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Interview Series 1 あの人に会いたい

2000年に独立。これはもう、自信を持っての独立だった。

もの凄く自信にあふれていました。正確に言うと、うまくいくに決まっていると思っていた。根拠のない自信は、すぐに崩れましたけど(笑)。世間知らずだったと反省はしています。でも、後悔はしていない。いい経験ができたと思っています。

2009年に株式会社デザインカフェを設立していますが、それまでは平澤太デザイン計画機構として、つまりはフリーランスだった。

そうです。フリーとして軌道に乗ったと感じた2004年に、平澤太デザイン計画機構の名義を名乗りました。基本的に僕個人で受ける仕事はそれで十分まかなえるのですが、さらにステップアップするために法人にしました。

ステップアップとは?

アートディレクターとして、プランナーとして、いろんな分野のクリエイターと組んだチームプレイを広げていきたいのです。デザインカフェとしての仕事はもういくつも動き始めていて、アジアなどの海外からのオファーなども受けています。


CAFE & BAR KIKORI
「history of Dutch」「Organic Modern」をテーマに 躯体条件を生かしつつ、カフェらしいテクスチャーと素材を吟味し抑制された空間を目指した CAFE & BAR。
Photo: 大泉裕
今、仕事は、かなり順調?

今年の前半はやはり厳しかったですが、ここ数年で見るとそうですね。

順調な状態というのは、どんな状態?

規模が小さくてもいいから、やりたいことができる状態。それが、僕の仕事の理想像で、今はそれが保たれています。


aesthetics salon LUCE
エステサロンの営業の顔の他に、定休日に宝飾卸業としてのジュエリーの展示販売を行なう二つの目的を16坪という狭小空間で計画。
Photo: 大泉裕
それは、いいですね。明らかに、快適そうだ。好きなように、できている。

誤解のないよう解説すると、僕はチームプレイを好むタイプです。作家然として「俺が、俺が」という活動をするつもりはありません。力を認め合った仲間と、納得のいく仕事をしてきたいですね。

ところで、空間デザインには、どんなことが求められるのですか? どうすればなれるのだろうと興味を持つ人は多くいると思います。

たとえば、グラフィックデザインなどと決定的に違うのは、自分の描いた構想を形にするために人の手を要する事です。具体的には職方さんたちだったり、メーカーだったり。ですから、他者とのコミュニケーション能力は絶対的に求められます。最初から最後まで、長いプロセスに関わってものづくりを貫徹させる。その途上には、クライアントさんとのコミュニケーションもあるし、自分には手を出せない部分を担う職人さんたちとも渡り合わなければならない。スパンとして、1〜2年の中で、それをしつづける根気やノウハウが必要になりますね。

では、最後に、そんな、空間デザインの世界に憧れる若い人たちに向かって、エールをお願いします。

とにかく勉強してほしい。僕も含めてなんですけど、学校の勉強ということだけでなく、広く世の中のことを知ってほしい。僕の拙い仕事経験の中で痛感するのは、「世間知らずはよくない」です。社会のことに関心のない人に、デザインはできません。社会のことに関心を持つとは、追求するということ。追求するには予備知識が必要です。予備知識がいくつも集まって、大きな幹をつくるんです。

また、誰かが教えてくれるのを待つのもいけないと思う。自分が求めない限り、どんな知識もノウハウも血にも肉にもなりません。待つ事よりも積極的に知ろうとする事がやっぱり大切なのかなって思っています。

Profile of 平澤太

商業施設の企画設計会社を経て2000年に独立。
ディベロッパーの外部プランナー、大規模プロジェクトの外部デザインディレクターを経験した後、2004年東京・日本橋にて平澤太デザイン計画機構を設立。2009年、クリエイティブプロダクションとして株式会社デザインカフェ設立。

専門は、商業建築と商空間デザイン。大型施設から小さなお店まで、変化するコミュニケーションの形態とアクティヴィティーの関係性を重視しながらデザインすることを心がけている。

■平澤太デザイン計画機構 www.hirasawa-design.com
■デザインカフェ designcafe.jp


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