WEB・モバイル2021.07.21

福岡の住宅不動産業界に特化、システム開発と独自サイトで全国有数の取引実績を誇る

福岡
株式会社ネオス代表取締役
Kenji Noguchi
野口 健二

福岡市中央区に本社を構え、住宅不動産業向けのシステム開発、Webサイトの企画制作や運営管理を行う株式会社ネオス。今年で創業22年目を迎える同社は、IT事業とWeb事業を2本柱に着実に業績を伸ばし続けています。

マンション管理会社向けの基幹業務システムの導入を中心としたIT事業と、不動産業全般の顧客集客支援をホームページやシステムで実現するWEB事業により、中小から大手まで全国の不動産企業に導入され絶大な信用を得ている同社。創業時を振り返りながら代表取締役の野口健二(のぐち けんじ)さんに語っていただきました。

 

マンション管理会社向け業務支援システムで着実に業績を伸ばす

中途で入社されたそうですが、最初はどういった経緯だったのですか

もともと、ネオスの親会社は大手のマンションデベロッパーなんですよ。その親会社の根幹を成す顧客管理・会計業務のシステムを構築するプロジェクトの依頼が、当時私が勤務していた会社にありました。2年がかりのプロジェクトでしたが、私はプロジェクトリーダーを担当。

それから3年後、その企業よりシステム会社を立ち上げるから手伝ってという話がありまして。私も新たな会社でチャレンジしようと思い、まずは親会社に転職しました。

ネオスの立ち上げ当時の様子はどうでしたか

1年目は親会社から出向という形で、2年目からはネオスの社員になり、確か係長ぐらいからスタートしたと思います。純粋なSE(システムエンジニア)として入ったので、経営者になるつもりは全くなかったです。 最初は商品も組織もちゃんとできていなかったので、まず商品を決めて、お客さまと契約して導入実績を作ることから始めました。 立ち上げから1年経った頃、おかげさまで全国的に有名な会社から大きな契約をいただくことができました。

IPOをするにあたり、M&Aで8社を合併するという難易度の高いプロジェクトです。 そのプロジェクトがうまくいったことが業界の中で認知され、次の年から大手を中心に契約が取れるようになり。だんだんとまわるようになりました。

大きな案件が来ても、契約できた理由は何だったのですか

私はもともと大手SI企業で億単位のプロジェクトに携わっていたため大規模プロジェクトに慣れていたということもありますが、競合他社との決定的な違いは商品力ですね。

親会社が不動産業を長くやっており、不動産の知識が一般的なシステム会社と比較して豊富であること、当時の時点ですでに現場(グループのマンション管理会社)で実際に運用しているシステムをパッケージ化していたという運用実績、それに提案内容の割に安い金額が提示できたことも後押しとなり、まだできて1年しか経ってない会社でも契約をいただけました。

最初の数年は、提案したらほぼ全て契約が取れるような状態でした。がむしゃらにやるだけでしたね。

 

営業担当は不在、SEが直接お客さんに提案し問題を解決

 

会社に営業担当はいなかったそうですね

うちの会社は、当時積極的営業は一切していません。ホームページからの問い合わせだけでした。その頃の不動産会社、マンション管理会社は、多くの事務手続きを手作業でやっている時代で、当社のシステムは、そのかなりの部分を自動化できる先進性がありました。

特に会計は使う方に簿記の知識がなくても全て自動仕訳ができました。この機能は当時当社の製品だけだと言われており、受注が多かった理由でもあります。

SEならではの分析や提案で、売り上げが伸びていったのですね

親会社由来の知識・情報がベースとなり、お客さまのやりたいことや課題がすぐに分かりましたので、SEが直接お客さまにヒアリングして課題を抽出し、どのように対応するかをシステム面や業務面で提案することでお客さまの信頼を得ていました。知識はもちろんのこと、何より問題解決の提案力が強みです。

SEの現場レベルまで踏み込んだ提案にてお客さまの信頼と購入意欲を高め、値引きされにくい環境をつくっていきました。基幹業務システムの他に、納品後のサポート契約やオプションなど、保守に強いのも当社の特徴です。売上高は毎年10%以上アップしていきました。

 

自動査定システムが業界で話題に。データの集め方とロジックで勝ち組へ

Web事業部ができたきっかけは?

Web事業は2008年にスタートしました。きっかけはリーマンショックです。グループ会社の売り上げが大きく落ちたことから、 何かできることはないか? と考え、利益率の高い売買仲介にて新しいビジネスモデルを作ろうと、独自の自動査定サイトを作りました。

買いたい人は物件があれば集まります。売り手と買い手の両方を仲介できると「両手取り」といって、粗利が倍になります。

当社の自動査定サイトが画期的だったのは、簡単に情報を入れるだけで金額が出るというところ。中古物件を査定するために算出するデータベースは当時、世の中になかったんです。そこで、中古物件の査定をするエンジンをつくって、情報を入れたら金額が出るシステムができ上がりました。「3秒査定」という商標で、大きく伸びましたね。数年で一気に、全国で70~80のサイトに導入されました。

「3秒査定」のシステムがすごい勢いで一気に広がっていったんですね

はい。「〇秒査定」で検索して上位のサイトは、ほぼ全部うちが手掛けています。買いたい人はそのエリアで一番情報を持っているサイトで探したいでしょう? うちの仕組みでデータをうまく集めて、どうぞ探してくださいと。そして会員化し来店誘導する。買いたい人が集まれば売りたい人も集まる。

不動産会社からすると、買いたい人と売りたい人が集まるサイトはやはり魅力がある。うまくいっているモデルを見ると「うちもあんな感じのサイトが欲しい」となるわけです。 ちなみに見た目がそっくりなサイトを作ったとしても、裏側のデータベースがないので同じものはできません。蓄積したデータの活用、これが明確な他社との違いになります。

全国の不動産向け集客支援サイトを数多く作られていますね

はい。不動産販売会社さんの社名で運営されている営業支援の集客サイトが、それぞれ名前は違いますけれど北海道から沖縄まで全部で200くらいあります。うちは縁の下の力持ちとして、 お客さまの会社の特徴をきちんと把握し、どうやったらうまくいくかを常に考えるようにしています。デザインや言葉にこだわるお客さまもいらっしゃいますが、それと、問い合わせが増えるかどうかは別ですよね。

私たちはノウハウを持っていますので、最終的に売りたい人、買いたい人を増やすためにこうしましょうと、成果が出せる提案をしています。

新しい事業計画は何かありますか?

ひとつは、2つの事業部を横断するサービスです。昨今DX(デジタルトランスフォーメーション)とかRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのキーワードがありますが、当社のお客さまに共通する課題として、手作業の多さがあります。

手入力しているとか、手作業で書き込みしているといった課題に対し、RPAを使ってDXを提供し、生産性を上げて社内コストを下げていければと。 1社で自動化されると同じ課題を持つ他のお客さまにも、やりたいと言ってもらえるので、RPAを軸に横展開していこうというのが、次のステップです。

 

みんなが「公平」で自由に発言できる職場の空気

風通しが良さそうな職場です。環境づくりで何か工夫されていますか

案件があると、前もって擦り合わせの時間を必ず設けて、全体像や背景を説明し、目的を伝えます。なぜこれをやるのかという納得感を得られるので、仕事がとてもやりやすいはずです。

また任せてもらっていると感じてもらえるのではないでしょうか。 風通しというより、相手のことをまず信頼し、理念やビジョンがズレない中で仕事を依頼する。それが私たちの目指す仕事の在り方、関係の在り方です。 もちろん責任の重さによって上司、部下という関係はありますよ。でも、あくまでそれは役割の話。別に偉いわけじゃない。「公平である」という感じですね。

仕事を進める中でチームワークが大切になると思います。どのような人材が理想ですか

例えばWebの場合はディレクターとデザイナーとエンジニアがいるので、相手に自分の業務内容や進捗状況とかを説明することになります。自分が今、どういう段階でどういうことをやっているか、相手にどうしてほしいか、これらを言語化できないと業務としてまわらないので、そういった点がちゃんとできる人を求めています。

案件ごとにユニットを組み、協力し合ってお客さまが求めるものを作るので、その仕事のやり方に対応できて、ひとつのプロジェクトをやり遂げることができる人ですね。 うちは周りのメンバーと協調し一生懸命仕事をやり遂げ、続けられれば、ステップを上がっていけるんですよ。 ただ5年後、10年後にはこうなっていたいなど、自分の中できちんとキャリアマップを描いてスキルを上げていける人でないと、うちと合わないかもしれません。

 

長期的な視点で社員を育成、定着化を目指す

バックアップ制度や福利厚生について教えてください

教育関係では、勉強したい人、スキルを上げたい人には、業務に関することであれば書籍やオンライン講座などの費用を会社が全額負担しています。ちゃんと勉強して身に付けて欲しいですね。

有給休暇もきっちり取れるようにしています。自分自身も子どもが小さい頃は学校関係のイベントに行っていましたし。誕生月に有給休暇が1日取れる「バースデー休暇」もあります。 残業は多くはないですが、もっと減らそうと通年で取り組んでいて、事業部内で業務の調整をしています。

社員の半分は女性で、またその半分はお子さんがいらっしゃる方。6時には帰宅されてる方も多いです。時間有給制度もできたので、例えば午前中2時間だけなど、時間単位で有給が取れます。

新人社員へのフォロー体制はありますか?

新しいスタッフには個別に育成チームをつくっています。面談で本人からの意見も聞き、とにかく入社前と後でギャップがないようにして、問題がなさそうであれば、3カ月後に正式採用となります。スタッフが働きやすい体制をきちんと整えていますので、その辺は安心してもらえると思いますよ。

取材日:2021年6月9日 ライター:永留 じゅん

株式会社ネオス

  • 代表者名:野口 健二
  • 設立年月:1999年1月
  • 資本金:1,000万円
  • 事業内容:住宅不動産業向けのシステム開発、営業支援サイトの制作と運営管理など
  • 所在地:〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-4-1 NDビル3階
  • 電話番号:092-724-7910
  • URL:https://www.neos.ne.jp/
  • お問い合わせ先:上記Webサイトの「お問い合わせ」まで

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