WEB・モバイル2014.12.22

ファンを魅了するゲームを オリジナル・受託問わずに挑戦したい

名古屋
株式会社スワイプ 代表取締役 渡辺新哉氏
携帯ゲームシミュレーションRPG『ブレイジングブレイド』や、本格RPG『アムネジアンサーガ』などのヒットを飛ばした経験を持つ、株式会社スワイプの渡辺新哉社長。今年、6月にアプリゲーム開発に参入すべく、社名も新たに株式会社スワイプを立ち上げた経緯を伺いました。

モバイルRPGが大ヒット 約20作品をリリースし続ける

株式会社スワイプの事業内容について教えて下さい

「現在はオリジナルでアプリのゲーム開発や、受託でゲームの開発などを行っていて、年内にAndroidでカジュアルゲームを一本リリースします。元々はガラケー向けRPGを制作していて、docomoの有料コンテンツ『RPG大集合』という有料サイトの中に作品を置かせていただいていました。このサイトは非常に人気があって、当社のシミュレーションRPG『ブレイジングブレイド』などの代表作もできました。

最初に作ったゲームはRPGですか?

いえ、カジュアルゲームでした。独立して初めて手がけたのは「走リーマン」というサラリーマンがただ走るゲームです。この作品をリリースしたことがきっかけで「RPGは作れないか」という相談が来て、RPGを作り始めました。そのうち 『RPG大集合』からも話が来て、ゲームを載せてもらえたりしました。その後、ユーザーが増えていって新しいタイトルを作って…という感じで、気がついたら約20作品もリリースしていました。

独立したきっかけはどんなことでしたか?

新卒で入社した会社はゲーム会社で、約7年お世話になりました。入った理由は学生時代からゲームが大好きだったから。ゲーム会社を選びたいと思っていました。ゲーム全般が好きでしたが、やっぱりRPGは特に好きでしたね。 ゲーム会社の職種といえば、当時はプログラマー、グラフィックデザイナー、プランナーの3種類の職種につく人がほとんどでした。でも、僕はそのどれでもなく、制作の進行管理をやったり、コンテンツのチェックをしたり、作品の声優さんのディレクションや発注などという仕事もしていましたね。いわゆるゲームのプロデューサー的な仕事をしていたんです。会社は僕が広く浅い知識が有るというタイプと思って、このプロデューサー的な仕事を与えてくれたのだと思います。

ユーザーがプレイする姿を電車で見た時は 最高に嬉しい

この仕事のやりがいはどんなことですか?

ファンの方の喜ぶ顔を見たり、声を聞くことですね 。何回か電車で楽しそうにゲームをやっているファンの方の姿を見たことがあるんです。その時はもう、嬉しくて言葉になりませんでした。そういう姿を見ると「やった!!!」と思います。やっぱりこの瞬間はたまらないですよ。また、ファンの方からメールやブログでメッセージをいただくと、「作ってよかった、もっと喜んで貰える作品を作りたい」と思えるんですよ。

逆にゲームを作る上で辛いことはどんなことですか?

やはりデバッグでしょうか。デバッグしている姿を子供に見られると、「お父さんは毎日ゲームばっかりやってて羨ましい」と言われます。こちらは、苦しみながらバグを見つけているのですが(笑)。ゲームはちょっとした動き、展開について改善点を見つけ、改良するという地道な努力の結晶です。常に「どうしたらユーザーが喜んでくれるのか?」を考えて、細かい部分に反映させています。でも、それ以上にゲームが好きですし、それを使って遊んでくれるユーザーの顔を思うと頑張りがいがあるんです。

仲間と作品をブラッシュアップするのが ゲーム作りの醍醐味

起業して楽しかったことはどんなことですか?

社員とブレストしている時が一番楽しかったですね。「こういう動きをしたらどうなるか」と、みんなで考えて、よりよいものにしていくのが楽しいです。以前ゲーム専門学校の講師をしていた時に知り合った生徒さんが、卒業後グラフィックデザイナーとして勤務していた会社を辞めてまで、僕達と働きたいと言ってきたんです。びっくりしましたけど、嬉しかったですね。

ゲーム作りにスタッフとのチームワークは非常に大事なんですね。では一緒に働きたいスタッフはどんな方ですか?

プログラマー、グラフィックデザイナー、プランナーとゲームを作る上でのスキルは必須条件ですが、自分の中の考えを頻繁にアウトプットできる方と一緒に働きたいですね。自分の中だけで悶々と考えてしまうのではなく、すぐに「これ、どうですか?」とアイデアを聞かせてくれると、良いですよね。あとは意思疎通がきちんと出来るコミュニケーション能力のある方ですね。深く世界を深堀りしていくタイプというよりは、いろいろな人の意見をきちんと取り入れて、かつ自分もアウトプットできるような方だと、ゲームの内容がブラッシュアップしていってよりおもしろい作品になると思います。

今後の展開を教えて下さい。

今後はジャンルに拘らずユーザーが面白いと思えるゲームを作りたいと思います。RPGだけではなく、エンタメ系アプリなどユーザーのニーズにあった、おもしろいものを発表していきたいですね。またオリジナル作品だけでなく、今後ゲームを作りたいと思っている方の相談や制作も挑戦していきたいと思います。こんなものを作りたいという希望を形にして、受託案件でもお客様の喜ぶ姿を追求していけたらいいなと思っています。

取材日:2014年12月12日

株式会社スワイプ

  • 代表取締役:渡辺新哉
  • 事業内容:
    • WEBサービスおよびスマートフォン向けアプリの企画、制作、開発、運営
    • 各種インターネット関連の企画、制作、運営
    • コンピュータゲームソフトウェアの企画、制作、開発、運営
    • アミューズメント関連ソフトウェアの企画、制作、開発
    • デジタルコンテンツの企画、制作、販売
    • 上記に関連する業務
  • 所在地:三重県四日市市大字茂福94-1リヴェール桜303号室
  • URL:http://www.swipe.co.jp
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