WEB・モバイル2009.11.04

ハトリ・ミホさんライブ!

Dig It! NYC Vol.13
Dig It! NYC 藤井さゆり

人間が生み出した最大のクリエイション…それは音楽。 と言っても過言ではないはず。

先日、ハトリ・ミホさんのライブに行ってきました。ハトリ・ミホさんと言えば、90年代に「チボマット」のメンバーとして活躍されたNY在住の日本人アーティスト。現在もNYを拠点にソロプロジェクトで音楽を作ったり、色んなアーティストとコラボレーションされています。

前々からNYに住んでいたことは知っていたのでいつかライブに行きたいなぁ、と思っていたのですが、先日、念願叶って行ってきました!

場所はチャイニーズがせわしなく行き交うチャイナタウン。本当にココにライブハウスが?と思うような所にあり、私が着いたときには地元のニューヨーカーたちが列を作っていました。その日は、ハトリ・ミホさんの他に「少年ナイフ」も見ることが出来て、一度で二度美味しいライブ(「少年ナイフ」は80年代にアメリカでデビューしているジャパニーズガール3人のクールなロックバンド。日本よりアメリカのほうが有名かもしれません)。

チボマットは、ロック、ヒップホップ、ボサノバなど、色々なサウンドがミックスされたジャンルに限定しない音楽を作り出したバンド。ミホさんともう一人、ホンダ・ユカさんが中心メンバーだったわけですが、こんなカッコイイ音楽を日本人の女性がNYで生み出して話題になっているということが、当時とても衝撃的でした。

東京でチボマットのライブを見に行ったのは約10年前、当時、汗だくで楽しんだ記憶があります。その後、NYで、ハトリ・ミホさんが見れるとは夢にも思いませんでしたが…。

最初のバンドが終わり、いよいよミホさんの番。この日はソロプロジェクト「new optimism」からのライブ。 「P.S.1 Contemporary Art Center」 ハトリ・ミホさんのライブ

ハトリ・ミホさんのライブ

ハトリ・ミホさんのライブ

ミホさんの力強い声が心地よく、まるで心に風が吹き抜けるような気持ちのいいサウンド。ダンスをするミホさんがとても印象的でした(以前はバンド形態だったのでミホさんがダンスをするという印象がなかったので)。しかも美しくパワフルなダンス!

チボマットとは少し違うけれども、ミホさんの世界観が音、ダンス、声で表現されていて、長い間見入ってしまいました。ミホさんの圧倒的な存在感と、内側から湧き出る強さを感じる、本当にカッコイイライブでした。

私がNYに住んでまだ約1年半ですが、正直、NYの好きになれない部分や、日本と比べて足りないものを考えて憂鬱になることが時々、あります。NYでの生活にとまどいを感じている私にとって、こうしてミホさんがNYで長きにわたり、自分のスタイルを貫き、素晴らしい音楽を作っているということが嬉しいですし、勇気づけられもします。そして、今回のライブを通じてNYのいい所をさらに知って、NYが前より好きになっていることに気付きました。

ありがとう!!ミホさん!

ライブって「何かを作ること、それを感じること」の素晴らしさを教えてくれるものですね。

最後に、ミホさんのチボマット時代のインタビューを載せたいと思います。 ミホさんが言う「(英語の音楽を聞いたときに)少ししか言葉がないのに理解できる。それは音楽のパワーだ。」と言うくだりがすてきです。

みなさんは最近、コンサートや音楽を聞きに行ったりしていますか? 素晴らしいクリエイティブを作るためにも、音楽がある生活って必要だと思うのです。しかもライブっていいですよね。アーティストからパワーをもらえますし。

ちなみに…私はお酒が呑めるバーがあるクラブでライブを見るのが好きなのですが、私にとってライブというのは五感で味わえるものだなぁということも、今回実感しました。

目、耳はもちろんのこと、ライブが始まるときのギターの「ジャーン!」っていう第一音が皮膚にビリビリと伝わる音の感覚、ホコリや人の汗の曇った独特のニオイ、そして、喉をうるおしてくれるビール!!

なかなか五感で味わえるクリエイティブな経験ってないですよね。NYの冬は寒いですが、これからもライブを楽しんだり音楽を聞きに行ったりして、クリエイティブな感覚を磨こうと思っています。

ハトリ・ミホさんウェブサイト : http://www.mihohatori.com/

Profile of 藤井さゆり

藤井さゆり

東京生まれ、アメリカ在住。日本とアメリカでの職務経験あり。
東京丸の内にある公益法人にて8年間勤務の傍ら、友人が企画したクラブイベントのフライヤーや、CDジャケットのデザインを行う。
公益法人では「地方の街づくり・街おこし」支援事業の一環で、ウェブサイト業務に携わる。 公益法人退職後、2004年より4年間、都内商業施設のサイト更新・管理、販促サイトのキャンペーンページ企画と取材・撮影を含めたライティングワーク、ウェブデザインを経験。
2008年ニューヨークに移住。ニューヨークではウェブマーケティング、サイト管理を企業にて経験、それと共にウェブデザインとライティングワークをフリーランスとして行う。現在は日本の着物をインスパイアしたオリジナルTシャツブランド「Foxy Lilly」を立ち上げ、オーナー兼デザイナーを務める。
Foxylilly.com
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