WEB・モバイル2011.11.02

ジョブズ氏へのクリエイティブトリビュート

Dig It! NYC Vol.37
Dig It! NYC 藤井さゆり

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2011年10月5日、スティーブ・ジョブズ氏死去。

皆さんはどう感じられましたか?私はマイケル・ジャクソンの訃報と同じ位びっくりしました。アップルCEOを退任してあまりにもすぐでしたし、iphone4Sが発表された直後だったので・・・。

こちらのテレビ局ではジョブズ氏の追悼番組がたくさん作られ、オバマ大統領やビル・ゲイツはじめ、数々の有名人がツイッターで哀悼の意を示しました。

このコラムを読んでいるクリエイターの方の中でもマックユーザーの方は多いとは思いますが、そうでなくても、ipodやiphoneのように、アップル製品は私たちの生活にとても身近なものとなりました。

私が最初に購入したマックは1996年頃、Power Mac 7600/200というもので、マックのことを何も知らない私に、友人がすすめてくれたものでした。当時25万円位で、メモリは128MB、OS9だったと思います。その当時は、ウィンドウズ95が出た時でしたし、マックのシェアはかなり少なかったので「なんでマック?」と家族からは言われたものでした。兄はウィンドウズとマックをVHSとベータのビデオ規格争いに例え、そのうちマックもベータのように無くなると言っていました。後にこれほどまでアップル製品が大きくなるとは思いもよりませんでしたが(笑)しかし、アップルがコンピューターだけ作っていたらこんなに成功しなかったでしょうね。

それ以来、マック歴は10年以上になりますが、ジョブズ氏自身に興味を持ったのはここ数年のこと。あの “人生で大切な3つの話”、“Stay hungry. Stay foolish. ” で有名なスタンフォード大学で行ったスピーチのビデオを見て感動し、最近は「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」を読んで、わかりやすく記憶に残る言葉の選択、超がつくほど余計なものを削いだシンプルさ、聞き手を引き込むワクワクな演出、本番まで何度も練習を重ねるいう点など、ジョブズ氏のプレゼンスタイルに大変感銘を受けたのでした。

ipod、iphoneなど革新的な製品を生み出してきた輝かしい奇跡の裏に、誕生前より養子に出されることが決まっていたこと、大学中退、アップル解任、復帰、癌との戦いと、波乱万丈な人生であったことも魅力となっているのだと思います。世界中に多大な影響力と希望とFUNを与えてくれたジョブズ氏に心から「i Thank Steve jobs.」と言いたいです。

NYのアップルストアでは、お花やメッセージ、かじられたリンゴ(!)がたくさん手向けられています。ストアの窓ガラスにはメッセージが書かれたたくさんのポストイット。さすが、ジョブズ氏へ向けられたものだけでに、クリエイティブな追悼がいっぱい見られます。

以下、ニューヨークのアップルストアから。

5番街のアップルストア。メッセージが書かれたカラフルなポストイットがいっぱい

5番街のアップルストア。メッセージが書かれたカラフルなポストイットがいっぱい

 

NY loves Apple.

SOHOのアップルストア

SOHOのアップルストア

 
キーボードの配列に注目

キーボードの配列に注目

“Like a Boss”

“Like a Boss”

 

以下は、ジョブズ氏のホームタウン、カリフォルニア州パルアルトにあるアップルストア。 ポストイットが貼ってあるだけなのに美しいです。

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最後に、とても美しくクリエイティブなトリビュート。 Charis Tsevisというギリシャのアーティストさんの作品(www.tsevis.com)。

見えにくいかもしれませんが、アップル製品のモザイクで作られています。

見えにくいかもしれませんが、アップル製品のモザイクで作られています。

こちらはコラージュ?で作られた若き日のジョブズ氏

こちらはコラージュ?で作られた若き日のジョブズ氏

 

以上、ジョブズ氏に贈られたクリエイティブなトリビュートでした。

今、ipadで英文のジョブズ氏伝記を読んでいます。英文なので読み終えるのに相当時間がかかりそうですが、伝記本が映画化するらしいので、こちらを見るのが先になる可能性も…。どちらにしても映画化、期待したいと思います。

Profile of 藤井さゆり

藤井さゆり

東京生まれ、アメリカ在住。日本とアメリカでの職務経験あり。
東京丸の内にある公益法人にて8年間勤務の傍ら、友人が企画したクラブイベントのフライヤーや、CDジャケットのデザインを行う。
公益法人では「地方の街づくり・街おこし」支援事業の一環で、ウェブサイト業務に携わる。 公益法人退職後、2004年より4年間、都内商業施設のサイト更新・管理、販促サイトのキャンペーンページ企画と取材・撮影を含めたライティングワーク、ウェブデザインを経験。
2008年ニューヨークに移住。ニューヨークではウェブマーケティング、サイト管理を企業にて経験、それと共にウェブデザインとライティングワークをフリーランスとして行う。現在は日本の着物をインスパイアしたオリジナルTシャツブランド「Foxy Lilly」を立ち上げ、オーナー兼デザイナーを務める。
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