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まだまだ初めてのことだらけ

とりとめないわ 第26話
とりとめないわ 門田陽

先日20代の男女数名と飲んでいたときに趣味について聞かれたので、「相撲を観るのも好きだな」と言ったところ「意外ですね!」とその中の女子から驚かれた。うん?日頃から寄席や芝居が好きな話は彼らにもしているし、この年齢のオッサンが相撲が好きでも意外ではないだろうに。と思っていたら続いて「毎年行かれるんですか?」と尋ねられたので「毎年というか地方はムリでも場所ごとに行きたくなる」と答えたら「場所ってどこですか?」と何だか話が噛み合いません。改めて確かめてわかりました。彼女は「相撲(スモウ)」ではなく「スノボ」と聞き間違えていたのです。なるほど。確かに僕のどこをとってもスノボは意外でしょう。生まれて一度も経験がありません。

さてそこでふと、生まれてからまだ一度も経験していないことを考えてみました。やったけどできなかったこと(たとえば僕は口笛が吹けませんが何度も練習したことはあります)ではなくて、まるで未経験のこと。ヘンな性癖とか犯罪は省きます。思い付くままにメモったら、すぐに100以上、いや~もの凄い数あります。その中からの10個。

① コンタクトレンズ。僕はもう40年以上、 眼鏡をかけていますが生まれて一度もコンタクトレンズをしたことがありません。恐いのです。目に自ら異物を入れるなんて。でもな~、一度カラコンはやってみたいな。目の色の違う自分をこの目で見てみたいです。

② 寿司を握る。料理をしたことがありません。
正確に言えば小学校の家庭科で小吹芋を作った記憶はありますが、一人で料理をした経験はないです。作ろうにもフライパンも鍋も持っていません。しかし、寿司職人には憧れがあります。一度「らっしゃい!」と大きな声を出してみたい欲望がムラムラと心の奥に潜んでいます。

③ バイオリンを弾く。音楽音痴です。聴くのは好きですし、コンサートやライブにも行きます。が、自分では何もできません。ピアノもギターも若い頃に試したことはありますが、まるでダメでした。ピアノを弾くオレに憧れます。最高なのはバイオリンを弾くオレ。あ~、見てみたいです。

④ 芸者をあげる。う~む、これはやり方が浮かびません。その筋に詳しい人に教わりたいです。

⑤ その筋の人になる。に少し憧れます。いろんなその筋がありますが、どの筋からも断られる自信があります。

⑥ ボディビル。まるで興味のない世界ですが、一日だけならあの体になってみたいです。「いよっ、バリバリ切れてる黄色いメガネ!」とか、「ナイス上腕二頭筋の帽子の人!!」とか、叫ばれてみたいです。

⑦ 土俵入り。で、その一日だけのボディビルダーの体があれば、土俵入りをしてみたいです。型は雲竜型。四股名は「菜の花」です。 弱そうでいいでしょ(笑)

⑧ バーテンダー。カシャカシャカシャカシャ、っていうアレをやってみたいです。できれば老舗のバーかホテルで。「あちらのお客さまから」という台詞も吐いてみたいなぁ。

⑩ 犬を飼う。これも一度もないのです。犬だけでなく猫も魚も鳥も何も。一時期、ロボットを飼っていましたが、面倒になって電池をはずしてしまった過去があるので、生きものはムリだろうなぁ。

⑪ 骨折。あ、これはいいや。一生経験しなくていいです。でも高校時代、骨折した友達の見舞いに行ったら包帯いっぱいにエロいことを書かれていて、なぜだか羨ましかったことを思い出しました。でも、やっぱり骨折はしなくていいや。

ところで、今日(10月18日)期日前投票に行きました。これも初体験(※写真①)。 比例代表の政党の名称に戸惑った(※写真②)話はまたの機会に。

Profile of 門田 陽(かどた あきら)

門田陽

電通第5CRプランニング局
クリエーティヴ・ディレクター/コピーライター
1963年福岡市生まれ。
福岡大学人文学部卒業後、(株)西鉄エージェンシー、(株)仲畑広告制作所、(株)電通九州を経て現在に至る。
TCC新人賞、TCC審査委委員長賞、FCC最高賞、ACC金賞、広告電通賞他多数受賞。2015年より福岡大学広報戦略アドバイザーも務める。
趣味は、落語鑑賞と相撲観戦。チャームポイントは、くっきりとしたほうれい線。

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