WEB・モバイル2014.05.21

Webを使い モノ・ヒト・コトの結び目を デザインする

大阪
ウェブデザインオフィスODB 代表 花屋努氏
赤を基調にレコードジャケットやシネマのパンフがディスプレイされた小さなオフィスはまるでおしゃれなカフェ。アパレル業界からWebデザイナーに転身したODB代表花屋努氏。多彩な趣味を持ち、Webを通してヒトやモノをつなぐサポートがテーマと言う、花屋氏のユニークな発想と熱い思いを語っていただきました。

古着屋で通販サイトの制作がきっかけでWebデザイナーに

Webデザインのオフィスを立ち上げる経緯を教えてください。

18歳のとき、山口県から就職で大阪に出て来て、古着屋で販売の仕事をしていたのですが、そのお店の通販サイトを作らせていただいてネット販売をしていました。高校の頃から自分でホームページは作ったりしていたんですけどね。24才のとき本格的にWebの仕事がしたくなり、制作会社に転職したんです。

Webデザインは専門学校に通わず、独学で?

そうです。まったく独学です。小さな会社だったのですが、デザインとサイトの構築、プログラムまでをひとりでやらないといけなくて、独学で一通り覚えました。途中、その会社の子会社の代表もやらせていただいたのですが、また元の会社と合併することになり、それを機に独立することになったんです。 個人ショップやクリニックなど小さなサイトですが、扱う仕事量が多くて、かなりの件数のホームページ制作をしました。

現在も仕事はホームページ制作が中心ですか?

独立後もそのような小さなホームページを制作していたのですが、Webを通してヒトやモノをつなぐサポートをしたいとずっと思ってたんです。でも、小さなホームページは作りきりということが多くなかなか思いを形に出来ずにいました。それで1年ほど前からコンテンツを作って行こうと。 下請のような仕事を減らしながら、自社開発と運営に移行しています。

現在開発中のサービスは、デザイン、ファッションに特化したクラウドファンディング

そこで『コレッチャ』と言うクラウドファンディングを始められたわけですね。このクラウドファンティングについて説明していただけますか?

作り手がクラウド(群衆)に、インターネットを通して作りたいモノをプレゼンをして、製品化するのに必要な目標金額を提示して、それに賛同した人からお金を集めて目標金額に達した場合、製品化したものをリターンすると言う事業です。目標金額に達せず製品化できない場合は全額返金します。 僕はそのプラットフォーム(場所)を作ってます。

クラウドファンディングのビジネスモデルは311の震災後、増えたように思いますが…。

そうだと思います。アメリカではすでに大きな市場になっていますが、日本ではまだ…。でもスマホの普及により増えたと思います。施設の建設や復興支援になってくると大きな金額が集まったりしますね。僕はデザインに特化したクラウドファンディングを展開していますが、このようなデザインに特化してるとこはまだあまりないですね。

【限定Tシャツ通販開催】購入型デザインコンテスト&ファッション系クラウドファンディング coleccha!(コレッチャ)

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今は、Tシャツデザインコンテストを実施していらっしゃいますね?

クリエイターの新しい働き方と言うか、今までデザイナーと言うとどうしても請け負ってデザインしてお金をもらうと言う形でしたが、自分で提案してモノを作る。そのための闘う場と言うのかな、それがデザインコンテストです。今はTシャツデザインを募集していて、どのデザインがいいかをジャッジするのはネットをみたお客さん、欲しいと思った人が予約注文して規定枚数以上の注文があればTシャツを作る、規定枚数に満たなければ製品化しない、また受注枚数に応じて賞金を出すと言うシステムです。

Tシャツデザインの応募は誰でもできるのですか?

ええ、もちろん。作品は一次審査のキュレーションがあるので絞られますが、沖縄や北の方からもけっこう面白いデザインが集まってますよ。100枚の受注があれば賞金80,000円になります。僕が作ったプラットフォームを通過していって、賞金が手に入る、こう言う稼ぎ方もあるんだと、新しい刺激や価値観を知ってもらえたら面白いかなと思います。

オフィスの雰囲気からも、花屋さんは多趣味でいらっしゃいますよね?

そうですね、人生長いようで短いのでやれることはやりたいですね。最近は、マラソンやってます(笑)。実は走ることは苦手で、超嫌いで高校時代は一番遅かったんですね。

それがなぜマラソンを?

古着屋のときの同僚が去年、大阪マラソンを完走したんです。それに感動して僕もちょっとやってみようかなって。苦手意識を一旦脇に置いてやってみたら、走れたんですね。先輩が「今度ハーフマラソンがあるけど、出る?」って。ノリで「じゃあ出ます」って申し込んで出て完走したんです、初心者のわりにはましなタイムで(笑)。あと、トライアスロンやスカイダイビングもやってみたいですね(笑)。

求める人と出会えないのであれば、出会える場所を作ればいい

ODBの今後の展望は?

世界を変えるってよく言うじゃないですか?いいことだと思うし、カッコイイけど、僕がいうと自分の言葉じゃないみたいでシックリこない(笑)。でも、Webサービスを利用した人の世界観が変わるって表現にするとしっくり来るんですよね。 僕は裏方としてそれをサポートしていきたいですね。コンテンツ事業を展開するにあたってスタッフも増やしていきたいのですが、人をどんどん増やすと言うより小さいチームで大きな仕事ができたらいいと思っています。ただ、求める人材ってなかなかいないですよね。

それはどこの経営者の方もよく言われます(苦笑)。

人材がいないのではなくて、出会えないのであれば、出会い方を変えたら会えるのかもしれないって思うんです。それで考えたんですけど、BBQしながら集団面接したらどうかな、と。「バーベキュージン」って(笑)。バーベキューって、けっこう人柄が出るじゃないですか?手伝う人とまったく手伝わない人とか。面白いアイデアを持ってる人もいたり。面接に来る人もタダで肉が食えると言うメリットもあるし。

ODBさんでやられますか?

やってみたいですね(笑)。ヘンな人も来るかもしれないけど、普段の面接では来ないような人と出会えるかもしれない、楽しいじゃないですか(笑)。あと、あと、ここのオフィスで本気でWebをやりたい人のための勉強会のようなことがしたいです。講師を持ち回りでやったりとか。とにかくここに人と人が集まってなにか新しい刺激や新しい事ができたらいいなと思いますね。

取材日:2014年5月

ウェブデザインオフィスODB

  • 代表:花屋努
  • 設立:2011年
  • 事業内容:
    • ウェブサービスの開発・運営・コンサルティング
    • アプリの開発・運営・コンサルティング
    • ホームページ制作
  • 所在地:550-0066/大阪市西区江之子島1丁目7-3 奥内阿波座駅前ビル507
  • TEL:06-6131-9181
  • FAX:06-7635-5265
  • URL:http://www.odb-c.net
  • お問い合わせ:上記サイト内お問合せページより
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