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COLUMNコラム・ザ・ちゃんこ

モバイルジーニアス…それは、キム・カーダシアンのことである

Dig It! NYC Vol.92
Dig It! NYC 藤井さゆり

A New Look for Instagram

インスタグラムのアイコンデザインが変わりましたね!みなさんはどう思いますか?賛否両論あるようですが、私は結構好きです。

さて最近、インスタグラムに一糸まとわぬ姿、ヌードセルフィーの写真をアップして話題になったセレブと言えば、キム・カーダシアン。過去には、ビヨンセ、テイラー・スウィフトを抑えて、インスタグラムのフォロワー数でナンバーワンにもなったことがある彼女。現在はちょっと順位が落ちていますが、それでも7,000万以上のフォロワー数があります。

キム・カーダシアン

過去にブレイクするきっかけとなった元恋人とのスキャンダルや、出演しているリアリティテレビ「Keep Up With the Kardashians」で私生活がオープンになっているため、海外のお騒がせセレブとしてのイメージが強いかもしれません。が、そのキム・カーダシアン、先日、なんとウェビー賞の「Break the Internet Award」を受賞したことがわかりました。

「Break the Internet Award」

この「Break the Internet Award」は今年初めて設立された賞で、インターネットを通じてファンやコミュニティと深く関わりあい、インターネット上での言動や作品が世界中からの注目を集める人に与えられるというもの。ウェビー賞の授賞式の際、プレゼンターであるテクノロジー・ジャーナリストのカラ・スウィッシャーは、キムが受賞した理由をこう述べています。

「昨年、彼女はアメリカだけでなく、この地球上で最もグーグル検索された人物となりました。インターネット上で彼女が与える影響力は巨大であり、1億人のフォロワーを抱える彼女は、まさに“モダンモバイルセレブリティ”と言えるでしょう。」

テクノロジー・ジャーナリストから、素晴らしい称賛の言葉です。カラ・スウィッシャーのスピーチの間に、キムのアプリダウンロード数などの記録をスライドで見せる場面がありましたので、ここでリストにして紹介してみます。

  • キムの絵文字アプリ “KIMOJI”がリリース初日、1ミリセカンド(1,000分の1秒)に9,000回のダウンロード。

  • ゲームアプリ“Kim Kardashian: Hollywood”が累計42,000,000回のダウンロード、日々のダウンロード数としては10,000回以上を記録。ユーザーログインの数は、33億を記録。120ヵ国でナンバーワンアプリとなる。

  • オフィシャルアプリ“Kim Kardashian West”がリリース第1週目で477,000回のダウンロード数を記録。

  • 2015年、26ヵ国で最もグーグル検索される。

  • Fortuneのシニアライターであるテクノロジージャーナリスト、Mathew Ingramが“キム・カーダシアンはモバイルジーニアスか?”とツイート。

  • Mathew Ingramのツイートに対して、ソフトウェア開発者・アントレプレナーのMarc Andreessenが“実際にそうだ。とても賢い。”と返信。

Whalerock IndustriesのJeff Bermanが「キムはスマートだ。彼女は市場の中で、他者がやらないことは自分にとって絶好の機会だと考えている。」と言っているのですが、キムは市場での自分の商品価値、影響力がわかっているのだと思います。ただのお騒がせセレブであったら、ここまでの記録は成し遂げられないでしょう。キム・カーダシアンはモバイルジーニアスとツイートされるほどです!今年「Break the Internet Award」を受賞したことにも大いに納得です。

ちなみにウェビー賞の授賞式では、受賞者全員に「ファイブワードスピーチ」といって、5つの単語だけでスピーチをしてもらうというルールがあるのですが、キム・カーダシアンの「ファイブワードスピーチ」は、「Nude selfies till I die.」(死ぬまでヌードセルフィー)でした。ナイス!

Kara Swisher presents to Kim Kardashian West at The 20th Annual Webby Awards

ちなみに、夫のカニエ・ウエストも「Artist of the Year」を受賞しています。(夫婦揃って受賞しているのは何か主催者側の策略を感じるのは私だけでしょうか…?)

さて、キム・カーダシアンには、仕事を共にしている姉のコートニーと妹のクロエがいて、キムほどではないにしろ彼女たちも人気があるのですが、今注目すべきなのは、父違いの妹たち、ケンドルとカイリーです。キムの両親が離婚し、キムの母親が新しい夫と再婚してからできた子供達なので苗字が違い、カーダシアンではなくジェンナーなのですが、二人ともキムを凌ぐほどの人気があります。特にカイリーのインスタグラムの更新は頻繁で、カイリーのインスタグラムのフォロワー数は6,100万ほど、姉のケンドルのフォロワー数はちょっと少なくて5,700万ほど。

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二人ともキム同様美しくスタイル抜群。ケンドルは現在20歳、カイリーは18歳。ケンドルのインスタグラムは、ファッションフォトが多く、綺麗でアーティスティック。カイリーは日常っぽいのが多く、また、キムのコピーっぽいのもあったり、ぶっ飛んだものもあったりして、飽きさせないのが特徴。フォロワー数で勝っているのは、カイリーのほうが見ていて面白いからだと思います。

この二人もキムと同様、ケンドル・カイリーでゲームアプリをリリースしています。まさに「二匹目のドジョウ」ですが、techcrunch.comによると、今年2月中旬にリリースされた直後、アプリストアでナンバー1(アメリカ国内で)に、350万ドル(日本円で約38億円超)を売り上げたとのこと。

もしかしたら、キムと数年で活躍度合いが逆転しそうな勢いです。またケンドルは先日、単独でホワイトハウスの記者クラブディナーに出席、オバマ大統領から「素敵な女性でした」と言われるなど、カイリーとは別の方面で活躍しそうな感じです。

さて、関係者でもう一人、外せない人物がいます。それは、ケンドル・カイリーの父、キムの義父であった人物、旧名ブルース・ジェンナー、現在名ケイトリン・ジェンナーです。

ケイトリン・ジェンナー

ブルースは、昨年、自身がトランスジェンダー(性同一性症候群)であることを公表し、名前をブルースからケイトリンに変更。昨年7月に雑誌Vanity Fairの表紙をケイトリンとして飾った際には、かなりの反響がありました。

実はケイトリン、男性の名前ブルースを名乗っていた時代の1970年代には、陸上競技の選手として活躍し、モントリオールオリンピックの金メダリストとして名を馳せたほどの人物。長い間「Keep Up With the Kardashians」でも、ブルース・ジェンナとして出演していましたので、このニュースを聞いた時私も驚きました。現在は、自身のリアリティ番組「I Am Cait」に出演、トランスジェンダーの偏見を社会からなくすための活動を行っています。

さて、冒頭のキムが受賞したウェビー賞の「Break the Internet Award」の話に戻りますが、受賞した理由に、ケイトリン・ジェンナーへのサポートについても触れています。

インターネットの誕生により、社会からの偏見を受けやすいようなLGBTの問題も、昔と比べてだいぶ変わってきたように思いますし、たくさんの人々の理解を得られるようになってきました。

ケイトリン・ジェンナー、キム・カーダシアンといったネット上で影響力のある人物にこそ、大きく社会を変えられていく力があるし、ぜひ先頭に立って変えていってほしいと思います。近い将来、社会を、世界をも大きく変えていくかもしれない、次のモバイルジーニスは、ケンドル・カイリーかも?!

Profile of 藤井さゆり

藤井さゆり

東京生まれ、アメリカ在住。日本とアメリカでの職務経験あり。
東京丸の内にある公益法人にて8年間勤務の傍ら、友人が企画したクラブイベントのフライヤーや、CDジャケットのデザインを行う。
公益法人では「地方の街づくり・街おこし」支援事業の一環で、ウェブサイト業務に携わる。 公益法人退職後、2004年より4年間、都内商業施設のサイト更新・管理、販促サイトのキャンペーンページ企画と取材・撮影を含めたライティングワーク、ウェブデザインを経験。
2008年ニューヨークに移住。ニューヨークではウェブマーケティング、サイト管理を企業にて経験、それと共にウェブデザインとライティングワークをフリーランスとして行う。現在は日本の着物をインスパイアしたオリジナルTシャツブランド「Foxy Lilly」を立ち上げ、オーナー兼デザイナーを務める。
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