職種その他2019.12.03

雨、をかし!

新潟
ライター&コピーライター
いと、をかし。
丸山智子

お天気シリーズになりそうですが、本日のテーマは雨!
なぜなら書いている今日が雨だから(笑)。新潟は雨とか曇りの日が多いのです。

日本にはたくさんの雨の呼び名があり、一説には400語以上もあると言われています。

春雨、梅雨、夕立、時雨などの聞き慣れているものから、山茶花時雨(さざんかしぐれ:山茶花の花が咲く頃に降る)、鬼洗い(大晦日に降る雨)、狐の嫁入り(=天気雨)など、滅多に聞くことがないけど、由来が気になるようなものまで様々。

そしてなにより雨×日本文化といえば、歌川広重!

著作権フリーの画像がなかったのでリンクを貼っておきますが、「名所江戸百景」という作品群の中の「大はしあたけの夕立」は、雨を線で描いたことで画期的な作品として知られています。当時の西洋絵画には雨を描く発想自体なかったそうです。

この絵は後にゴッホが模写したことでも知られます。

<和楽の記事>
https://intojapanwaraku.com/jpart/1178/

<詳細な説明>
https://www.adachi-hanga.com/ukiyo-e/items/hiroshige167/

<広重の「雨」の影響力について>
https://diamond.jp/articles/-/110307

 

また雨を避ける傘にも文化があり。

平安時代頃から日傘が進化し、室町時代に和紙に油を塗ることで防水加工&開閉可能の持ち運び型が誕生。庶民の間に広まったのは江戸時代になってからだそうです。文明開化以降に洋傘が普及し、徐々に和傘のシェアは狭まっていきます。

 

和傘の産地も京都や金沢、山形、鳥取、愛媛など幾つかありますが、個人的にはとっても岐阜・長良川の和傘が気になっています。

<長良川てしごと町家CASA>
https://www.teshigoto.casa/

日常使いする場面がなかなかないのが難しいところですが、こんな粋な傘、一つ持ってみたいものです。

プロフィール
ライター&コピーライター
丸山智子
新潟市出身、進学を機に上京し東京で広告制作会社や編プロなどに勤務。2014年Uターンと同時に独立。新聞、雑誌、WEB、イベント広報等での執筆や、定期的なラジオ出演など。趣味は観劇と、生ハムの原木を一本持ってピクニックをすること。

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