職種その他2020.01.03

春の海、をかし!

新潟
ライター&コピーライター
いと、をかし。
丸山智子

新年、あけましておめでとうございます。
美味しくお餅召し上がっていらっしゃいますか?

さて、新年。
よーーーーくBGMに使われているお箏(こと)の楽曲が「春の海」。
次いで使われているのが「六段の調べ」。

奈良時代に大陸から伝わった箏

昔、お箏を習っていたので、今回は春の海について。
↓曲はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=29WgFkhv62w

作曲は、小学校の教科書にも載っている宮城道雄。
宮城道雄は明治27年生まれ、幼少期に目の病気を患い失明しましたが、8歳で筝を始め、11歳で免許皆伝、14歳で作曲、22歳で最高位の大検校に!

天才やん。

従来お箏は13弦が基本ですが、17弦や80弦(!)といった新しいお箏の開発もby宮城道雄
大正14年のラジオ試験放送初日の時も出演・宮城道雄

そんななか、春の海ができたのが昭和4(1929)年。

春の瀬戸内海の情景がモチーフになっているということなので、「春の海」=「春の瀬戸内海」なんですね。もともとはお箏と尺八の合奏曲ですが、宮城道雄とフランス人バイオリニストと1932年に重奏してレコードも発売されたことで国際的に有名になり、以来海外でも演奏されるようになりました。

なぜ正月の定番曲になったかは、「春の海が春の季語」「旧暦の正月が立春にあたる」からと考えられています。

そんな春の海=瀬戸内海に面した福山市は箏生産量全国1位の「お箏の街」。
この福山市宮城道雄が幼少期に、父の故郷として何度も訪れたことがあり、銅像や資料が残されている資料館もあります。

▲福山市・鞆の浦

ちょっとこんな光景を浮かべながら、春の海に耳を留めてみてはいかがでしょうか?

プロフィール
ライター&コピーライター
丸山智子
新潟市出身、進学を機に上京し東京で広告制作会社や編プロなどに勤務。2014年Uターンと同時に独立。新聞、雑誌、WEB、イベント広報等での執筆や、定期的なラジオ出演など。趣味は観劇と、生ハムの原木を一本持ってピクニックをすること。

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