教育の新たなカタチを

名古屋
ガッコウ+株式会社 代表取締役 ファウンダー
Junichi Sugimoto Masaaki Kato
杉本 純一氏 加藤 まさあき

社会人のための新しい学びの場「ガッコウ+(プラス)」の運営で、教育・セミナー業界に新風を吹きこむガッコウ+株式会社。ファウンダー(創業者)である加藤まさあきさんと代表取締役の杉本純一さんに、会社立ち上げのきっかけや事業に対する思い、クリエイターへのアドバイスなどを伺いました。

自分を知り、社会に役立つ人材を輩出する

御社が取り組まれている事業についてお聞かせください。

杉本さん:

20〜30代の若者に学びの場を提供する「ガッコウ+」の運営を中心に、さまざまな事業を展開しています。「ガッコウ+」では社会に役立つ人材育成につながる講座を毎日8コマ、年間360日行っており、部活動や季節ごとのイベントも実施。また、「CAMP」と呼んでいる離島での合宿研修も毎月のように開催しています。その他、IT人材に向けたスクールやコーチングの知識・技術を習得するセミナー、英会話のスクールも行っています。

加藤さん:

私たちがイメージしているのが「学びのテーマパーク」。ここには多彩なアトラクションが揃ってます。まずは自分のことをよく認識して、興味があるアトラクションをどんどん体験いただき、人として成長していくことを目的にしています。

社名「ガッコウ+」の由来を教えてください。

加藤さん:

私たちは「100年後当たり前になっている“新たな教育のカタチ”を創る」という大きなビジョンを持っています。そのため、学校法人ではありませんが社名にあえて「ガッコウ」というキーワードを入れました。そこに+(プラス)を加えたのは、字数が良かったのと「ガコプラ!」という愛称で呼んでいただけるという2つの理由からです。

杉本さん:

ちなみにロゴマークで+を置いてある位置が右上の“二乗”の部分。「+が乗算で増えていく」という想いをロゴマークに乗せています。

2人の関係性も教えていただけますか?

杉本さん:

私が転職したベンチャー企業の営業部長が加藤でした。上司部下の関係でしたが、年が同じだったこともあって、すぐに意気投合。現在はビジネスパートナーとして事業を進めています。

加藤さん:

私は完全な「起業家タイプ」の人間なので、新たな事業をどんどん生み出していくのが得意。杉本は立ち上げた事業を育てていくのが得意な「経営者タイプ」の人間のため、互いの長所が生かされる関係だと感じています。杉本がしっかりと事業を守ってくれるので、私はどんどん攻めていけます(笑)。

名古屋には「迷い人」が圧倒的に多かった

なぜ、名古屋で起業されたのでしょうか?

杉本さん:

きっかけは、働いていたベンチャー企業の名古屋進出でした。しかし、1年半ほどで事業を撤退することが決まったため、加藤が「ガッコウ+」の前身を新たに立ち上げたのですが、現在のビジネスにつながるヒントやご縁に恵まれたため、2人とも名古屋に残ったんです。

加藤さん:

東京でもさまざまな若者の悩み相談を受けていたのですが、名古屋に来たときに「迷い人が圧倒的に多い!」ことに驚きました。土地柄もあるのかもしれませんが、自分が何をしたいのかが全然分からない若者や、生き方を友人や家族に委ねようとする若者が名古屋には非常に多かったんです。そんな若者たちのために個別にコーチングを行っていたのですが、個人として対応しきれなくなったため法人化に踏み切りました。

以前から起業家や経営者への憧れはあったのですか?

加藤さん:

私は全くありませんでした。若い頃に目指した教師もR&Bシンガーへの道も挫折し、人並みに稼ぐために始めたビジネスも失敗の連続。一時はホームレスにもなりました。そんな頃にたまたま手に取った高橋歩(たかはし あゆむ)さんの『毎日が冒険』(サンクチャリ文化)という本がきっかけで人生が激変し、起業への興味も湧いてきました。

杉本さん:

私も憧れは全然なく、学生時代は「いい会社に入れば勝ち組になれる!」と本気で信じていました(笑)。実際に有名企業に就職したのですが、東京に来たことで多くの生き方があることを知り、思い切って会社を飛び出し、それが経営者への道につながっていきました。

「ガッコウ+」創業からこれまでの道のりはいかがでしたか?

加藤さん:

前身となる個人事業をスタートしてから8年ほど。まったくスムーズには進まず、紆余曲折(うよきょくせつ)の連続でした。人間関係を扱う仕事なので波があり、事業継続のピンチも3回ほどありました。しかし「辞める」という選択肢は持たずに愚直にビジネスを進めてきた結果、やっと評価いただけるようになってきたことを実感しています。

杉本さん:

たくさんの人が離れてつらいときもありましたが、残った人と苦楽を共にすることで今の絆が生まれていたのかなと思います。

学びの新しいスタンダードを、私たちが創っていく

「ガッコウ+」の今後の展望を教えてください。

加藤さん:

現在は2000人ほどのコミュニティーなのですが、これを1万人規模にすることが直近の目標です。そのスケールメリットを活用して近隣の企業やお店を巻き込み、名古屋の街づくりにも貢献していきたいと考えています。また、私が人生をかけて挑んでいる「教育革命」「働き方革命」「生き方革命」の3革命につながる新事業を、今後もどんどん立ち上げていきたいと考えています。

杉本さん:

「ガッコウ+」の全国展開も視野に入れています。現在は名古屋と東京の2拠点なのですが、5年以内に13都市での事業展開を計画しています。100年後の当たり前を創るため、それぞれの事業を着々と進めていきます。

最後にクリエイターへのメッセージをお願いします

加藤さん:

「ガッコウ+」にも、クリエイターやクリエイターになりたい方が学びに来ています。その多くが「仕事をうまく取れない」「目標達成のやり方が分からない」「自分の生かし方が分からない」といった悩みを抱えています。ここで学ぶことができるのは、クリエイターとしての技術ではなく、人間力やコミュニケーション能力の向上です。しかし、すべての仕事の根本って、実はそこにあると思うのです。事業を通じて多くのクリエイターをサポートできればと考えています。また、クリエイターに関わらず重要なのが「自分の現在地を知る」ことだと私は考えます。現在地をしっかりと把握することで、行きたい場所や進みたい方向を決めることができますよ。

杉本さん:

仕事を通じてクリエイティブ職の方と触れ合うと、「余白を大事にする」「遊び心を盛り込む」などの“クリエイターならではの発想”に驚かされることがよくあります。生み出す作品だけでなく、その発想や考え方などを積極的に世の中に発信することで、人々にさまざまな気付きやヒントを与えられると思います!

取材日:2020年1月28日

ガッコウ+株式会社

  • 代表者名:杉本 純一
  • 設立年月:2014年11月
  • 資本金:200万円
  • 事業内容:教育サービス事業
  • 所在地:〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須2-10-45 大須ステーションプラザ6F
  • 電話番号:052-253-6245
  • URL:https://corp.gakko-plus.com
  • お問い合わせ先:上記HPのお問い合わせフォームよりご連絡ください

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