グラフィック2021.09.15

フュージョングラフィックは企業とクリエイターをWin-Winに!高度なスキルと果敢な実行力を有すプロフェッショナル集団

福岡
フュージョングラフィック株式会社 代表取締役社長/フォトグラファー
Kazuyoshi Miyamoto
宮本 和義

「フュージョングラフィック」という社名には、フォトグラファー、デザイナー、動画クリエイターなどによる映像(画像)表現の融合はもちろんのこと、クライアントとクリエイターとの融合、クリエイター同士の融合といった意味が込められています。

フュージョングラフィックは、それぞれの関係性のバランスを、高いレベルで取ることにより、クライアントからの高い評価を獲得。福岡のみならず、全国を舞台に躍進を続けています。今回は代表取締役社長の宮本和義(みやもと かずよし)さんに、会社設立までの経緯、事業内容、厳しい広告業界を生き抜く秘訣などをお伺いしました。

 

クライアントとクリエイターがWin-Winになる会社を目指し起業

起業しようと思われたきっかけは何ですか?


十数年前、創業前にさかのぼりますが、私は中央区今泉に住んでいました。当時の今泉も、現在と同じように個性的な飲食店やアパレル関係の店舗が建ち並ぶお洒落な街でしたが、残念ながら長続きする店舗ばかりではありませんでした。

例えば店を始めるに当たり、開業資金として最低でも1000万円は必要でしょう。300万円程度の自己資金を貯めて、足りない費用は金融公庫や銀行から借り入れるといったケースが多いと思われます。

しかし、ありがちなのが、当初予定していた予算よりも費用がかさんでしまうこと。見栄えのいいお洒落な店舗にしたいという思いとは裏腹に、本来お金をかけなければいけない外装、内装、広告費にまでは潤沢にお金が回らなくなるのです。

店独自の魅力を伝えきれないまま、半年後や1年後に店を閉じてしまうケースがよく見受けられました。

限られた予算で飲食店を始めようとするために、知り合いの工務店やフリーのフォトグラファー、デザイナーに仕事を発注して費用を少しでも抑えようとすることもあるでしょう。その気持ちは分かるのですがそれだけでは思ったような結果を得るのは難しいかもしれません。

また広告の場合、クオリティを求めれば、それなりの料金になります。直で発注すればそこまでではないにせよ、例えば広告代理店を中に挟み、デザインや方向性も考えてもらうと桁が変わることもあるためなかなか現実的ではないのです。

このもどかしい事態を何とか打破できないかと考えたことが、会社創業の要因になっています。

広告代理店に勤めていた時、クライアントの目的と手段がチグハグだなと感じることが多くありました。例えば、会社として自社Webサイトの制作を1件でも多く受注したいという思いから、既存の自社サイトのフルリニューアルを提案することがしばしばありました。

しかしサイトの構成はしっかりしたものになっても、掲載されている写真のクオリティが低いため、閲覧数が伸び悩んでいたり。

写真のクオリティさえ上がれば、飛躍的に閲覧数が伸びることが分かっていても、会社の利益を優先させないといけない。そのジレンマにいつも悩まされていました。もっと効率的、かつある程度費用を抑えて「制作会社もクライアントもWin-Winになる関係を築きたい思い」が、会社をスタートさせる一番の“エンジン”になった気がします

スタッフはベテランの方が多いそうですね。


多くの撮影スタジオや広告制作プロダクションでは、経費を抑えるために新卒の若い人を採用するケースが多いようですが、弊社は違います。

現在、弊社の人数は正社員とアルバイトを含めても10人以下ですが、20年、30年と経験を重ねた超ベテランの方も多いですね。

会社は学校ではなく、スタッフが結果を出し利益を生む場所ですから、単にデザイナー、フォトグラファーという肩書ではなく、ディレクターあるいは、プロデューサー的な手腕を持ち合わせた「案件全体を任せられる」方の採用を積極的に行っております。

スタッフ一人一人のポテンシャルが高ければ、そこでクリエイター同士の化学反応が起こり、非常に質の高いクリエイティブ・ワークが可能となるでしょう。また、これまでにない発想のビジネスモデルの確立にもつながると思います

 

自慢の集客力を武器にECの分野で快進撃中

Webサイト:https://www.fusion-graphic.jp/

 

広告業界の現状をどのように捉えていらっしゃいますか?

時代の変化(IT化など)に馴染めない広告制作会社が倒産しています。経済状況がすぐに回復するとは予想できませんので、これから先も倒産の数は増えていくかも知れません。

昔、「2番目ではいけないのか」という発言が論議を呼びましたが、文字通り、いけないのです。なぜならコンペで2番目になっても仕事を得ることはできないから。

1番でなければ2番目も5番目も同じ。2番目に選ばれ、健闘したという考え方はアマチュアの考え方です。他を引き離し、ダントツの1番を奪取するためには、やはりマーケティング力が必須となります。

厳しい広告業界を生き抜くための秘策はあるのでしょうか?

弊社はECを含む通信販売を主軸に事業を進めていますが、そこで一番のポイントになるのが、「集客力」です。

いかにしてお客さまの関心を引き、売上につなげるかですが、ネットなどを検索してみると、このキーワードに関する記事が山のように出てきますよね。

いかに「集客力」が通販の成否を握る重要な言葉であるかが分かりますし、通販に関わるどの業者もこの難関に悪戦苦闘しています。私は、以前在籍した会社でこの「集客力」をアップするための知識やノウハウを徹底的に学び、現在の仕事にも生かしているのです。

さまざまなSNSに加え、その他の広告媒体とメディアミックスを実施。少ない費用でより高い集客力を実現するシステムを確立し、今後もこの強みを最大化していきたいと考えております。

今やネットショッピングが主流で、リアル店舗でのショッピングは少なくなっていますよね。特に、現在のコロナ禍の中ではその傾向が一段と顕著です。

仮にコロナが終息しても、通販の手軽さ、便利さを味わったお客さまは、その習慣を簡単に手放すはずはありません。通販におけるショッピングは完全にライフスタイルの中で確立し、今後も定着していくことは間違いなく、弊社の活躍のフィールドはまだまだ広がっていきそうです。

 

日々、目的意識をもって生きていくことが大切

御社はどのような社員教育を行っていますか? 系統だった教育システムはあるのでしょうか?

特に決まった教育システムはありませんね。先程も申し上げたように会社は学校ではありませんので、結果を出し利益を生んでもらわないと困ります。

そこで、常日頃か目的意識をもって毎日を過ごすよう伝えていますが、例えばフォロワー数が多いからといって、ただ面白いだけで中身の乏しいSNSアカウントはフォローしないように指導しています。

質の高いインプットの集積がなければ、人の心を動かすようなアウトプットもできないでしょう。ですから、スタッフに対しては、時代の動きや美しいものに対する感度を磨き、知識や教養を深めることに注力するよう心がけてほしいと思っています。

最後に、クリエイターを目指す方にメッセージをいただけますか?

全国で通用するクリエイターを目指している方はぜひ、弊社のドアをノックしてください。ここには仕事の質・量ともに、他の会社では味わえないような手ごたえとやりがいが揃っていると自信をもっています。

もちろん指示待ちの人には厳しい環境ですから、常にアンテナを磨き、高い目標を掲げて努力できる人に限ります。

夢の中でもクリエイティブな発想を忘れないくらいの方にエールを贈りたいですね。

取材日:2021年8月30日 ライター:藤田 厚人

フュージョングラフィック株式会社

  • 代表者名:宮本 和義
  • 開業年月:2014年10月
  • 設立年月:2019年4月
  • 事業内容:広告写真撮影、ホームページ制作・運営、SEO
  • 所在地:〒815-0072福岡市南区多賀1丁目19-42
  • URL:https://www.fusion-graphic.jp/
  • お問い合わせ先:092-561-0861

 

日本中のクリエイターを応援するメディアクリエイターズステーションをフォロー!

風雲会社伝をもっと見る

TOP