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大不評!2012年ロンドンオリンピックのロゴ

先週、2012年に開かれるロンドンオリンピックの公式ロゴが発表されました。しかし、発表直後から「お金のムダ使いだ」とか「何を意味してるのかわからない」「動画じゃないと、効果がない」など、一般市民から不評をかっています。現ロンドン市長のケン・リビングストンも、「こんなロゴにはびた一文払わん!」とかなりご立腹の様子。このロゴのデザインをめぐって、あちこちで物議をかもし出しています。

これが問題となっているロゴ。テレビやウェブ上での動画で使われることを意識してデザインされた、グラフィティー風「2012」の数字に「london」の文字とオリンピックのシンボルマークを配置した、今までのロゴとはちょっと違うデザインです。

これまでのオリンピックのロゴ。個人的にはメキシコオリンピックのロゴが好きです。

メキシコオリンピック 1968年メキシコオリンピック/メキシコ
ミュンヘンオリンピック 1972年ミュンヘンオリンピック/ドイツ
モスクワオリンピック 1980年モスクワオリンピック/ソ連
ロスアンゼルスオリンピック 1984年ロスアンゼルスオリンピック/アメリカ
ソウルオリンピック 1988年ソウルオリンピック/韓国
バルセロナオリンピック 1992年バルセロナオリンピック/スペイン
アトランタオリンピック 1996年アトランタオリンピック/アメリカ
長野オリンピック 1998年長野オリンピック/日本
シドニーオリンピック 2000年シドニーオリンピック/オーストラリア
アテネオリンピック 2004年アテネオリンピック/ギリシャ
北京オリンピック 2008年北京オリンピック/中国
バンクーバオリンピック 2010年バンクーバオリンピック/カナダ

そしてこのロゴ。なんと、制作費用40万ポンド(約9000万円)! これを知った国民の怒りは、もちろん倍増。このロゴの廃止を求めるインターネットの署名運動では、たった2日間でおよそ5万人の署名が集まったそうです。

さらに、このプロモーションビデオで使われている、ロゴのシンボルカラーのマゼンタ色がフラッシュしながら変化するというアニメーション。これを見た人がてんかん症状を起こしたということで、この映像はすぐに新しいものに差し替えられてしまいました。

アニメーション削除後のビデオ:
http://www.london2012.com/about-newlook-video.html

ロンドンのオリンピック委員会では、このロゴを「ダイナミックでモダンなおかつフレキシブル。最新テクノロジーと古い伝統が交差する現代のイギリスのイメージ」と説明しましたが、一般からの不評を受けて、「すべての人の趣味に合わせることはできない。でも、このロゴはフレキシブルで、5年の間でさらに進化していく。2012年までには、このロゴへの親しみが増し、より多くの若者を取り込む有効なブランドになる」と言葉を付け加えました。

さて、批判するだけでは終わらない、イギリス人。
BBC(英国国営放送)のウェブサイトでは、早速ロゴの代わりの案のコンペが開かれています。
私の方がもっといいものを作れる!という一般からの応募だけでなく、ネヴィル・ブロディ、アトリエワークス、ザ・パートナー、ジョナサン・バーンブルックら、プロのデザイナーたちも次々とこのコンペに参加。

お、いいじゃんと思ったStephenLowさんのデザインは、ロンドンアイ(有名な観覧車)、地下鉄のマーク、オリンピックのシンボルマークをイメージ
ネヴィル・ブロディ
アトリエ ワークス
ザ パートナー
ジョナサン・バーンブルック

その他、一般からの応募作品はこちら
http://news.bbc.co.uk/1/hi/in_pictures/6719747.stm

ちなみに、オリジナルのロゴのデザインは、過去に2004年のアテネオリンピックのシンボルマークや、おなじみ「東京メトロ」のロゴマークも手がけた「Wolff Olins(ウルフ・オリンズ)」というロンドンにある有名なブランドコンサルタント会社によるものだそうです。
これまでの歴代のロゴを見ると、たしかにこの原色ピンクのものはかなり違って見えます。でも、やっぱり動画がないとこのデザインが成り立たないと思うのと、若者をターゲットにした原色使いの「カッティングエッジ」なデザインを見て、全ての年齢層の人に「ロンドン」を連想させるのはちょっと無理がないですか?
オリンピックは世界中の人を巻き込む大イベントであるだけに、ロゴはみんなに愛される、誰もが理解できるものであってほしい気がしますが・・・。
みなさんはどう思いますか?



Profile of コウヅマノエ
女子美術短期大学卒業後、デザイン事務所勤務。その後、雑誌『エルジャポン』のデザイナーを経て、フリーのグラフィックデザイナーとして様々な雑誌のデザインを手掛ける。2003年に渡英し、ロンドンにあるRavensbourne CollegeでInteractive digital Media の修士号を取得。現在は南ロンドンで様々なプロジェクトに参加しつつ、ロンドン生活を満喫中





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