年珍しい白キジが天皇に献上されたから「白雉(はくち)」に改元された)とか、天災が起きたから、美しい雲が現れたから、甲羅に北斗七星のような珍しい模様がある亀が見つかったからとか…結構びっくりする理由で変わったりもしていたようです。

これまでの248個の中で使われた漢字は72文字しかなく、一番多く使われてきた感じは「永」で29回。令和や昭和の「和」は5位にランクインしています。ずっと中国の漢文で書かれた書物を出典としてきましたが、令和は初めて和書の「万葉集」を出典としたことでも話題になりました。

 

今までで一番長かった62年続いた元号は昭和。「百姓昭明、協和万法=人々の平和と社会が反映していく」という意味が込められています。

 

令和の制定は憲政史上、天皇の即位前に新元号が決定し、公表された初めてのケースであり、「崩御」という悲しみからのスタートではなく、明るいお祭り騒ぎのようになった昨年の切り替え時の様子が、なんともいいなぁと思ったのでした。

プロフィール
ライター&コピーライター
丸山智子
新潟市出身、進学を機に上京し東京で広告制作会社や編プロなどに勤務。2014年Uターンと同時に独立。新聞、雑誌、WEB、イベント広報等での執筆や、定期的なラジオ出演など。趣味は観劇と、生ハムの原木を一本持ってピクニックをすること。現在毎日違うプリンを食べ続ける「プリン100日チャレンジ」挑戦中です。

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