WEB・モバイル2021.08.10

「期待を超えた“ワクワク”する会社であり続ける」というミッションと、『オズの魔法使い』の深い関係

京都
株式会社Oz link ホールディングス 代表取締役
Shuhei Oshima
大嶌 修平

自社化粧品ブランド事業と、ブランドマーケティング事業を2本柱としたビジネスを展開するOz linkグループ。いずれも代表の大嶌修平(おおしましゅうへい)氏の学生時代からの想いを原点に、クライアント、従業員、そして自身の“ワクワク”を生み出し続けています。「期待を超えた“ワクワク”する会社であり続ける」というミッションの原点や他社との差別化を生んでいるビジネス戦略やクリエイティブの秘密、新たな挑戦などについて伺いました。

 

学生時代の経験が原点となり、入社3年目に起業

2006年に会社を設立されるまでの経緯を教えてください。

大学在学中から、飲食店で働いて経営に興味を持ち、友人と今の社名になっている「Oz」というグループを作って、イベントや旅行ツアーを企画するなど、事業めいたことをしていました。それぞれが役割を担いながら、一つの店や企画を盛り上げていく楽しさを味わったのが、起業の原点です。卒業後は、そのまま起業してしまうか、就職するか迷いましたが、一度はしっかり企業で働いてみようと、広告代理店に入社して営業職に就きました。業種や職種にこだわりなく、150社ほどエントリーした中で「ベンチャー志向で、自分が成長できそうな会社」に絞った結果です。今思えば生意気にも、採用面接では「2年経ったら辞めて起業する」とうそぶいていましたね。結局、2年では納得がいかず、丸3年勤めて会社を退職し、独立しました。3年目には、全社1位になるほど営業力がついていましたが、数字を上げるまでのプロセスやクライアントの満足度などの面でも納得してから辞めたかったからです。

 

自社ブランド事業とブランドマーケティング事業の2本柱に

どんな想いで起業されたのですか?

個人ではなく、法人として売る力とマーケティング力を高めていきたいというのが、設立当初の想いでした。最初に白羽の矢を立てたのは、すべてを定量的に分析できるネット通販事業です。今は、やっていませんがアクセサリーとアパレルの店舗を大手通販サイトの中に立ち上げました。当時、ネット通販はまだ黎明期で、月商100万円くらい売り上げるのは難しくなかったのです。少し遅れて、企業のマーケティングとプロモーションを支援する事業を立ち上げました。クライアントは、通販会社や教育系企業、一般企業などさまざまです。次第にクライアントも増えてきました。

その後、化粧品の自社ブランドも立ち上げられたのですね。

ブランドマーケティング事業が充実していく中で、消費者にとって良いとは思えない商品をプロモーションしなければいけなかったり、逆に、こだわりのある良い商品を作っているのに、予算がなく、思うようなプロモーションができなかったことだったりが続き、ならば、いっそ自分たちでブランドを作ったらどうかと。それで10年前に、「ヴァントルテ(VINTORTÉ)」という敏感肌の方向けのミネラルファンデーションブランドを立ち上げました。

化粧品を選んだのはなぜですか

私の母が敏感肌で、化粧品による肌荒れを起していたことや、私自身も皮膚が弱く悩んでいたので、肌に負担をかけないファンデーションに興味を持ち、きっとこれから求められていくと思ったのです。おかげさまでトレンドに乗って、現在ヴァントルテは自社通販サイトのほか、全国300店舗のバラエティショップで販売されています。2020年には、京都の伊勢丹で自社の直営店舗もオープンしました。事業が軌道に乗り、6年前には自社ブランド事業はOz link&STYLE、ブランドマーケティング事業はOz linkと、会社を分社化しました。

 

「上流」の設定にこだわり、月商200万円企業を月商1億円企業へ

ブランドマーケティング事業について教えてください。

「クライアントを成功に導く欠かせないパートナーであり続ける」をミッションとして、ブランディング、マーケティング、インナーブランディングの3つを軸に、クライアントの販促に関わるすべてを支援しています。特徴は、ブランドコンセプトの策定から、ターゲット顧客の設定、プロモーションプランの策定、そこに関わるクリエイティブ制作(Webプロモーション、Webサイト、ECサイトなどの制作、オウンドメディア構築・記事制作)まで、ワンストップで戦略的なプロモーションを提案・運用していることです。なお商品の企画開発や製造の請負をするケースもあります。

こだわっていることはありますか?

誰に対し、どんな価値やソリューションを提供する商品・サービスなのかという「上流」部分の設定を特に重視しています。この上流がないがしろにされたままでは、どんなプロモーションも、短期的な効果しか望めません。しかし、上流をしっかり固めて、連動性のあるプロモーションをすれば、顧客の継続率やリピート率は格段に飛躍します。月商200万円だったクライアントを1年で月商1億円へ成長させるなど、実際に複数の実績を上げています。

 

数字というゴール・目的を意識したクリエイティブワークに強み

御社のクリエイティブの特徴をお教え願えますか?

弊社のクリエイティブは、ほぼすべて内製していて、デザイナーもライターもエンジニアも社員です。社内デザイナーはマーケティングの知識を持って提案ができますし、ライターは人の心を動かす文章が書けるだけでなく、SEO対策の知識も持っています。世の中には綺麗なデザインができるデザイナーはたくさんいますが、我々はアーティストではありません。商業デザインには、必ず「新規顧客を獲得する」「顧客リピート率を上げる」といったゴールや目的があります。そのゴールを逆算したデザインができるのが、弊社のデザイナーの強みです。AIにはできない価値やソリューションを提供でき、自分が数字にどう貢献しているのかを常に意識してデザインできるのが、「市場価値の高いクリエイター」だと言えると思います。

クリエイターの知識やスキルはどうやって高めているのですか?

変化の激しい市場を前に、プロモーションに「正解」や「教科書」はあってないようなもの。ですから、市場から常に情報を集め、自分たちで常にPDCAを回しながら、ブラッシュアップしています。弊社では、クリエイターが会社の持っているノウハウを使うというよりは、一人一人が常にノウハウをブラッシュアップし、その掛け算によってアウトプットを生み、精度をどんどん高めています。

 

「安心」と「挑戦」を基軸にした、モチベーションの高い組織づくり

社内スタッフがノウハウをブラッシュしていける組織作りのために取り組んでいることはなんでしょう?

人がモチベーション高く働ける組織づくりのキーワードは「安心」と「挑戦」です。そこで、弊社ではこの2つを基軸にした組織づくりをしています。「安心」軸では、独自の仕組みを充実させています。例えば、子どもの運動会や参観日に休める「子ども有給休暇」や17時に退社できる「プレミアムファイブデー」、感謝の気持ちをカードに書いて好きな社員に渡す「ライクレター」制度などです。

また、「挑戦」軸では、目標管理シートを活用した上司との面談や360度評価などを実施して目指す姿を定め、アクションプランに落とし込んでいくなど、それぞれの成長をデザインしています。これらは取り組みのほんの一例ですが、従業員からも好評です。大手経営コンサルティング会社が毎年実施している調査で、従業員満足度の高い会社として過去3回表彰されているんです。

自社の組織づくりをビジネスに応用する場合もあるのでしょうか?

はい、自分たちの取り組みは、クライアントの組織開発にも活かしています。学んだ知見を他に活かすのは、私たちのこだわりです。会社は事業別に分かれていますが、組織を超えたミーティングで横の連動性を最大限発揮できるようにしています。

 

違う特徴を持つ人間が力を合わせ、自己実現や夢を叶えられる会社を目指して

ところで、社名の「Oz(オズ)」とは、どんな意味ですか?

有名な児童文学作品『オズの魔法使い』に由来しています。『オズの魔法使い』では、特徴的な短所を持った登場人物たちが力を合わせ、夢を叶えてくれる魔法使い「オズ」のいる場所を目指します。同じように、いろいろな特徴・職種の人間が力を合わせて会社のビジョンやミッションをベースにした目標を追いかけ、その中で自己実現や夢を叶える会社でありたいというのが、一番の想いなんです。

グループのミッションは「期待を超えた“ワクワク”する会社であり続ける」こと。学生時代に仲間と「オズ」というグループを結成したときから、ワクワクしていたいという想いは変りません。

御社が今後挑戦しようとしていることについて、教えてください。

化粧品ブランドを展開していく中で、内面の美や健康を追求していきたいと思うようになり、2年前にはパーソナルジムを立ち上げました。トレーニングと食事指導を通して、人間本来の健康的な美しさをキープしていく大切さを啓蒙しています。さらに、2022年をめどに医療法人を立ち上げる計画です。昨年は、オーガニックコスメやナチュラルコスメを認証する社団法人も立ち上げましたし、自社化粧品ブランドはアジアを中心に海外展開を積極的に進めています。

最後に、大嶌様ご自身がワクワクするのはどんなときでしょう?

新しいことが好きですので、今申し上げたような新しい展開に取り組んでいるときはワクワクします。そんなワクワクを広げていくために、今後は社員がもっと事業に参画できる会社にしていきたいですね。その意味で従業員と一丸となって進めたビジネスが形になり、目標を達成したときもワクワクします。

現在、役員や私がアイデアを出して事業化していますが、新卒社員がアイデアを出したっていいんです。

そして、労働生産性を高めて圧倒的に利益額を追求し、従業員に還元していける会社を目指し続けていきます。

取材日:2021年6月16日 ライター:佐古和歌子

株式会社Oz link ホールディングス

  • 代表者名:大嶌 修平
  • 設立年月:2006年4月
  • 資本金:10,000,000円
  • 事業内容:企業向けブランドマーケティング事業 、自社ブランド事業(自社ブランドの化粧品販売、パーソナルジムの運営など)
  • 所在地:〒604-8152京都府京都市中京区手洗水町651-1第14長谷ビル6F
  • URL:https://www.ozlink.co.jp/
  • お問い合わせ先:https://www.ozlink.co.jp/contact/

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