WEB・モバイル2013.07.18

社員は仲間であり、 また自分の子供のように思う。

大阪
アコーダー株式会社 代表取締役 山本眞也氏
 
老舗印刷会社から広告代理店へと変革したアコーダー株式会社。端正な容貌と物腰の柔らかさから想像できない、ワイルドな道を歩んできた山本眞也代表取締役。プロボクサーの夢からプロミュージシャンに転身。そして父親が経営する会社へ。仕事に対する秘めた情熱を語っていただきました。

当時の売り上げの半分以上を持ち逃げされる苦境からのスタート。

建設会社HP

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山本氏がアコーダーの代表取締役になれた経緯は?

渡米して大学に入学したのですが、あまり勉強せず日本人バンドで音楽活動をやりたいとライブハウスに出てました。デモテープを持ってオーディションを受けに行ったこともあるのですが、「日本語じゃなくて英語で歌ってきて」と言われて…、英語で歌ってたんですけどね(笑)。帰国してしばらく日本のライブハウスでも音楽活動をしていましたが、ミュージシャンになる夢はあきらめ27才のときにアコーダーに配送のアルバイトで入社しました。 アコーダーは父が経営していたのですが私が営業職をしてた頃、当時社員が一番若い方で60歳手前と言う状況で、父は会社を売って辞めたいと言いだしまして。じゃあどうせ売るのであればと、私が父から会社を譲り受けました。

会社のトップになってから業務形態が変わったのですね。

印刷会社だった頃のアコーダーは、営業に行ってもほとんどが値段の話だったのです。ある金持ちの友だちに言われたのですが、自動販売機が2つ並んでいて1つは100円、1つは120円で売ってるとしたら、どんな金持ちでも100円の方で買う。それが同じ商品であれば120円の商品は買わんやろ。でも、自分の好きな商品であれば120円の商品を買うんちゃうかって。価格競争だけでなく中身が大切なんやと。それから、なにかお客さんに喜んでもらえるモノを作りたいと考えるようになったんです。

電子機器メーカー販促

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その後は順調に?

私は営業しかできなかったけど、売り上げは順調に伸びていました。でもそのとき、最も信頼していた人間に裏切られてしまったんです。会社に入る前からマルチ商法をやっていて当時の社員のほとんどを勧誘していました。私はまったく知らずにある日、その事実を知って会社を辞めてもらおうとしたら、得意先の名簿やデザインのデータなど根こそぎ持ち去られ、同業者に持って行ってしまったんです。売り上げは半減して当然毎月赤字続き。 恥を忍んで得意先に頭を下げて事情を説明してまわりました。すると6割ぐらいは戻ってきました。同じような経験をしている経営者の方もいて。「あんたもやられたのか?」って(苦笑)。毎月の赤字で債務超過になっていたのですが、ある紹介で大きな受注がありなんとか立て直すことができました。

お金のためだけでなく、お客さんに喜んでもらえる仕事を。

ベビー用品メーカー雑誌広告

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人間不信にならなかったですか?

あのときは腸が煮えくり返るくらいの憤りを感じましたが、今思えばあのときで良かったと思います。自分が60代であのような裏切りがあったら立ち直れなかったですね(苦笑)。またあれは自分の脇の甘さゆえの失態でした。会社を大きくしたいと言う野心で社員を見てなかったんですね。

現在はICからプロモーションまで総合的な広告制作業務をされているのですね?

そうですね、代理店と言いながら制作プロダクション的要素が高いです。現在はグラフィックとWeb制作が半々。カタログや雑誌広告、テレビCM、イベントのプロモーションなども手がけています。ユニークなクライアントさんもけっこういらっしゃいます。

例えばどのようなクライアントですか?

ある中小の建築屋さんですが現金で350万円を持ってきて、これでなにか販促をして欲しいと。ロゴやWebサイトをリニューアルしたんですが、350万円はかからなかったので今はこれだけの予算でできましたと一部返金したんですけどね(笑)。するとすぐにホームページから新築の受注があったそうです。また注文頂いたお客様からどんな会社か直接見てみたいと言われたので古い建物だったのですが、ロゴやホームページをリニューアルしたことでその社屋自体もリニューアルされたそうです(笑)。お客さんに喜んでもらえるのが私の喜びであるし、うちの社員もそれを喜びだと感じているように思います。昔は巨大な会社にしようと言う夢がありましたが、今は大きな広告代理店さんではできない仕事をわれわれがやらせていただいています。

社是は「感謝」。迷ったときに自分に返ってくるのが理念。

LEDメーカーHP

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経営者として今、一番大切にしていることは?

なんと言ってもコミュニケーションです。社員にはスキルも大切だけど人間としての礼儀を重んじています。入社のときに3つの誓いがあるのですが、「仕事に誇りを持つ」「アコーダーを好きになる」「人の陰口は言わない」。子供のような誓いなんですけどね(笑)。でも、会社が悪くなるのは陰で不満を言うことです。それがどんどん増長していくと社内の雰囲気がおかしくなる。社員の自主性も大切にしています。仕事のことだけでなく、自分たちで決めたことを自分たちでやっていく。

親が子供を育てるような思いですね?

社員は子供のように思うんです。僕が社長をできるのもあと20年かそこら。でも会社は続くのでだれかに継承してもらいたいですから。オペレーターやデザイナーだけで終わって欲しくない、流れ作業のような仕事はして欲しくないので視野を拡げてもらいたいですね。 お客様には、数ある企業の中でアコーダーを選んでくれてありがとうございます、と言う気持ちじゃないとはじまりません。 実は僕が一番なりたかったのはプロボクサーなんですが、今は中小企業さんとアコーダー、相互の業績が上がる、そんな仕事をするのが夢です。

アコーダー株式会社

  • 代表:山本眞也
  • 創業:昭和11年11月11日
  • 設立:昭和34年4月3日
  • 資本金:10,000.000円
  • 事業内容:広告宣伝及び販売促進の企画・制作、ウェブサイトの制作・管理、システム開発及び管理
  • 所在地:大阪市中央区内本町2-4-16
  • TEL:06-6937-9800
  • FAX:06-6937-9700
  • URL:http://www.accorder.co.jp
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