WEB・モバイル2020.01.15

人+人、つながる輪

名古屋
eight Link株式会社 代表取締役
Nagai Hideyoshi
長居 英良

優れた発想力とプラスアルファのデザイン力で数多くの企業ホームページを任せられるだけでなく、自社開発したSNSの展開や予約システムの開発を手掛けるなど活躍の幅を広げるeight Link株式会社。代表の長居英良さんに、少年時代の夢から起業までの道のり、仕事の原動力、クリエイターへの思いなどを伺いました。

教師から人材派遣、そしてIT業界へ

少年時代に抱いていた夢はありますか?

中学生の頃は、発明家や商品開発などのアイデアを発想する仕事に憧れがありました。「自分が創ったものをみんなが使ってくれたらうれしい!」という思いを持っていました。しかし、しばらくして興味の対象が人に教える仕事に変わり、農学部を卒業した後に高校教師になりました。

先生をされていたのですね! そこから起業に至った道のりは?

高校教師を3年ほど続け、それなりに充実した日々を送っていたのですが「まだ若いんだし、他にもやれることがあるのでは…」と考えるようになりました。教師にはいつでも戻れるという思いもあり、思い切って転職し、人材派遣会社の営業になったんです。 人材派遣業は当時伸び盛りだったため仕事の楽しさを感じていたのですが、その会社が2年ほどで潰れてしまったため、次はIT業界に飛び込みました。

なぜIT業界に入ったのでしょうか?

教師や人材派遣業のように人を助ける仕事にもやりがいはありますが、中学の頃の夢であった商品開発や、アイデアを出すことで多くの人に喜んでもらいたいという思いが一番の理由になります。また、当時の私はパソコンを日常的には使っていませんでしたが、これからはパソコンやインターネットが世の中を変えていくという予感や可能性を感じたのもあります。

入社したIT企業ではどのような仕事に携わったのでしょうか?

ホームページの制作やSEO 対策をメイン事業に、Webサービスの運営や多岐にわたる新事業を手掛けました。私が入社した当時は40人ほどの組織でしたが、在籍した7年のうちに250人ほどに急成長し、私は営業から人材育成担当、人事・財務などを統括する立場となり、取締役まで上りました。

そこから自身で起業されたきっかけは?

会社を辞めて1年ほどはのんびりしていたのですが、次第に仕事がしたくなりました。あれこれ考えましたが、自分が培ってきた経験を生かして今の時代に喜ばれるサービスをやりたくなって、ビジネスを立ち上げることにしました。IT をはじめとしたいくつかのビジネスを手掛ける中で、2017年6月に事業を譲り受ける形でeight Linkの代表に就任しました。

人のつながりが無限に広がっていく会社

御社が手掛けている事業を教えてください。

ホームページの制作をはじめとしたWeb関連事業をメインで行っています。また、業種業態に応じたWeb 予約管理システム「よやくる」https://eightlink.jp/reservation/ の開発も行っています。アプリ事業においては、イケてない自分をさらけ出す非リア充専用SNSアプリ「unstarclub(アンスタクラブ)」https://unstarclub.net の運営も行っています。他のSNSとは一切連動していないため本当の自分を投稿しても誰にもバレないというユニークなアプリで、普段「イケてるフリ」している人も息抜きに利用いただけるサービスなんです。その他にも進行中の新事業がいくつかあります。

複数の事業を手掛けている理由はあるのですか?

変化の多い今は、何が伸びるか正直分からない時代だと思います。だから多角的な展開を行い、伸びた事業に関しては積極的に分社化していく戦略を考えています。現在は「GAFA」と呼ばれる米国企業がIT業界を席巻していますが、10年先は全く違った世界が広がっていると思います。だから、eight Linkが生み出すサービスが世界に大きく羽ばたく可能性が十分にあると私は考え、動き続けています。

御社ならではのメイン事業の強みはどんなところにありますか?

Web関連事業での私たちの強みは「デザイン力」にあると考えています。実際に弊社が生み出すホームページのデザインを気に入っていただいて受注に至るケースが非常に多いです。何も「どこにもない斬新なデザインを生みだす」ということではなく、「ありそうでなかったデザイン」を工夫したり、アンテナを張って「業界の流れを先取りしたデザイン」を提案したりすることで、プラスアルファの価値を生み出しています。 現在はどんな業種でも看板や名刺代わりとしてホームページが必要な時代ですので、「せっかくお金を使うのだから…」とデザイン性が高い弊社を選んでいただけているのかなと思います。

「eight Link」の社名の由来を教えてください。

前任から引き継いだため、本当の意味はわかりませんが、「人のつながりが末広がりで無限に続く」という願いが込められているのではと思います。ロゴマークも無限大(∞)をモチーフにしています。口に出して言いやすいネーミングですし、私自身、ビジネスを通じてつながるすべての人を大事にしたいという思いが非常に強いため、社名を変えることなく使い続けています。

クリエイターが集まり、化学反応を起こす会社に

長居社長の仕事の原動力を教えてください。

「仕事が好き!」「仕事が面白い!」というところでしょうか。会社を辞めて何もしていない時期は、旅行や好きなものを買うための自由な時間とまとまったお金があったのですが、その状態に幸せを感じることはありませんでした。それよりも、知人に頼まれて居酒屋の開店準備を手伝っている時間のほうがよっぽど楽しかったんです。自分が動くことで周りの環境がより良くなっていくことが、きっとうれしいんでしょうね。現在の仕事は少年の頃に憧れていた“アイデアを出す”ということを存分に行えますので、それも自分を突き動かす大きなモチベーションになっています。

社長が日々、心がけていることは何ですか?

決して止まらず、進み続けることです。「これができたら楽になる」ということはたくさんありますが、私は出来るようになったときに「もういいや」と思うのが嫌で、次々と新しいことをやっていきたいタイプです。だから、課題を解決しても常に新しいことを考え進んでいくことを心掛けています。「進む」というのは新事業への挑戦でも構いませんし、ほんの小さな社内改善でもいいんです。例えば来客時にお出ししているコーヒーでも、ちょっと香りの良いものに変えることで、笑顔が増えると思うんですよね。

最後に、クリエイターについて思うことをお聞かせください。

私はクリエイティブな発想をすることにはたけていますが、形にすることはできません。だから、最終的な形にできるクリエイターってすごいと思うんです。急成長した会社を見ると、その多くで1人の技術者やデザイナーが何か新しい発見やモノ作りをしています。だからeight Linkにもそんな出会いがあるのではとワクワクしています。eight Linkという箱の中に色鮮やかなクリエイターが集まり、交わり、化学反応を起こすことでレインボーのようなすごいモノが生まれることを大いに期待しています。10 年後には得意分野や考え方はもちろん、話す言葉や肌の色の違う多様なクリエイターが活躍する会社にしていきたいと考えています。

取材日:2019年11月15日

eight Link株式会社

  • 代表者名:長居 英良
  • 設立年月:2010年10月
  • 資本金:1000万円
  • 事業内容:WEBサイト制作、デザイン/SEO対策/アプリ制作/インターネットメディア関連事業/レビューサイト運営事業/《SNSアプリ》unstarclub運営
  • 所在地:〒460-0002名古屋市中区丸の内3-6-27 EBSビル3F
  • 電話番号:052-950-5580
  • URL:https://eightlink.jp
  • 連絡先:https://eightlink.jp/contact/

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