WEB・モバイル2017.09.20

通販事業を通して誰もが活躍できるフィールドを提供

福岡
株式会社KIZUNA プラットフォームプロデューサー兼WEBセンターマネージャー 仲西友則 氏
通販支援事業で急成長している株式会社KIZUNA。2008年に設立後、2014年に現在の事業を本格的にスタート。人と人、人とモノ、そして情報との繋がりを大切にするスタイルは、通販業界に新しい絆を創り出している。代表の松永氏と一緒に事業拡大を手掛けてきたプラットフォームプロデューサー兼WEBセンターマネージャーの仲西友則(なかにし とものり)さんにお話を伺いました。

通販事業をフルサポートして、EC業界で急成長!

まず始めに、株式会社KIZUNAについて教えてください。

通販ワンストップ代行サービスを行っている会社で、通販に関わる入口から出口までをすべて支援しています。2008年に社長の松永が一人で設立し、今から約3年前の2014年に初期メンバーとして私を含めた4名が入社しました。その約2カ月後にコールセンターを設置し、現在の会社へと成長したのです。実際にワンストップモデルで支援させていただいて3年も経っていませんが、最近ではコールセンターに毎月3、4名を採用しないと追いつかないほど急成長しています。

仲西さんは、初期メンバーということですが、入社のきっかけは何ですか?

私は沖縄出身で、沖縄の大学でプログラムやサーバー構築、ネットワーク構築といったIT技術を学びました。卒業後すぐに福岡のソフトウェア開発をするIT会社に就職し、その後WEB制作会社で働いてフリーランスになりました。フリーランスの時代に、クライアントだったのが今の会社です。私の働きを見て「暴れられるフィールドを用意するからうちにこないか」と誘われて(笑)。社長の「これから九州を盛り上げたい!通販ワンストップ事業を手掛けたい!」という熱い思いに共感して、この人と一緒に仕事がしたいと決意して入社しました。

“KIZUNA(きずな)"という社名には社長・松永氏のどんな思いが込められているのでしょうか。

変幻自在に変化する時代の中で、人と人とのつながり、人とモノの出会い、情報と情報の結びつき、それらを自分たちが創り出したい。そして、社会全体の新しい“温もり"=“絆"をプロデュースしていきたいという意味を込めて「KIZUNA」と名付けたそうです。その思いをしっかりと受け継ぎ、社員一人ひとりがこれからの社会においていろんな繋がりを創る“絆メーカー(作り手)"でありたいという願いが込められています。

顔が見えないサービスだからこそ、社員みんなが“絆メーカー"でありたい。

急成長している会社ですが、その鍵となったのはなんだったのでしょうか。

現在の成長には3つの鍵があります。 1つめは通販ワンストップ事業モデルです。九州唯一ではありませんが、通販に関する入口から出口までを支援できる会社は多くないので、この事業モデル自体に価値があります。2つめは、ワンストップ支援を行う他社との差別化をするため、弊社のサービスにどう付加価値を付けるかにこだわった点です。なかでも、弊社の強みはワンフロアの同じスペースにコールセンターやWEBページの制作部などがあることで、情報共有スピードが圧倒的に早い点です。例えば、お客様からの電話注文の際にサイトが使いづらいと言われたら、すぐにその内容を同じフロアの制作部隊に伝え、注意書きの追加や不具合を改善します。普通はコールセンターのスタッフが制作担当者に直接伝えることはないと思います。
ここまでのスピード感を持って対応できる会社は他にはないと思いますよ。また、弊社のコンセプトでもある「感動創造」に基づいて、コールセンターに「感動予算」を設けました。これは、電話注文の際に悩み事などパーソナルな部分までお話しされるお客様がいらっしゃるので、その方に何かをしてあげたいという思いを実現するものです。お客様に誕生のお祝いの花束やちょっとしたプレゼントを贈ったりしています。これも、他社ではあまりない取り組みです。
3つめは、社内のコミュニケーションを大切にすることです。社員が増えると接点のない人も出てくるので、お互いのパーソナルを知るために、朝礼で意見交換をしたり、出社時にハイタッチしたり、各部署から代表を選んで月1回のランチ会を会社がサポートしたりしています。その取り組みが功を奏したのか、弊社のコールセンターは離職率がゼロなんです。働きやすい会社にしたいという社長の思いもあり、それが社員にも伝わって現在のように成長したと思います。

ワンストップで通販を支援する強みは何でしょう?

1つは全体設計ができることですね。例えば、ページ訪問数に対して注文数が少なかったら、WEB制作会社だとページ変更しかできません。それが弊社だと、全体を見ることができるんです。注文数が少ないのはページの問題ではなく、実は広告に問題がある場合もあります。30代向け化粧品の広告がシニア向けサイトにバナーを貼っている。これって広告の場所が間違っていますよね。そういった課題の早期発見ができ、その課題にフォーカスを当ててスペシャリストをアサインできるのが強みです。もう1つは、コストとリソースのカット。通販を始める時はいろいろな会社に連絡や見積りを取りますが、弊社だと1社で済むのでコストダウンはもちろん、時間も短縮できます。それに、社内に横の繋がりがあるので臨機応変に対応できて、売上げアップにも貢献できます。それがワンストップオペレーションの強みですね。実際に「通販をやりたい」という相談があったときに、WEB、コールセンター、物流、自社物販、それぞれの管理者が集まって1回ヒアリングすると、その場で全てが決まってしまうから「このスピード感はすごいね」とお客様からよく言われるんですよ

現在は大きく4つの事業があるようですね。それぞれどんな内容ですか?

弊社の強みである通販事業には、通販支援と自社通販があります。あとはプロモーションサービス事業と自社メディア事業です。通販支援事業とは、通販を始める時に必要な事業設計、商品の開発や調達、プロモーション、広告設計、デザイン制作、そして受注から配送、さらに決済までを請け負い、その後の分析もしっかり出してリピート計画まで考えるというもの。全ての行程を弊社がワンストップで支援している会社もあれば、バナー制作や計画だけを請け負うこともあり、それらを含めて通販に関わるすべての事業を支援しています。自社通販事業では「九州逸(くすいち)」(http://www.kusuichi.com/)という自社通販サイトを運営しています。これは、自分たちがECで商品を売ったこともないのに支援するということに疑問を感じて、自分たちで通販事業の実績を出す為にスタートしました。「九州逸(くすいち)」というサイトに至った理由には、地域への想いを持った生産者やメーカー、地方自治体や観光協会など、様々な地域事業者に対して物販機能を提供したいと思ったからです。農家のおじいちゃんが良いものを作っているのに、売り方が分からない、やり方がわからない。それなら弊社がそれを支援して、九州の埋もれた逸品を世に出していこうという思いで立ち上げました。いずれは「四国逸」「関西逸」「関東逸」といった展開も考えていて、それぞれの地域の逸品も紹介していけたらと思っています。

全国展開も視野に入れているんですね。あとの2つはどんな内容ですか?

プロモーションサービス事業は昨年の終わりからスタートした事業で、アフィリエイトサービス会社の広告代理店のようなことをして管理したり、弊社自身もアフィリエイターを抱えてアフィリエイトをしています。自社メディア事業はまだ始まったばかりですが、九州のあらゆる情報をまとめて口コミを投稿できるようなポータルサイトを考えています。

日本各地の埋もれた逸品を発掘。夢は大きく、目標は5年で1,000億!

今後、どのように九州を盛り上げていきたいですか?

自社通販サイトの「九州逸」を大きくするのはもちろんですが、お世話になった九州という地域において、経済が潤滑にまわるためにも、まずは一人でも多くの雇用を創出したいと思っています。これだけいろいろな事業があり、その中にも様々な作業があるから、何かしらその人が活躍するフィールドがあるはずです。それを私たちが用意していけたらと思っています。

一緒に働くスタッフにはどのようなことを求めますか?

会社の目指すビジョンが明確なので、共感して一緒に頑張ってくれる人。それとコミュニケーションを大事にする人を求めています。あと、主体性を持っている人がいいですね。受動的ではなく自分からどんどん動いてくれるような方がいいですね。

いろんな経験をされた仲西さんからクリエイターを目指す方にアドバイスをお願いします。

「経験は絶対に生きる」ということです。クリエイターを目指す人は、クリエイティブ以外の所で経験したことで成長します。例えば、Webデザイナーがデザインを極めようとしても、デザインだけやるには限界がある。それを広告とセットで考えて売り上げに繋がるデザインが作れたら、自己満足のデザインで終わらない。クリエイターとしてスキルアップするには、周りをよく知って、もっと広い視野で経験することが大切です。

取材日:2017年7月20日 ライター:井みどり

株式会社KIZUNA

  • 代表者名(よみがな):代表取締役社長 松永高徳(まつなが たかのり)
  • 設立年月:2008年5月
  • 事業内容:通販事業支援、自社通販事業、地域活性化支援事業、PR・流通支援事業、自社メディア事業
  • 所在地:福岡県福岡市南区向野2丁目2-1コルソ大橋2階
  • URL:http://www.kizunamaker.jp/
  • TEL:092-557-1180
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